夢見 2

徹平くんに誘われて、彼のおうちへ遊びに行った。ほんの顔見知り程度の彼が 声をかけてくれたのは初めてだったが、なんでわたしなのだろうと思いながら ほら、はやく こっちこっちと急かす彼の後ろ姿を眺めながら 手をひかれて階段を登り 3階にある彼の部屋に入れてもらった。

和風な感じの 彼の秘密基地
ここからこの人は 毎日エネルギーを満たしては 日々を孤独にまたは賑やかに格闘しているんだなと感じた。 

とりとめもなく これはあの場所で貰った物なんだよ〜とか これ、すごいでしょとか、部屋のなかにある彼にとって大事にしているものの話が始まった。

わたしは誰かから頂いだものや 買ってくださったものには心が宿ると思っている人なので 徹平くんが大事にしている物への思い入れが いかほどのもので どんな心が宿っているものかもっと知りたいと思った。

自分のことをもっと知って欲しいと思って 意識して話しているようには見えなかったが、意識の深いところで
わかっていて欲しいという 風穴があって それを埋めるかのように無意識で話していると感じていた。

わたしはそんなことを感じ取りながら わぁ すごいね そうなんだぁと かなり歳下の彼の話を愉しみながら聞いている。


いつの頃からか はっきりしないが
わたしは言葉を額面通りに受けとめられなくなった。言葉と行動が一致していないと 信じられない。本当のことはあなたの姿と行動と言葉であらはして伝えてくれないとわからない。
信じられる言葉だけ抱きしめた。そういう人に出逢えて良かったと思う。
ただの記号みたいなものが あらゆるところに貼り付いている世界は ただ
わたしたちの熱を奪ってゆくだけだろう。

徹平くんと言葉でじゃれ合いながら
ふと、部屋の壁に立てかけてある 
さっきまで 彼がライブで弾いていたギターに気が付いたわたしは
ねぇ これ、見せてよ〜とおねだりして 黒のレスポールが入っているケースに 恐れながら手を触れた。

弾いてみてもいいよ と言ってくれた
彼は 嬉しそうにケースからギターを出して わたしに持たせてくれた。

ネックには 見たこともないような
黄緑色のクネクネした装備が4本付いていて、 なんだろ これ と不思議に思って眺めていると こうやって使うんだよ〜と コードを弾いて そのクネクネを動かした。

すごい 音が変わった。
きゃあきゃあ言いながら 肩を抱かれて 何かのメロディを弾きながら 彼のレスポールの音を確かめた。すごくいい楽器なのが伝わってきて 泣きだしてしまいそうだった。

隣に住んでいる彼の母親と 嫁いで娘が産まれたばかりの妹が 買い物から帰ってきて 彼を呼んでいたが
彼は ほっときゃいいんだよ と言って まったく応じる素振りもない。

わたしは彼の心に空いた 風穴の
原風景に触れた
ような気がした。

分かり合いたくても 相容れないものもある。


目が覚めたわたしは 自分のことを
もっと知って欲しいひとは 沢山いるのだろうと思った。

人にかけてあげられる 言葉を変えてみようかなという想いと 寄り添ってあげられる感性を 忘れたくないという想いを 改めて思い起こされました。ともに深層の深い水面に沈んで
自ら這い上がってくる力がないと 寄り添ってあげれないのだと理解して
久しいですが、力が及ばないと ともに溺れてしまうのだということも。
脆弱なココロとカラダに鞭打って
強く、ひたすら強くありたいと願います。

スキをしてくださったり フォロー頂いだ皆さま 本当にありがとうございます。心を込めて 皆様のところへ遊びに伺いますね。

働いている時間が多いのと 日々の雑多なこととの格闘で フォロワーさんの記事も読めない日もありますが、ゆっくりと皆さまの足跡を 追いかけて
自分なりの足どりで のこのこ歩いてついてゆけたらと思っています。

拙い言葉を綴ってゆくなかで
心を耕してゆけるのも 皆さまのお陰だと思っています。
わたしでいさせてくださって
ごめんなさいと ありがとうございますが入り混じった感謝の気持ちで満ちています。

フォローバック 遅くなりますが
必ず記事を読ませて頂いて 自分なりに認識してフォローさせて頂きます。

みなさまが やりたいことが
成就できますように 願います。
これからも 仲良くして頂けましたら
倖いです。
よろしくお願いいたします★











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