303: Elton John / Crocodile Rock

50年代のロックンロール・ミュージシャンは、昨日のリトル・リチャードもそうですが、ファッツ・ドミノやジェリー・リー・ルイスと、意外とピアノマンが多いように思います。
当時、まだギターは比較的マイナーな存在だったということなのでしょう。その傾向は、ジャズにおいてより顕著だったように思います。
ところが、60年代に入ると、ロックの世界はエレクトリック・ギターの天下で、ピアノはすっかりマイナーな存在となった感があります。代表的なミュージシャンと言われても、シンガーソングライター以外では、ほとんど思い当たりません。
そして、70年代に入って登場した、ピアノマンのスーパースターがエルトン・ジョン。
この曲は1972年にリリースされ、彼にとって最初のUSナンバー1ヒットとなりました(UKは5位)。アルバム『ピアニストを撃つな』に収録されています。
この曲以前にも、「僕の歌は君の歌」や「ロケット・マン」がヒットしていますが、やっぱりこういうアップテンポな曲を、派手な衣装で着飾って歌ってこそエルトン・ジョンという印象があります。
正直に言うと、この曲、ピアノよりもファルフィッサ・オルガンの音色の方が耳に残るのですが、まあ、それはここだけの話と言うことで。

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