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連鎖反応 [Chain Reaction]【動画】

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つながりのある曲を鎖のように連ねながら、その曲に対する思いをコメントしていきます。ほぼ毎日更新(予定)です。
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2022年12月の記事一覧

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701: Joy Division / Transmission

2022年ももうすぐ終わり、新たに2023年が始まります。 ということで、(かなり強引ですが)ジョイ・ディヴィジョンの1stシングルとなったこの曲を。 この映像はBBC出演時のものですが、後にニュー・オーダーとなる3人が演奏し、その中央でイアン・カーティスが歌っている構図を見るだけで、何とも複雑な気持ちになります。 彼らのサウンドは、よく「ゴシック・ロック」と表現をされますが、その言葉だけでは表現できない、本当に彼ら独自の音楽だと思います。 そして、演奏力が高いことは良いことですが、それがすべてではないということを、彼らの演奏シーンを見ていると痛感します。

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700: Joy Division / Atmosphere

記念すべき700回目は、壮大なスケールのこの曲で。 ヴォーカルのイアン・カーティスの死後、「シーズ・ロスト・コントロール」とのカップリングでリリースされたこの曲、UK34位を記録しています。 その後も、バンドの代表曲として何度も再リリースされていて、このMVは、1988年にコンピレーション・アルバム『サブスタンス』のリリースに合わせて作られています。 ちなみに、ファクトリー・レコードの設立者、トニー・ウィルソンの葬儀でも流されています。 また、この曲の荘厳な雰囲気は、年末にふさわしいような気がします。

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699: Joy Division / She's Lost Control

「コントロール」つながりで、この曲です。 ジョイ・ディヴィジョンが1979年にリリースした1stアルバム『アンノウン・プレジャーズ』は、現在ではポスト・パンクの名盤として知られていますが、リリース当時の最高位がUK71位というのは、ちょっと驚きです。 この曲は、元々アルバムに収録されていた曲ですが、1980年に再録音され、12インチ・シングルとしてリリースされています。オリジナルより1分ほど長く、よりデジタルなサウンドになっていることが特徴です。 スティーヴン・モリスの機械的なビート、ピーター・フックのリード・ベース、バーナード・アルブレヒトのたどたどしい(ヘタウマ?)ギター、そして地獄からのうめき声のようなイアン・カーティスのヴォーカル。 いつ聴いても、奇跡的なグループだったと思います。

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698: The Clash / Remote Control

ザ・クラッシュの『白い暴動』は、それこそ何回聴いたか数えられないほど聴いた作品です。 ストレートなパンク・ロックではあるのだけれど、古典的なロックンロールやレゲエからの影響を強く感じさせる、そんな絶妙のバランス感が好きでした。 アルバムの2曲目に収録されたこの曲も、ポップなロックンロールで、大学生の頃、バンドでコピーしていたことを思い出します。 ミック・ジョーンズのか細い高音と、ジョー・ストラマーの野太い低音という、個性のまったく異なるヴォーカルが交互に聴けるのもポイントです。 レコード会社がこの曲を勝手にシングルリリース(UK52位)したことに、バンドが強く反発したことから、「労働者階級の反骨精神」を象徴することとなった曲でもあります。 もっとも、ジョー・ストラマーの父親は外交官で、彼はバリバリのミドル・クラスなのですが。

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697: The Clash / Career Opportunities

「Opportunities」つながりで、この曲を。 ザ・クラッシュの1stアルバム『白い暴動』(UK12位/US126位)に収録されていたこの曲、当時のイギリスの就職難や、将来に希望の持てない仕事にしかありつけないという状況を、ストレートに歌っています。 映像は1982年のシェイ・スタジアムでのライヴの模様ですが、この頃、彼らは大ヒット作を連発して裕福なミュージシャンになっていたわけで、そんな彼らがこの歌を歌っていると思うと、ちょっと複雑な気分になります。 ちなみに、途中「郵便爆弾なんて開けたくない」というフレーズがありますが、ミック・ジョーンズは、本当にそういう仕事をした経験があるのだとか。 現在、郵便爆弾が話題に挙がることはほとんどありませんが、その代わりになっているのがウイルス・メールなのかも知れません。

