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連鎖反応 [Chain Reaction]【動画】

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つながりのある曲を鎖のように連ねながら、その曲に対する思いをコメントしていきます。ほぼ毎日更新(予定)です。
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#ピンク・フロイド

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683: Pink Floyd / Hey You

「Ya」も「You」も同じ意味なので、「実質同じタイトル」つながりです。 ピンク・フロイドが1979年にリリースした2枚組の大作『ザ・ウォール』(UK3位/US1位(15週!))は、『狂気』に次ぐセールスを記録した、メガヒット作となりました。 まあ、あまりにもロジャー・ウォーターズ色が強すぎて鼻につく、という声もありますが、80分を超える壮大なスケールで繰り広げられる、ロック史に残るコンセプト・アルバムであることは疑いようがありません。 C面1曲目に収録されたこの曲、途中のギター・ソロで「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール」のメロディが奏でられます。 このような要素はアルバムの随所に散りばめられており、「アルバム全体で1つの作品」というトータル・アルバムになっています。

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638: Pink Floyd / Lucifer Sam

「あなたがここにいてほしい」の「あなた」とは、(諸説ありますが)オリジナル・メンバーのシド・バレットのことだと言われています。 ということで、シド・バレット時代のピンク・フロイドから。 1967年にリリースされた1stアルバム『夜明けの口笛吹き』(UK6位/US131位)は、サイケデリック・ロックの名盤で、非常にシド・バレット色の強い作品です。 70年代以降のいわゆる「プログレ・バンド」期とは、ほとんど別のバンドと言っても良いでしょう。 アルバム2曲目に収録されたこの曲は、浮遊感を感じさせるリフが印象的なナンバー。作曲のみでなく、ギター、ヴォーカルも、シド・バレットが担当しています。 ただ、このアルバム以降、彼のドラッグ中毒はエスカレートしていき、ついにはバンドとして活動できる状態ではなくなり、1968年3月にバンドを脱退します。 この路線のフロイドの作品を、もう1枚くらい聴きたかったと思います。

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637: Pink Floyd / Wish You Were Here

「ウィッシュ」つながりで、ピンク・フロイドへ。 彼らが1975年にリリースした『炎〜あなたがここにいてほしい』は、UK1位/US1位という大ヒットを記録した、彼らの代表作の1つ。 アルバムの最初と最後に「クレイジー・ダイアモンド」が配置され、その間に3曲が挟まれる構成となっています。 タイトル曲であるこの曲は、その3曲目(アルバム全体では4曲目)。 アコースティック・ギターが心地良い、カントリー調のナンバーで、クラシック・ロック・ファンからの人気が高い曲です。

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436: Pink Floyd / Money

「Insane」は、一般に「狂気」と訳されますが、ネイティヴがこの言葉を使う場合、「常識外れ(に素晴らしい)」という意味もあるようです。 それはさておき、ロック界で「狂気」と言えば、やっぱりピンク・フロイド。 1973年にリリースされたアルバム『狂気』は、ロック史上でも屈指の名作と言ってよいでしょう。人の内面に潜む「狂気」を描き出した、コンセプト・アルバムでもあります。 まだサンプラーがなかった時代に、凝りに凝ったSEをふんだんに取り入れ、それがアルバム全体の流れを作り上げている点は見事につきます。 UK2位/US1位の大ヒットとなったのみならず、ビルボード200に741週連続ランクインするなど、とにかく規格外の成功をもたらした作品です。 この曲はUSでシングルカットされ、13位のヒットを記録。「何が人の心を狂わせるのか」の分かりやすい一例と言えます。

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289: Pink Floyd / See Emily Play

