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連鎖反応 [Chain Reaction]【動画】

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つながりのある曲を鎖のように連ねながら、その曲に対する思いをコメントしていきます。ほぼ毎日更新(予定)です。
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2023年3月の記事一覧

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764: Arcadia / The Promise

ジョン、アンディとデュラン・デュランとメンバーのソロが続いたので、その流れでこのユニットを。 サイモン、ニック、ロジャーの3人によるアーケイディアは、1985年に唯一のアルバム『情熱の赤い薔薇』(UK30位/US23位)をリリースしています。 ジョンとアンディが参加したユニット、パワー・ステーションがパワフルなロック・サウンドであったのと対照的に、こちらは退廃的なヨーロピアン・ポップといった趣で、個人的には好きだったのですが、当時の友人はほとんどが「パワステ推し」でした。 このアルバム、実はクレジットされていないゲスト・ミュージシャンが豪華で、この曲(UK37位)のバックコーラスではスティングが参加しています。 まあ、これだけ声に特徴があると、クレジットされてなくても、誰が歌っているか、すぐに分かりますね。

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763: Andy Taylor / Take It Easy

デュラン・デュランのメンバーのソロつながりで、この曲を。 ギターのアンディ・テイラーが、最初のソロ・シングルとなるこの曲をリリースしたのは、1986年のこと。UKでは95位どまりでしたが、USでは24位とまずまずのヒットを記録しています。 この曲も、ジョン・テイラーと同じく、映画(『アメリカン・アンセム』)のサウンドトラックに収録されていました。 この映画がどんな内容なのか、全く知りませんが、興行的には失敗作だったようです。 ちなみに、この曲をリリースした同じ年に、アンディ・テイラーはデュラン・デュランを脱退しています。

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762: John Taylor / I Do What I Do

「アイ・ドゥ」つながりで、この曲を。 デュラン・デュランのベーシスト、ジョン・テイラーが、1986年にリリースした最初のソロ・シングルがこの曲(UK42位/US23位)。 歌っているイメージがほとんどないジョン・テイラーのソロということで、当時ちょっと話題になりましたが、歌っているというよりか、語りのようなパートが長く、何だかなぁ~と当時思ったことを覚えています。 ちなみにこの曲、キム・ベイシンガーとミッキー・ロークが出演したエロい映画『ナインハーフ』のテーマ曲でしたが、当時は健全な高校生だったので、もちろん見ていません。

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761: ABBA / I Do, I Do, I Do, I Do, I Do

アバの「同じ言葉の繰り返し」つながりです。 同じ言葉を3回繰り返すことは、まあまああるとして、5回繰り返すことは、さすがにそうそうないでしょう。 1975年リリースのアルバム『アバ』(UK13位/US174位)に収録されていたこの曲、UK38位/US15位という割と地味なヒットですが、シュラーガー音楽(ヨーロッパ風のイージーリスニング・ポップス)の影響と言われる、何となくノスタルジックな雰囲気は、今聴いてもお洒落に感じます。 ちなみに、この曲の邦題、5回も繰り返すのはやり過ぎと思ったのか、「アイ・ドゥ・アイ・ドゥ」と、2回繰り返しどまりです。

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760: ABBA / Money, Money, Money

お金について歌った歌は数多いですが、「大事なことなので、3回言いました!」はこの曲だけかもしれません。 スウェーデンが生んだスーパー・ポップ・グループ、アバの代表作の1つが、1977年リリースの『アライバル』(UK1位/US20位)。 説明不要の名曲「ダンシング・クイーン」に次ぐシングルとしてリリースされたのがこの曲(UK3位/US56位)でした。 今でもバラエティ番組の、値段を当てるクイズや節約生活といった「お金」が絡む場面のBGMとして、しばしば耳にします。 チャートの成績以上に強いインパクトを残したと言えるでしょう。

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759: The Beatles / You Never Give Me Your Money

『フリーダムのピチカート・ファイヴ』の「フリーダム」とは、レコーディングが行われたスタジオの名前。 スタジオ名をタイトルにしたアルバムと言えば、やはりこれが最強でしょう。 ビートルズが1969年にリリースした『アビイ・ロード』(UK1位/US1位)は、中身の音楽はもちろんですが、「誰もが真似したくなる」ジャケット・デザインも含めて、まさに音楽史上、屈指の作品と言えるでしょう。 アルバムの最大の特徴は、B面のメドレーですが、その冒頭を飾ったのが、ポールによるこの曲。 アラン・クレインを皮肉った強烈な歌詞をもつこの曲自体も、複数の楽曲を組み合わせたメドレー形式になっています。 ちなみに、このアルバムがレコーディングされた当時のスタジオの名称は、アビー・ロードにあった「EMIレコーディング・スタジオ」でした。 このアルバムの大ヒットにより、あまりにも有名になったことから、後に愛称であった「アビー・ロード・スタジオ」に変更されています。

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758: ピチカート・ファイヴ / 子供たちの子供たちの子供たちへ

プログレのムーディー・ブルースと、渋谷系のピチカート・ファイヴ。 一見、何のつながりもなさそうですが、この曲のタイトルは、昨日の曲を収録したアルバムのタイトルを、そのまま拝借しています。 1996年にリリースされたミニアルバム『フリーダムのピチカート・ファイヴ』に収録されていたこの曲。音数少なめなサウンドをバックに、淡々と歌う野宮さんのヴォーカルが心にしみます。 特にシングルヒットしたわけでもありませんが、ベスト盤にも収録されることの多い楽曲となっています。

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757: The Moody Blues / Gypsy (Of A Strange And Distant Time)

