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最近知ったショックなこと「運命の扉は叩かれ無かったの?」

こんにちは、木星 夜空です。

みなさんはベートーベンの楽曲『運命』をご存じでしょうか?
あの「ダダダダーン」という印象的な出だしから始まる交響曲です。


ベートーヴェン

あの曲は正式な名前を『交響曲第5番 ハ短調 OP.67』といい、ベートーベンが作った曲の中では『交響曲第9番』と並ぶ有名な楽曲です。

それで、先ほども書いたこの「ダダダダーン」という出だしは、ベートーヴェンの秘書であったアントン・シンドラーが「冒頭の4つの音は何を表しているのか?」という問いに、ベートーヴェンが「このように運命は扉を叩く」と答えたという話があり、これによってこの出だしの音は「運命が扉を叩いているのを表現している」と思われてきました。

しかし残念なことに、この話はシンドラーがベートーヴェンの会話帳を改ざん、捏造していた事が発覚した為に、信ぴょう性が低いものとなってしまいました。
どこからどこまでが改ざん、捏造されたのかは分かりませんが、そこにはベートーヴェンを神格化して広めたいという意図がある様に思えます。シンドラー的にはそれで「天才的な作曲家の1番の友人」というこでそれだけで本を出しなどして儲ける事ができた訳ですから。
こういうことも有り、海外ではこの曲を『運命』と呼ぶことは少ないそうです。

他にも、ベートーヴェンの弟子であるカール・チェニールという人物は「これはベートーヴェンが公園を散歩中に聞いたキアオジの鳴き声から着想を得た」と話しています。現在はこれが一番有力とされている話ですね。

https://youtu.be/LFRn0G8a8SU

実際聞いてみると確かにそう聞こえるような。
ここで少し疑問に思ったのが運命の出だしは4つの音なんですけど、このキアオジの鳴き声は音が多いんですよね。
まぁでもリズム的な事を考え多少省略したとも考えられますね。

残念なことにこの曲の動機は「運命」では無く「小鳥の囀り」だった訳ですが、日本ではもはや『運命』という名称が普及しきっているのでどちらの解釈でも良いかなとは思います。

無理やりこじつけたら「小鳥の囀りを聞いて曲の着想を得た」というのもある種運命みたいなものですし、ベートーヴェンはこのフレーズをかなり気に入って様で、そんなフレーズがふんだん使われたこの曲は『運命』と言っても良いんじゃないでしょうか?
少し無理やりが過ぎますが。

という感じで、最近知ったちょっとしたショックな事でした。
ボクはこの曲が結構好きで「運命が扉を叩いた」という話が凄く天才的な発想だと思っていたので、この話が捏造であるという話を知ったときは正直ショックでした…笑

しかしながら、それでも自分にとってはこの曲は『運命』ですし、その動機が何であれこの曲は素晴らしい曲だと思います。
好きなものについて調べて衝撃の事実にショックを受けてしまう事も多々ありますが、それでも本当に好きなものは揺らがないと思うので、これからも「好きなものは好き」でいこうと思います。

まぁ知らない方が幸せな事も世の中には多々あるんですけどね。

こんな感じで今回は終わろうと思います。
ご閲覧いただきありがとうございました。


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