昨日も書きましたが、ハリケーン・スミスことノーマン・スミスが、プロデューサーとして世に送り出したバンドの代表格がピンク・フロイド。 ピンク・フロイドは、1967年3月にシングル「アーノルド・レーン」(UK20位)でデビュー。ただ、この曲のプロデュースはジョー・ボイドでした。 そして6月にリリースされた2枚目のシングルがこの曲でした。何とも不思議な雰囲気をもつこの曲は、UK6位と初のトップ10ヒットとなります。 さらに8月には1stアルバム『夜明けの口笛吹き』(UK6位/US131位)をリリース。11曲中8曲をシド・バレットが書いていることもあり、トリップ感あふれる幻想的なサウンドとなっており、サイケデリック・ロックの傑作の地位を確立しています。 しかし、シド・バレットは薬物中毒と精神障害により、バンド脱退を余儀なくされます。以降、バンドはよりプログレ色を強めていき、『狂気』や『ザ・ウォール』といったメガヒットを生み出すこととなります。 ピンク・フロイドの代表作と言えば、70年代の作品になるのでしょうけど、個人的には初期のサイケなサウンドの方が、より魅力を感じます。 それにしても、このMVは何がしたいのか、さっぱり分かりません...

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266: Pink Floyd / The Great Gig In The Sky

ピンク・フロイドの作品で、メンバー以外がリード・ヴォーカルを取っている曲が、「葉巻はいかが」以外に、もう1曲だけあります。 それが、『狂気』に収録された、リチャード・ライト作のこの曲。リード・ヴォーカルを務めているのは、女性シンガーのクレア・トーリー。 このアルバムについては、多くを語る必要はないでしょう。1973年にリリースされると、ビルボードのアルバムチャートに741週連続でランクインし、全世界で5000枚以上を売り上げるという、ロック史上でも類を見ないセールスを記録したアルバムです。 プログレと言うと、曲が長く、演奏もテクニカルで、ロック初心者にはとっつきにくいイメージがありますが、このアルバムは、比較的短めの曲がつなげられて「組曲」を構成しており、演奏も難解ではなく、広いリスナー層に受け入れられたことが、成功の要因だと思われます。 もっとも、サンプラーがない時代に、手の込んだ効果音(その代表が「マネー」のイントロ)を作り上げるのは、想像を絶する労力を要する作業であったと思われます。 そんなアルバムにおいて、この曲はA面の締めくくりとなる重要なナンバー。 リチャード・ライトの弾くピアノに、デヴィッド・ギルモアが弾くペダル・スティール・ギターが絡むイントロは、「何か」が起こる前の厳かな雰囲気を醸し出しています。 そんな中に、ドラムに続いて入ってくるクレア・トーリーの鬼気迫るヴォーカル(歌詞がないのでスキャットですが)は、アルバムのタイトルである「狂気」を感じされる凄まじいまでの迫力です。 ちなみに、この曲の作曲にクレジットされていないことに関して、彼女は2004年にピンク・フロイドを訴え、2005年に和解が成立しています。内容は明らかにされていませんが、それ以降、この曲の作者には、リチャード・ライトとクレア・トーリーの2人が記載されています。

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265: Pink Floyd / Have A Cigar

フロイド、ツェッペリンときて、またフロイドに逆戻りです(笑)。 「移民の歌」を収録した『レッド・ツェッペリンⅢ』の最後の曲は「ハッツ・オフ・トゥ・ロイ・ハーパー」でした。 ロイ・ハーパーは、イギリスのシンガーソングライターですが、独特の歌詞を書くことで知られており、ポール・マッカートニー、ケイト・ブッシュ、そしてジミー・ペイジも、彼からの影響を公言するなど、非常にミュージシャン人気が高い人物です。 そして、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアもその一人。 1975年にリリースされたピンク・フロイドの9thアルバム『炎〜あなたがここにいてほしい』に収録されたこの曲では、ロイ・ハーパーがリード・ヴォーカルを取っています。 この曲、終わり方が独特で、長めのギターソロが続いている時、突然ノイズが入り、その後は音量が小さくなって終わり、次の曲「あなたがここにいてほしい」が始まります。 おそらく、ラジオのチューニング・ダイアルを回して、別の放送局を受信したような効果を出したかったのではないかと思います。 ま、今や、ダイヤルでチューニングするラジオを探す方が難しいですが... このアルバム、どうしても大作の「クレイジー・ダイアモンド」に話題が集中してしまいますが、間に挟まれた3曲のクオリティも高く、個人的にはフロイドのアルバムで一番好きなアルバムです。