ムーディー・ブルースは、自らのレーベル「スレッショルド・レコード」を立ち上げます。 そして、このレーベルからリリースされた、記念すべき最初のアルバムが、彼ら自身の『子供たちの子供たちの子供たちへ』(UK2位/US14位)でした。 このアルバムがリリースされた1969年は、アポロ11号による月面着陸があった年で、このアルバムも、冒頭のロケット打ち上げ音を模したサウンド等、随所にその影響がみられます。 アルバムB面のオープニングを飾ったこの曲は、ファンの間で高い人気を得た曲で、以降、彼らのライヴには欠かせないナンバーとなりました。

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756: The Moody Blues / Nights In White Satin

「ゴー・ナウ」をUKチャートのトップに送り込んだムーディー・ブルースでしたが、それに匹敵するヒットは出ず、デニー・レインは1966年にバンドを去ります。これが、バンドの大きな転機となります。 それまでのR&BベースのUKビート・ロックから、メロトロンを多用した前衛的なサウンドへと変貌し、さらにはオーケストラとの競演という、1967年にしてはかなり「先進的」なスタイルを築き上げます。 そうして作られたのが、1967年リリースのアルバム『デイズ・オブ・フューチャー・パスト』(UK27位/US3位)でした。 アルバムからの1stシングルとなったこの曲も、実にクラシカルな趣です。 ちなみに、この曲、リリース当初の最高位はUK19位/US103位と非常に地味なものでしたが、1972年に再リリースされ、UK9位/US2位という大ヒットを記録しています。

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755: The Moody Blues / Go Now!

ウイングスは、ポール・マッカートニー率いる「ワン・マン・バンド」のイメージがあり、実際にメンバーチェンジは多かったのですが、結成から解散まで、ずっと在籍したメンバーは、ポールと妻のリンダ、そして、デニー・レインの3人でした。 デニー・レインが在籍していたムーディー・ブルースが、1964年にリリースした大ヒットシングルがこの曲(UK1位/US10位)で、デニーがリード・ヴォーカルをとっています。 これだけのヒット曲をもつミュージシャンであれば、「ポールのバンド」のメンバーだけでは満足できず、それ以外の活動を始めても不思議はないところですが、よっぽどポールとの音楽的相性が良かったということなのでしょう。

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754: Paul McCartney And Wings / Nineteen Hundred And Eighty Five

「1984年」の次の年をタイトルにした曲です。 ポール・マッカートニーが、ビートルズ解散後リリースした作品中、最も評価の高いアルバムの1つが1973年の『バンド・オン・ザ・ラン』(UK1位/US1位)でしょう。 アルバムのエンディング・トラックのこの曲、ピアノ中心のバンド・サウンドかと思いきや、コーラスのみのパートが入ったり、最後はオーケストラが感動的に締めた、と思いきや、アルバムのタイトル・トラックのサビがちょこっとだけ入るなど、多彩なアレンジが光ります。 冒頭の「1985年には誰も生きていないかも知れない」という歌詞が印象的ですが、これも「1984年」を生き抜くことが出来るかは分からない、という世界観から生まれたものなのでしょう。

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753: David Bowie / 1984

「1984年」つながりでこの曲を。 ジョージ・オーウェルがSF小説「1984年」を書いたことがきっかけで、この年は様々なジャンルでテーマにされているようです。 デヴィッド・ボウイは、当初この作品をミュージカルにすることを計画したものの、著者の未亡人の許可が下りずに断念。その結果、コンセプトを変更して製作されたのがアルバム『ダイアモンドの犬』(UK1位/US5位)でした。 アルバムB面に収録されたこの曲は、言わば「タイトル曲になり損ねた曲」。音楽的には、ワウ・ペダルの効いたギターと派手なストリングスが特徴的です。 そして、ボウイは、これ以降もカメレオンのようにサウンド・スタイルを変えていくこととなります。

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752: Todd Rundgren / Sons Of 1984

トッド・ラングレンが偉大なミュージシャンであることは、多くの人が認めているのですが、その知名度に反して、実は驚くほど「売れていない」のも事実です。 USトップ10入りしたシングルは1曲のみ。トップ40に広げても6曲しかありません。アルバムにしても、最高位は29位で、トップ40入りしたのも2枚のみ。 何故ここまで売れてないのか? 理由は、ズバリ「変人だから!」でしょう。 その代表例が、アルバム『未来から来たトッド』のラストに収録されたこの曲。 アルバム用の新曲にもかかわらず、観客が歌っています。 この曲を録音するために、NYのセントラル・パークでライヴをし、来場した観客に歌詞を教えて歌ってもらっています。 で、普通はそれで完了なのですが、そこで終わらないのがトッド。 同じことをLAのグリフィス・パークでも行い、2つの音源をオーバーダブするという、手の込んだことをしています。 そんなことしたからって、売れるわけでもないのに... まあ、トッドにとっては、売れる売れないは大した問題ではないのでしょうし、その変人ぶりこそが、私がトッドの作品を好きな理由なのだと思います。

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751: Todd Rundgren / Fade Away

こちらは、昨日と同じタイトルです。 トッド・ラングレンが1978年にリリースした『ミンク・ホロウの世捨て人』(US36位/UK42位)は、作詞・作曲、歌、演奏、プロデュースのすべてをトッド1人で行った、完璧な「ソロ・アルバム」。収録曲も粒ぞろいで、ファンの間でも非常に人気の高い作品です。 アルバムのラストを飾るこの曲も、彼らしいポップなメロディに引き込まれます。 それにしても、ジャケットのトッドの顔、いつ見ても長い...