マガジンのカバー画像

連鎖反応 [Chain Reaction]【動画】

1,001
つながりのある曲を鎖のように連ねながら、その曲に対する思いをコメントしていきます。ほぼ毎日更新(予定)です。
運営しているクリエイター

2023年4月の記事一覧

再生

782: The Jam / That's Entertainment

今日も、ザ・ジャムの名曲で。 彼らの代表曲の1つであるこの曲は、『サウンド・アフェクツ』(UK2位/US72位)の収録曲で、ほぼすべてのベスト盤にも収録されています。 ...なのに、最高位はUK21位どまり。 これには理由があって、この曲、当時UKではシングルカットされておらず、輸入盤シングル(西ドイツ盤)のみでチャートインしたためです。 ザ・ジャムのオリジナル・アルバムは、それぞれに特徴があり、どれをベストに選ぶか、人によって分かれるところ(ま、2ndは選ばれないかも)ではありますが、個人的には、この『サウンド・アフェクツ』がフェヴァリットです。

再生

781: The Jam / Going Underground

UKでの人気を不動のものとしつつあったザ・ジャムにとって、最初のNo.1ヒットとなったのが、1980年リリースのこの曲。 UKロックの頂点に昇りつめた彼らは、このあと1982年の解散まで、トップに居座り続けることとなります。 パワフルかつメロディアスなビート・ロック・サウンドは、文句なしのカッコよさです。こういう曲には、やっぱりリッケンバッカーのサウンド(Gt・Baとも)が最高に似合います。

再生

780: The Jam / Strange Town

「ストレンジ」つながりでこの曲を。 ザ・ジャムが1979年3月にシングル・リリースしたこの曲(UK15位)。オリジナル・アルバムには未収録です。 時期的には『オール・モッド・コンズ』と『セッティング・サンズ』の間に位置し、UKロックのトップへと駆け上がっていく、まさに充実期の作品です。 演奏シーンが主体のMVからも、当時の前のめりな勢いが伝わってきます。 ちなみに、リリース時、ポール・ウェラーは21歳、若い...

再生

779: Cream / Strange Brew

「アイ・フィール・フリー」に続くクリームのシングルとなったのは、コード進行はブルースながら、やはりサイケな雰囲気が漂うこの曲(UK17位)。 リリースされたのは1967年の6月なので、ビートルズの『ペパーズ』と同じ月ということになります。この時期の音楽シーン全体が、本当にサイケ一色だったということでしょう。 クリームと言うと、ジャック・ブルースがベース弾きながら歌っているイメージが強いですが、この曲のリード・ヴォーカルはエリック・クラプトンです。

再生

778: Cream / I Feel Free

「アイ・フィール」つながりで、この曲を。 クリームにとって2枚目のシングルとなったこの曲(UK11位)、1966年の12月にシングル・リリースされています。(アルバム『フレッシュ・クリーム』には未収録) クリームと言えば、「サンシャイン・ラヴ」「ホワイト・ルーム」「クロスロード」等々、ハードなブルース・ロックのイメージがありますが、最初期のこの曲はサイケデリック・ポップといった雰囲気。冒頭のアカペラの部分とか、知らずに聴いたらクリームの曲とは分からないかも知れません。 このあたりにも、当時のサイケデリック・ムーヴメントの影響力の大きさを伺い知ることが出来ます。

再生

777: The Beatles / I Feel Fine

記念すべき7並びの回も、引き続きビートルズ。 元々は「アイム・ア・ルーザー」をシングルにする案もあったようですが、1964年の年末にビートルズがリリースしたのは、この曲(UK1位/US1位)でした。 この曲、最大の特徴は冒頭のフィードバックでしょう。ポールが弾くベースの音を、ジョンが弾くエレアコのピックアップで拾うことによって生まれたこのサウンド、おそらくポピュラーミュージックで初めて意図的に用いられた「フィードバック・ノイズ」です。 また「なんでリンゴはフィットネスバイクを漕いでいるんだ?」というツッコミ待ちのMVも、60年近く前の「スーパーアイドル」によって作られたものというのが驚きです。 数多くのミュージシャンが出てきては消えていきましたが、ビートルズ以上に「舐めた」連中が出てくることは、この先もそうそう無いでしょう。 それを20代前半の若者が、いとも簡単に成し遂げたというのは、やはり驚きとしか言えません。

再生

776: The Beatles / I'm A Loser

「ルーザー」つながりでこの曲です。 1964年のクリスマスシーズンにリリースされた、ビートルズの4thアルバム『ビートルズ・フォー・セール』。前作『ハード・デイズ・ナイト』を首位から引きずり落とし、UK1位を獲得しています。 A面2曲目に収録されたこの曲は、フォーク・ロック調のポップなナンバー。内省的な歌詞は、ボブ・ディランの影響を受けていると言われています。 歌詞のテーマの変化だけでなく、サウンド面でも様々なアイディアが詰め込まれたアルバムで、それまでの「スーパー・アイドル」から、「歴史的なミュージシャン」へと変貌を遂げていく、過渡期の作品と言えるでしょう。

