378: Lou Reed / Hangin' Round

ルー・リードによる「パーフェクト・デイ」のオリジナル・ヴァージョンは、1972年のアルバム『トランスフォーマー』(US29位/UK13位)に収録されていました。個人的には、このアルバムが彼の最高傑作だと思います。
このアルバムには、彼の代表曲でもある「ワイルド・サイドを歩け」(US16位/UK10位)も収録されています。
「パーフェクト・デイ」(3曲目)と「ワイルド・サイドを歩け」(5曲目)に挟まれて収録されていたのが、ギターリフが印象的なポップ・ナンバーのこの曲。
ルー・リードと言えば、ボソボソつぶやくような歌い方が特徴ですが、それゆえにアルバム通しで聴くと、単調というか抑揚がないというか、そういう印象を与えてしまう傾向があります。
それを回避するために、この曲のようにポップなナンバーを散りばめていることが、このアルバムの価値を高めているように思います。
このあたりは、プロデュースを担当したデヴィッド・ボウイとミック・ロンソンの卓越したセンスのなせる業でしょう。
しかし、そう考えると、ヴェルヴェッツの1stにニコを参加させたのは、意外と理にかなっていたのかも知れません。

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