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流体力学【Fluid Dynamics】

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流れに任せフラフラと、自由気ままに好きな曲を選曲していきます。
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2024年4月の記事一覧

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1037: Lionel Richie / All Night Long (All Night)

「一日中」からさらに短くなって「一晩中」です。 コモドアーズのメンバーだったライオネル・リッチーが、1983年にリリースした2ndソロアルバム『オール・ナイト・ロング』(US1位/UK1位)から、1stシングルとしてリリースされたのがこの曲(US1位/UK2位)でした。 このアルバムからカットされた5枚のシングルは、すべてUSトップ10入り。 さらにグラミーでは、『ボーン・イン・ザ・USA』や『パープル・レイン』を蹴落として最優秀アルバム賞を受賞と、この時期の彼は絶大なる人気を誇っていました。 ただ、当時中学生だった私にとっては、「刺激」の足りない音楽で、何でそこまで売れるのか、あまり理解できなかったことを記憶しています。 40年が過ぎた今だと、ちょっとカリブ海風味に味付けされたお洒落なポップスだと、素直に聴けるのですが。

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1036: New Order / All Day Long

「夏の間ずっと」は結構長いですが、「一日中」だとだいぶ身近になります。 ニュー・オーダーが1986年にリリースした『ブラザーフッド』(UK9位/US117位)は、名曲「ビザール・ラヴ・トライアングル」を収録していたアルバム。 アルバムでは、その「ビザール」の次に収録されていたのがこの曲。 ワーグナー『ラインの黄金』のプレリュードからフレーズを借用しているらしいのですが、残念ながら、私、原曲を知らないので、まったく分かりません。

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1035: The Beach Boys / All Summer Long

「サマー」と言えば、日本ではTUBE、USだとザ・ビーチ・ボーイズ! ザ・ビーチ・ボーイズが1964年にリリースした『オール・サマー・ロング』(US4位/UK9位)からは、「アイ・ゲット・アラウンド」が初のUSナンバー1となり、西海岸の「サーフィン・バンド」から、USを代表する大物バンドへと変貌していく、ターニングポイントとなったアルバムでした。 この曲はアルバムのタイトル曲ですが、完璧なコーラスとマリンバの音色が実に心地よい、ドリーミーな1曲です。

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1034: Peter Nero / Theme From "Summer Of '42"

「××年の夏」シリーズの親玉は、きっとこの曲です。 1971年の映画『おもいでの夏』は、思春期の少年のひと夏の経験を描いた、まあ、ある種「お約束」の作品。(見てないから分かりませんが) この映画のサウンドトラックを手掛けたのは、フランスが誇る名作曲家、ミシェル・ルグランで、アカデミー賞で作曲賞を受賞しています。 映画のエンド・タイトル曲「夏が知っている」は、様々なミュージシャンにカヴァーされ、ポップ・スタンダードになっています。 ピーター・ネロがリリースしたこのヴァージョンもそのうちの1つで、1971年にUS21位のヒットを記録しています。

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1033: Pink Floyd / Summer '68

ブライアン・アダムスより、1年前の夏を歌ったのがこの歌。 ピンク・フロイドが1970年にリリースした『原子心母』(UK1位/US55位)は、彼らをプログレの雄として世に知らしめるきっかけとなったアルバム。 このアルバムで話題に挙がるのは、A面を占める組曲形式のタイトルナンバーか、あとはジャケットの「牛」(名前はルルベル3世)がほとんどですが、B面に収録された曲も、それぞれメンバーの個性が出た、味わい深いナンバーです。 リチャード・ライトが書き、リード・ヴォーカルも自ら歌ったこの曲も、その中の1曲。プログレっぽさがほとんどない、ピアノが印象的なバロック風のポップ・ナンバーでした。

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1032: Bryan Adams / Summer Of '69

当時、アルバム『レックレス』で一番好きだったのは、この曲でした。 大ヒットした「ヘヴン」の次のシングルとしてカットされ、US5位のヒットを記録しています(UK42位)。 彼は1959年生まれなので、1969年の夏はまだ10歳前後。歌詞に描かれた想い出すべてが10歳のものとは思えないですが、まあ何にせよ、最高の「胸キュン(←死語)」青春ソングです。

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1031: Bryan Adams / Heaven

カナダと「ヘヴン」つながりです。 ブライアン・アダムスが1984年にリリースしたアルバム『レックレス』(US1位/UK7位)。私、当時中学生で、よく聴いていました。 3枚目のシングルとしてカットされたこの曲で、初のUS1位を獲得するわけですが(UK38位)、「カナダのロック小僧」のイメージが似合わないこのバラードナンバーは、正直言うとあまり好きではありませんでした。 そういう曲に限って大ヒットするもんですけどね...

