139: The Searchers / When You Walk In The Room

リッケンバッカー12弦ギターのサウンドが印象的な曲としては、この曲(UK3位/US35位)も相当上位に入ってしかるべきでしょう。
タイトルを見てピンとこなくても、イントロを聴けば「あ、このリフ、聴いたことある」という人は、結構多いと思います。
ビートルズと同じ、リヴァプール出身のサーチャーズは、1963年にデビュー。同年8月にリリースした1stアルバム『ミート・ザ・サーチャーズ』はUKチャート2位まで上昇。ただ、同郷ビートルズの『プリーズ・プリーズ・ミー』がずぅ~~~っと(30週)1位に鎮座していたため、No.1には届かず。
その後も、1965年前後までは、シングル・アルバムともに、コンスタントにヒットを連発し、ブリティッシュ・インヴェイジョン期の代表的なバンドの地位を確立します。
その割には、あまり知名度が高くないのは、ヒット曲のほとんどがオリジナルではない、というところが原因なのかも知れません。
大ヒットした「ピンと針」やこの曲はジャッキー・デシャノンのカヴァーですし、「Don't Throw Your Love Away (The Orlons)」も「Love Potion No. 9 (The Clovers)」も、やはりカヴァーです。
見方を変えれば、どんな曲にも対応できる高いアレンジ力をもっていたともいえるわけで、もうちょっと評価されてもいいバンドだと思います。

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