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696: Pet Shop Boys / Opportunities (Let's Make Lots Of Money)

リアルタイムで聴いていた時、ペット・ショップ・ボーイズは、単なるエレ・ポップのグループだと思っていたのですが、今聴き返してみると、異常なまでにクールなサウンドだったことに驚かされます。 この曲は、1stアルバム『プリーズ』(UK3位/US7位)からのヒット・シングル(UK11位/US10位)。 最初、1985年にシングルリリースされましたがヒットせず(UK116位)、「ウエスト・エンド・ガールズ」の大ヒットの後に、リミックス・ヴァージョンで再リリースしたところ、大ヒットを記録しています。 それにしても、「俺は頭がいいし、お前は見た目がいい。一緒に金儲けしようぜ!」とは、実に英国人らしい、シニカルな歌詞です。

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695: Pet Shop Boys / Always On My Mind

「On my mind」つながりでこの曲にすることは、昨日の時点で決めていたのですが、誰のヴァージョンにするかは迷っていました。 エルヴィスにするか、ウィリー・ネルソンにするか... で、80年代つながりで、ペット・ショップ・ボーイズにしてみました。 この曲がリリースされたのは1987年11月の暮れ。 元々は、エルヴィスの没後10年のTV特番で、人気ミュージシャン達が彼の曲をカヴァーするという企画があり、それがきっかけで、この曲をカヴァーしたようです。 そこで好評だったこともあり、シングルリリースしたところ、見事にUK1位(4週)の大ヒット。ちょうど35年前のクリスマス・No.1ソングとなっています。また、USでも最高位4位を記録しています。 翌年リリースされたアルバム『イントロスペクティヴ』(UK2位/US34位)には、リミックス・ヴァージョンが収録されていました。

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694: Swing Out Sister / You On My Mind

「ブレイクアウト」が大ヒットしたスウィング・アウト・シスターですが、セールス面ではそこをピークに、以降は下降線をたどります。 ただ、個人的には、2ndアルバム『カレイドスコープ・ワールド』(UK9位/US61位)は好きな作品で、当時良く聴いていたことを覚えています。 シンセ・サウンドが中心だった1stに対して、この2ndでは流麗なストリングスが効果的に取り入れられており、まるで60年代ポップスを聴いているような、ノスタルジックな気分を味わえる作品でした。 UKでの1stシングルとしてリリースされたこの曲(UK28位)も、「バカラック・ナンバーです」と言われたら信じてしまいそうな、レトロな魅力あふれるポップスに仕上がっています。 映画『華麗なる賭け』をモチーフにしたお洒落なMVも、曲のイメージによく合っています。 ちなみに、グループは一度も解散することなく(3人から2人にはなりましたが)、現在も活動を続けています。

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693: Swing Out Sister / Breakout

「swing」と言えば、スウィング・アウト・シスター! 彼らの代表曲と言えば、1986年リリースのこの曲でしょう。UK4位/US6位の大ヒットを記録しています。 私、この曲がデビュー曲だと思っていたのですが、実はこの前に1枚シングルリリースしており(「Blue Mood」)、2ndシングルでした。 もう35年以上前の曲ですが、今でも洗練されたお洒落なポップスに聴こえるのは、結構すごいことなのかも知れません。 それはそうと、この曲を口ずさむとき、「♪んブレッカ~ウ」と、必ず頭に「ん」をつけてしまうのは私だけでしょうか?

