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2023年12月の記事一覧
954: Kraftwerk / The Model
『machine』つながりで、ドイツのこのグループを。 クラフトワークが1978年にリリースした『The Man-Machine』(邦題『人間解体』)に収録されていたこの曲、リリース当時はヒットしませんでしたが、1981年に再リリースされると、本国西ドイツで7位、そしてUKでは1位を獲得する大ヒットとなっています。 シンセ・ポップと言ってしまえばそれまでなのですが、ただ、彼らのサウンドには、無機質な電子楽器音ではない、何か不思議な温かみというか、人間味を感じることが多いです。 そのあたりが、今でも多くのファンを魅了し続けている理由なのでしょう。
952: Rage Against The Machine / Killing In The Name
「マシーン」つながりでもう1曲。 レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが、同名の1stアルバムをリリースしたのは1992年。 ヘヴィーメタル調ながらエフェクトを駆使した奇々怪々なギターと、異様にディープで重厚なリズム・セクション。そこに、ラップのようなスピードで政治的な内容を多く含む歌詞が歌われるバンド・サウンドは衝撃でした。 この曲は1stシングルにもなった彼らの代表曲ですが、ウッドストック1999に出演し、この曲を演奏している時に、逆さに吊るした星条旗を焼き放ったことでも有名となりました。
950: Florence + The Machine / Dog Days Are Over
「猫」が出てきたので、お次は「犬」です。 2008年にフローレンス・アンド・ザ・マシーンがリリースしたこの曲(UK21位/US21位)、グループにとって最初のヒットシングルとなりました。 以降、5枚のアルバムをリリースしていますが、最近ではリリースすれば各国のチャートで確実にトップ10入りする、そういう存在になっています。 ちなみに、「dog days」とは「犬の日」ではなく、「とても暑い日」のことを意味するらしいです。また、「(ビジネスなどの)低迷期」という意味もあるようです。 戌年生まれで暑いのが苦手な私にとっては、どちらも非常に迷惑な使われ方で、ちょっと不本意ではあります。
949: Al Stewart / Year Of The Cat
「猫」つながりで、この曲へ。 1976年にアル・スチュワートがリリースしたこの曲(UK31位/US8位)、軽やかなサウンドと爽やかなヴォーカルが実に心地良い名曲です。 この曲を収録した同名アルバムもUK38位/US5位のヒットを記録しています。 「あれっ、猫年なんてあったっけ?」と思いますが、ベトナムなどいくつかの国では、兎ではなく猫となっており、それについて書かれた本を読んで、彼はこの曲を書いたと言われています。 ちなみに、この曲が書かれて録音された1975年も「猫年」でした。 それから4回りが過ぎた今年2023年も、我々は「卯年」と呼んでいますが、ベトナムでは「猫年」だったということになります。
947: 日向坂46 / キツネ
急に寒くなって、ちょっと体調を崩し気味...「キツネ」つながりで、まさかのアイドル登場です。 2019年にリリースされた日向坂46の2ndシングル『ドレミソラシド』のカップリングだったこの曲、昨年の紅白では、表題曲ではないこの曲を歌ったことで、ファンの間では驚きの声が上がりました。 その紅白、今年、日向坂は落選ですが... パステルカラーの衣装が印象的なこのMV、4年前なので4期は加入前ですし、一方、もう卒業したメンバーもいます。当時休業中だった影ちゃんは、その後復帰して、W杯でサッカーアイドルとして知名度を上げ、卒業しています。 そもそも、この頃は、世界中がコロナ禍に見舞われるなんて、誰も思っていませんでした。 そう思うと、この4年間、本当にいろんなことがあったんだと実感します。
944: Paul McCartney And Wings / Band On The Run
「死ぬのは奴らだ」のヒットから約半年後、ウイングスの最高傑作と評されるアルバム『バンド・オン・ザ・ラン』(UK1位/US1位)がリリースされます。 このアルバム、ナイジェリアのラゴスでレコーディングされたのですが、直前にメンバー2名が脱退し、録音時のウイングスは、ポールとリンダのマッカートニー夫妻、そして、先日亡くなったデニー・レインの3人だけでした。 ラゴスでのレコーディングもトラブル続きだったようですが、何とか完了し、ロンドンでのオーバーダブとミックスを経て、リリースされています。 ビートルズ解散後、なかなか評価されず不完全燃焼感のあったポールが、うっぷんを晴らさんばかりに放った、70年代ロックの名盤と言えるでしょう。 組曲形式のこのタイトル曲は、シングルカットされ、こちらもUK3位/US1位の大ヒットを記録しています。
943: Guns N' Roses / Live And Let Die
『ユーズ・ユア・イリュージョン』収録のカヴァー曲つながりです。こちらは、『Ⅰ』に収録されていました。 オリジナルはウイングスで、映画『007 死ぬのは奴らだ』の主題歌でした。シングルリリースされ、UK9位/US2位の大ヒットを記録しています。 ガンズのヴァージョンもシングルとしてリリースされており、US33位/UK5位となっています。 セールス面ではウイングスの方が上ですが、ガンズらしさが良く出たカヴァーで、甲乙つけがたい作品だと思います。 それにしても、このアルバムの翌週にニルヴァーナ『ネヴァーマインド』が、さらに1ヵ月ちょっと後にはマイブラ『ラヴレス』やTFC『バンドワゴネスク』がリリースされていて、1991年というのはロックの流れを大きく変えた1年だと、改めて思います。
942: Guns N' Roses / Knockin' On Heaven's Door
『デイズ・オブ・サンダー』サウンドトラック収録曲から、もう1曲。 言わずと知れたディラン・ナンバーを、人気絶頂期にあったガンズがカヴァーしたこの曲。当然、シングルカットされてるかと思いきや、このサントラからはカットされていません。 翌1991年にリリースされたアルバム『ユーズ・ユア・イリュージョン II』(US1位/UK1位)にも収録されていて、ここからのカットで、UK2位を記録しています。 ガンズは、大学入学直後にコピーバンドをやったくらい、当時大好きなバンドだったのですが、このカヴァーはというと...という感じでした。
941: Maria McKee / Show Me Heaven
セールス面では成功したとは言えないマリア・マッキーですが、実は自身もUKナンバー1ヒットを出しています。 1990年の映画『デイズ・オブ・サンダー』のサウンドトラック(US27位/UK4位)に収録され、1stシングルにもなったこの曲が、見事UKナンバー1を獲得しています。 いわゆるパワー・バラードで、いかにも映画で使われそうな感じの曲ではあります。 とはいえ、この曲を除くと、トップ10はおろかトップ20入りすらなく、やっぱり不遇なミュージシャンというイメージは拭えません。 それにしても、MVに出てくるトム・クルーズが若い...