286: Neil Young / Heart Of Gold

『ハーヴェスト』つながりで、ニール・ヤングの名盤から取り上げたいと思います。
1972年にリリースされたアルバム『ハーヴェスト』は、ナッシュヴィルで録音された影響か、カントリー色の強い作品となりました。
US/UKともにナンバー1に輝いた、彼の代表作でもあります。(多分、ヤングのソロでは唯一のナンバー1のはず)
個人的には『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』推しですが、もちろん、この作品も愛聴盤です。
この曲は、アルバムからシングルカットされ、こちらもUS1位/UK10位の大ヒット。ヤング唯一のUSナンバー1シングルとなった代表曲です。
バッキング・ヴォーカルにジェームス・テイラーとリンダ・ロンシュタットが参加しているというのも豪華です。
ただ、このアルバム&シングルが想定外に「売れた」ことが、これ以降のニール・ヤングの活動に大きく影響を及ぼしているようにも思います。
個人的には、アコースティック・ギターの名手だと思っているのですが、「シンガー・ソングライター」のイメージから離れるために、歪んだエレクトリック・ギターを前面に押し出した作品が増えたように思います。それが良かったかどうか、見方は分かれるところです。
ただ、その時代があったから、後のグランジ勢から「ゴッドファザー」として崇め奉られる存在になったのもまた事実でしょう。

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