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692: David Bowie / Boys Keep Swinging

「boy」つながりでこの曲を。複数形ですが、細かいことはスルーでお願いします。 デヴィッド・ボウイが1979年にリリースした『ロジャー(間借人)』(UK4位/US20位)は、いわゆる「ベルリン三部作」の第3作。とはいえ、録音はスイスだし、B面の大半がインストだった前2作とは、だいぶ趣向の異なる作品ではあります。 エイドリアン・ブリューの参加が話題となった作品でもあります。 アルバムからの1stシングルとしてリリースされたのがこの曲。グラムロック調のポップなナンバーです。 メイン・ヴォーカルのみでなく、女声コーラスの3人もボウイが演じているMVが良い味出しています。MVのアシストもあり、UK7位のヒットを記録しています。 ちなみに、この時期のボウイはUSでのセールスが低調で、この曲に至ってはシングルリリースすらされていません。

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691: The Smiths / The Boy With The Thorn In His Side

今日は「thorn」つながり。高校時代、この曲を聴いて覚えた単語です。 ザ・スミスが1985年にシングルリリースしたこの曲(UK23位)、グループにとって初のMVが制作された曲となりました。 元々、彼らはMVを作らない主義だったのですが、まあ、各方面からの圧力があったのでしょう。 とはいえ、凝ったMVを作り話題を集めることが常套手段だった時代に、どこかの歌番組をそのままもってきたような、飾りっ気のないMVにしたあたりに、彼らの意地のようなものを感じます(単に頑固なだけ⁉)。 翌1986年リリースの名盤『ザ・クイーン・イズ・デッド』にも収録されていますが、やはりこの曲は、シングルのイメージが強いです。 ちなみに、モリッシーは、ザ・スミスの曲ではこの曲が一番好きだと発言しているそうです。

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690: Eurythmics / Thorn In My Side

アルバム『リヴェンジ』からカットされたシングルはUSとUKで異なっており、それぞれの国の嗜好を表しているようで、なかなか面白いです。 本国UKの1stシングルは「ホエン・トゥモロー・カムズ」(UK30位)でしたが、USではカットされていません。 一方、USでの1stシングルは「ミッショナリー・マン」(UK31位/US14位)でした。 いかにもUS受けしそうなダンス/ヒップホップ寄りのサウンドに加え、MVの完成度が高かったこともあり、USトップ20入りを果たすとともに、翌年のグラミー賞も受賞しています。 一方、UKでは2ndシングルとなったこの曲がUK5位のヒットを記録しています(US68位)。 こちらは、60年代のスウィンギング・ロンドンを彷彿とさせる軽快なポップナンバーで、UKで大ヒットしたのも納得です。 ちなみに、MVに登場するドラマー、どこかで見たような気がすると思っていたら、ブロンディのクレム・バークでした。

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689: Eurythmics / The Miracle Of Love

「ミラクル」つながりで、この美しいバラードを。 ユーリズミックスが1986年にリリースしたアルバム『リヴェンジ』(UK3位/US12位)。 今でこそよく使われる単語ですが、当時はそんなにメジャーではなくて、英和辞典で意味を調べた記憶があります。 この曲は3rdシングルとしてカットされ、UK23位を記録しています(ちなみにUSではシングルカットされず)。 ヒット曲の多い彼らにとっては比較的地味なヒット曲ですが、モノクロ調のPVがドラマチックな曲調とよくマッチしていて、個人的に好きな曲です。

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688: Jefferson Starship / Miracles

ジェファーソン・エアプレインは、まあ色々あって、1974年にはジェファーソン・スターシップとなります。 意外と言っては何ですが、改名直後の時期は、エアプレイン期よりも売れており、1975年の『レッド・オクトパス』で初の(そして唯一の)US1位を獲得しています。 アルバムからの1stシングルとなったこの曲も、US3位の大ヒットを記録し、これは80年代にスターシップとして3曲のナンバー1シングルを放つまで、バンドの最高位でした。 それにしても、マーティ・ベイリンが書いたこの曲、サウンドはゴージャスですし、曲調もまったりとしていて、「らしくない」といつ聴いても思います。 もっとも、バンド名同様に、サウンドも大きく変わっていったグループですので、ある意味、これこそが彼ら「らしさ」なのかも知れません。