345: Zager & Evans / In The Year 2525 (Exordium & Terminus)

「一発屋」の定義はいろいろですが、一般的には
・ デビュー曲(または、それに準ずる曲)が派手なナンバー1ヒットになる
・ それ以外の曲はヒットしていない(トップ10圏外、できればトップ40圏外)
・ メンバーが、別の名義でもヒット曲を出していない
といった感じでしょうか。
この定義だと、音楽史上最大の一発屋の称号は、ゼーガーとエバンズに贈るのが相応しいように思います。
1969年にリリースされた、彼らのメジャーデビューシングルのこの曲は、USで6週連続1位、UKでも3週連続1位と、大ヒットを記録します。
しかし、この後数曲リリースするも、US・UKとも100位内に1曲もチャートインしていないという、唯一無二の記録を打ち立てます。この記録、もう二度と達成されないような気がします。
そして、そのまま1971年に解散という、一発屋の見本のような活動歴です。
ただ、この曲、歌詞が非常に深くて、人類の未来に対する警鐘を歌った内容は、環境破壊問題をかなり先取りしていたとも言えます。
謎なのは、歌詞に出てくる西暦年で、「2525年」「3535年」「4545年」「5555年」「6565年」と、ここまではいいのですが、次が突然「7510年」「8510年」となります。そして、また「9595年」となるという、かなり意味不明です。
まあ、怪しい曲調といい、かなり謎めいたヒット曲ではありますが、音楽史に名を残す1曲であることだけは間違いないでしょう。

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