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263: Pink Floyd / One Of These Days

バブルガム・ポップの1910フルーツガム・カンパニーと、プログレッシヴ・ロックのピンク・フロイド。 どこをどう考えても、つながりなどなさそうですが、実に意外な接点がありました。しかも、その舞台は日本でした。 1971年8月に箱根・芦ノ湖畔で開催された野外ロック・フェスティヴァル「箱根アフロディーテ」に、両グループは出演しています。 1910フルーツガム・カンパニーは、1970年に解散していたはずですが、日本ではまだヒットが続いていたようで、まあ「小遣い稼ぎ」だったのでしょう。元々が企画バンドでしたし。 一方、ピンク・フロイドはヘッドライナーとして招待され、大トリを務めています。「原子心母」や「エコーズ」といった、長尺ナンバーも演奏したようです。 そして、この年の11月には、アルバム『おせっかい』をリリース。そのオープニングナンバーがこの曲でした。 最初、風の音が30秒ほど続いた後、左右のチャンネルから押し寄せてくる2本のベースが、実におどろおどろしい雰囲気を作り出しています。 この曲を聴くと、子供の頃にTVのプロレス中継で見ていたアブドーラ・ザ・ブッチャーの入場シーンを思い出します。 当時は、ピンク・フロイドというバンド名すら聞いたことのない小学生でした。

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230: Pink Floyd / Comfortably Numb

ドリーム・アカデミーの1stアルバムに、プロデューサーの1人として名を連ねているデヴィッド・ギルモア。言うまでもなく、ピンク・フロイドのギター&ヴォーカルです。 ピンク・フロイドは、プログレッシヴ・ロックに分類されますが、他のプログレ・バンドのように高度な演奏テクニックで圧倒するのではなく、緻密に構成された楽曲や抒情的な演奏で魅了する、独自のポジションを築いていました。 アルバム『ザ・ウォール』に収録されたこの曲が、その一番分かりやすい例かも知れません。 ヴォーカル・パートももちろん素晴らしいのですが、この曲の一番の聴きどころは2回あるギター・ソロ。 歪んではいるけど芯の通ったトーンに、ディレイ・エフェクトがかかった浮遊感漂うサウンドが、ドラマティックな楽曲の雰囲気にぴったりハマっています。 音楽雑誌や音楽サイトの「偉大なギターソロ」企画でも、必ず上位にランキングされており、派手さはありませんが、歴史に残る名演と言えるでしょう。

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110: Pink Floyd / Another Brick In The Wall (Part Ⅱ)

「壁」と聞いて、多くのロックファンが真っ先に思い浮かべるのは、ピンク・フロイドの『ザ・ウォール』ではないでしょうか。 1979年にリリースされたこの2枚組アルバムは、史上最も売れた2枚組アルバムとも言われています(諸説あり)。 このアルバムにおける「壁」は、実際の壁のことではなく、社会からの疎外感や抑圧等の比喩ですが、まあ、とにかくスケールの大きな作品ではあります。 この曲はアルバムからシングルカットされ、バンドにとって唯一のNo.1ヒット(US/UKとも)となっています。まあ、元々シングルをポンポンとリリースするタイプのバンドではありませんけど。 アルバムには、この曲以外にも「コンフォタブリー・ナム」や「ヘイ・ユー」等、彼らの代表曲が収録されています。 と書いたものの、私、個人的に一番好きなフロイドのアルバムは、『Wish You Were Here』だったりします(笑)。