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1030: Loverboy / Heaven In Your Eyes

「イン・ユア・アイズ」つながりは多いですね~ これまでにも何度か登場したヒット曲の玉手箱、『トップ・ガン』のサウンドトラック。 カナダのロックバンド、ラヴァーボーイによるこの曲(US12位)も収録されていました。 「君の瞳の中に天国が見えるよ」という、鳥肌が立ちそうなくらいサムい歌詞ですが、そこはまあ、天下の『トップガン』のサントラですから、それくらいは許されるということなんだと思います。

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1029: Peter Gabriel / In Your Eyes

昨日の曲から「ロスト」をロストするとこの曲に。 ピーター・ガブリエルが1986年にリリースした『So』(UK1位/US2位)は、シングルのヒットもあり、世界中でビッグ・セールスを記録しました。 ただ、このアルバム、シングルヒットしたポップなナンバーと並んで、かなり実験的な曲も収録されており、彼が本当に世に問いたかったのは、実はこちらの方じゃなかったのかとも思えてきます。 いわゆる「ワールドビート」のはしりとも言えるこの曲(US26位)には、セネガル人シンガーのユッスー・ンドゥールが参加しています。 2023年12月にリリースした『i/o』で、実に37年ぶりとなるUK1位を獲得するなど、70歳を過ぎた今もアクティブに活動しています。

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1028: Debbie Gibson / Lost In Your Eyes

この曲も「ロスト・イン」つながりです。 デビー・ギブソンが1989年にリリースした2ndアルバム『エレクトリック・ユース』(US1位/UK8位)は、彼女にとって最大のヒット作となりました。 1stシングルとなったこの曲も、同年1月にリリースされると、通算2枚目のUS1位を獲得しています(UK34位)。 1970年8月生まれということは、アルバムリリース当時、まだ18歳。作詞・作曲・プロデュースもこなす若き天才ミュージシャンで、前途洋々かと思われたのですが、意外にもこの曲が最後のUSトップ10入りとなります。 その後は、ミュージカル女優を中心として活躍しているようです。

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1027: Air Supply / Lost In Love

「ロスト・イン」つながりと言えば、やっぱりこの曲です。 エア・サプライの代表曲であるこの曲、まず1979年にオーストラリアでリリースし、最高位13位を記録します。 ここで終わっていれば、単なるローカルヒットだったのですが、1980年にUSでリリースすると、これがTop100で3位、アダルト・コンテンポラリー・チャートでは1位の大ヒットを記録することになります。 この曲を収録した同名のアルバムからは、3曲がUSトップ5入りし、世界的な人気を獲得することになります。

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1026: The Clash / Lost In The Supermarket

フォリナーで同名ミュージシャンと言えば、「ミック・ジョーンズ」も該当します。そう、ザ・クラッシュのギタリストも、ミック・ジョーンズ。 ザ・クラッシュの3rdアルバム『ロンドン・コーリング』(UK9位/US27位)は、ロンドン・パンクを代表する1枚。 パンクロック真っ只中の作品ではあるのですが、パンク以降、つまり「ポスト・パンク」を意識したサウンドが印象的で、ミック・ジョーンズがリード・ヴォーカルを取るこの曲も、明らかに従来のパンクロックとは異なる空気感を感じ取ることが出来ます。 そして、この流れは、次作『サンディニスタ』でより顕著になっていくこととなります。 とはいえ、このアルバムの魅力は、ポール・シムノンがプレシジョン・ベースを床に叩きつける、このジャケットに凝縮されているようにも思います。

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1025: Foreigner / Long, Long Way From Home

70年代の後半、イアン・マクドナルドは、また大物バンドのオリジナル・メンバーとして名を連ねます。 英米混成バンド、フォリナーが1stアルバム『栄光の旅立ち』(US4位)をリリースしたのは1977年の3月でした。 大半の曲はミック・ジョーンズとルー・グラムが書いていましたが、3rdシングルとなったこの曲(US20位)では、ソングライターとして、2人とともにイアン・マクドナルドもクレジットされています。 セールス面では大成功を収めることになるフォリナーですが、「産業ロック」の代表格といった印象もあり、音楽的にはあまり評価されることが少ないようにも感じます。 そんな気配を感じてか(?)、イアン・マクドナルドは1980年にフォリナーを脱退しています。

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1024: King Crimson / I Talk To The Wind

フェアポートのイアン・マクドナルドが、イアン・マシューズに改名した理由はシンプルで、「同名のミュージシャンがいたから」。 その同名のミュージシャンは、キング・クリムゾンのオリジナル・メンバーであるイアン・マクドナルドでした。 クリムゾンの1stアルバム『クリムゾン・キングの宮殿』(UK5位/US28位)は、「プログレ」を代表する名盤として有名ですが、このアルバムで、彼はマルチ・ミュージシャンとして重要な役割を果たしています。 衝撃的な「21世紀のスキッツォイド・マン」の次に収録されていたこの曲では、イアン・マクドナルドの吹くフルートが独特な浮遊感を出しています。この曲を書いたのも彼です。 1stアルバムで中心的な役割を果たしていたにもかかわらず、ドラマーのマイケル・ジャイルズとともに早々にグループを脱退し、マクドナルド・アンド・ジャイルズを結成しています。 ミュージシャンと言う人種の考えることは、今も昔も、良く分かりません。