再生

775: Beck / Loser

『「メロウ」+色』つながりで、ベックです。 1994年にリリースされたメジャーでの1stアルバムが『メロウ・ゴールド』(US12位/UK41位)でした。 ロック、フォーク、カントリー、ヒップホップ、ジャズ等々、ありとあらゆる音楽をごった煮にしたような音楽性は、当時衝撃でした。 そして、そういう作品は、大抵の場合、さほど売れないのですが、この作品は大ヒットしたというのも驚きでした。 1stシングルとなったこの曲(US10位/UK15位)も、フォーキーなサウンドにのったラップで進行し、サビは「俺は負け犬、殺してくれよ」のコーラス。 思えば、90年代のアメリカって、こういった感じの陰鬱な曲が多かったような気がします。

再生

774: Donovan / Mellow Yellow

こちらもドノヴァンの大ヒット曲。 「サンシャイン・スーパーマン」に続くシングルとして1966年にリリースされ、UK8位/US2位の大ヒットを記録しています。 ポール・マッカートニーがベースで参加しているとのことですが、どこを弾いているのか、実はよく知りません。 しかしまあ、こんなにあやしい雰囲気のサイケな曲が大ヒットしていたというのも驚きです。 セールス面では、この2枚のシングルの時期がピークということになりますが、1967年にリリースしたアルバム『ドノヴァンの贈り物/夢の花園より』(2枚組ですが、1枚ずつでも発売された)が、個人的には一番好きなアルバムです。

再生

773: Donovan / Sunshine Superman

「サンシャイン」つながりで、このサイケデリックなナンバーです。 ドノヴァンにとって唯一のUS1位(UK2位)となった大ヒット曲で、「サイケ・ポップ」や「サイケ・フォーク」と言われる、独特のサウンドが印象的です。 この曲、1966年7月にリリースされており、ビートルズ『リボルバー』(1966年8月リリース)よりも早いというのが、個人的には意外でした。 なお、この曲で間奏のギター・ソロを弾いているのは、ヤードバーズに加入する直前のスタジオ・ミュージシャン、ジミー・ペイジです。(ちなみに、ベースはジョン・ポール・ジョーンズ。)

再生

772: Katrina And The Waves / Walking On Sunshine

歩く場所が月から太陽に変わっています。まあ、さすがに太陽の上は歩けないので、「陽射し」ですが... カトリーナ・アンド・ザ・ウェイヴスにとって唯一のUSトップ10ヒットとなったこの曲(UK8位/US9位)。ノリのいいポップ・ナンバーで、当時ラジオで良くかかっていたことを思い出します。 この曲、最初は1983年に録音された(アルバム『ウォーキング・オン・サンシャイン』収録)もののヒットとは無縁で、そのまま陽の目を見ることは無かったかも知れません。 しかし、レコード会社を移籍したことに伴い、再レコーディング(アルバム『カトリーナ・アンド・ザ・ウェイヴス』収録)し、シングルカットしたところ、今度は大ヒットという、なかなかミラクルな経緯でヒット曲となっています。 この曲以降、ずっとヒット曲が出ることは無かったのですが、1997年に突如「ラヴ・シャイン・ア・ライト」がUK3位の大ヒットを記録。 しかし、その後はまたヒットは出ず、1999年に解散という、なかなか浮き沈みの激しいバンドでした。

再生

771: The Police / Walking On The Moon

「オン・ザ・ムーン」つながりで、この曲を。 ポリスの2ndアルバム『白いレガッタ』(UK1位/US25位)は、UKでの人気を確立し、世界制覇への足掛かりとなった作品でした。 アルバムからの2ndシングルとしてカットされたこの曲(UK1位)は、アルバムタイトルの通り、レゲエを意識した曲調となっています。 独特の「間」を感じさせるギターと音数少なめのベース、その隙間を縫うように細かく刻まれるハイハット。「これぞポリス!」と言うべきサウンドです。

再生

770: R.E.M. / Man On The Moon

「ムーン」つながりでこの曲です。 R.E.M.が1992年にリリースしたアルバム『オートマチック・フォー・ザ・ピープル』(US2位/UK1位)は、カントリーやフォーク寄りのサウンドが話題となった作品でした。 最初聴いた時は「ちょっと暗いなぁ~」と感じましたが、今では、何度聴いても飽きることのない名盤だと思っています。 アルバムからの2ndシングルとなったこの曲(US30位/UK18位)も、カントリー・ロック風の楽曲。 当時のチャートアクションは地味ですが、後に実在のコメディアン、アンディ・カウフマンの生涯を取りあげた映画に、この曲のタイトルが使われたこともあり、バンドにとって、最も有名な曲の1つとなりました。

再生

769: The Rolling Stones / Child Of The Moon

「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」でルーツ・ロックに回帰し、ファンから支持されたストーンズでしたが、シングルB面に収録されたこの曲は、サイケデリック・ロックの残り香を感じさせるサウンドでした。 では、評価が低かったかというと、全くそんなことは無く、むしろ「B面にしとくのはもったいない」という評価を受けています。 B面曲のクオリティが異常に高かったビートルズに比べ、ストーンズのB面曲が話題に挙がることはほとんどないだけに、余計に際立ちます。 それにしても、この曲が高評価になるということは、サイケ期のストーンズの評価が低い理由も、サイケに挑戦したことが悪いんじゃなくて、単に作品の平均的なクオリティが(他の時期と比較すると)イマイチだったということなのかも知れません。実際、サイケ期にも名曲はあるわけですし。