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ドラえもん パイロット版『勉強べやのつりぼり』感想

こんにちは、くろはです。

Kiboshi desu

『ドラえもん』というアニメは皆さんご存知ご存知の事かと思いますが、現在テレビ朝日が放送しているドラえもんが初めて放送されたのが1979年4月の事で、第1回は『ゆめの町ノビタランド』という回なのですが、実はこのテレビ朝日版ドラえもんにパイロット版が存在するのを皆さんはご存知でしょうか?

パイロット版とは漫画で言うと『読み切り』の様なもので、作品公開前に試験的公開する為に制作された作品や、スポンサーや放送局への売り込みの為に制作された作品等の事を言います。

今回のパイロット版ドラえもん『勉強べやのつりぼり』という回は後者でシンエイ動画がテレビ局への売り込みの為に制作した作品であり、テレビ放送されたのは1979年10月の秋スペシャルのみとなっています。

ですが、今現在では2004年に刊行された『ぼく、ドラえもん。』創刊号の付録であったり、2009年発売のDVD『ドラえもん タイムマシンBOX 1979』の特典映像として収録されており、そちらを入手すれば視聴可能となっています。

今回は『ぼく、ドラえもん。』創刊号に付属していたDVDを入手したので、視聴した感想なんかを書いていこうと思います。

では早速いきましょう!

OPはドラえもんのロゴの一枚絵のみ。
その後にサブタイトルのコールがあるのですが、この時点でかなり表情豊かですね。

因みにこの回の声優陣は所謂『大山ドラ』のメンバーで、このパイロット版で声優を務めた後続、投で声優を務める事となりました。

のび太、ドラえもん、しずかちゃんが揃って歩いているシーンから始まります。
後のシーンでもあるのですが、ドラえもんが口笛を吹いているのがあまりそういうイメージがなかったので印象的でした。

そこに魚を大量に釣ってきたと自慢するジャイアンとスネ夫。バカみたい釣れる池を見つけたとの事。

のび太が場所を教えてほしいとお願いすると「君には釣れないんじゃないの?」とからかいつつも教えてくれる2人。

この展開だと「のび太には教えてやんない!」みたいな感じでのび太を仲間はずれにする流れかと思ってたので、意外と優しいな....と思ってしまいました笑

お昼ご飯を食べたら行こう!と急いで帰っていくのび太とドラえもんなのでした。
因みにしずかちゃんは「ピアノのお稽古が有るから」と帰っていきました。これもドラえもんらしい展開ですよね。

お昼ご飯を食べるのび太とドラえもんとのび太のママ。パパが居ないのはお仕事でしょうか?多分休日の話だと思うので、休日出勤なのかもしれませんね....。

それはさておき、お昼ご飯食べながら「池に行っても良いでしょ?」とねだるのび太。
それに対してママは「あなたは道を歩いてても溝に落ちる様な子だから危ない。」と行かせてくれません。ママはのび太の事をよく分かってる笑

部屋に戻って「1度で良いから大量に釣りたい」とのび太。
そこでドラえもんは『おざしきつり堀』を出してくれます。この時はおなじみの道具名を言うのとファンファーレが無く、ナチュラルにひみつ道具を出してました。

おざしきつり堀で釣りを楽しむ2人。
釣った魚は『魚が空気中でも生きられるようになる』という名称不明のスプレー型の道具で部屋中に泳がせていました。そんなスプレーが有るのか....。

魚と一緒にダンスを踊るドラえもんがかわいいです笑

その後、魚越しジャイアンを釣り上げてしまったりして別の所で釣りをしようということになり、つり堀に海になった事でのび太がはしゃいでいると、深いところに落ちてしまいました。

「のび太くんは泳げないんだ!」と焦るドラえもん。しかしすぐさま海に飛び込んでいったり、その際小さく「そぉれ!」って言いながら飛び込むのはドラえもんらしくて良いなって思いました笑
こういった所は今も昔も変わってないですよねー。


のび太にシュノーケルを着けてあげるドラえもん。その後海を探検しようということで泳ぎ始めるのですが、ここの海の描写が凄く綺麗なんですよね。色鮮やかでサンゴなんかも丁寧に描かれています。

そしてその後サメに追われて部屋に逃げ帰る2人。その際に個人的に1番好きなシーンが有りました。

この斜め下からつり堀を目指す2人のシーンなんですが、このシーンの描写が凄く印象的です。
おそらくかなり深い海なんだろうとは思うのですが、そこにつり堀の枠?が出ててのび太の部屋の光が差しているという、この『ありえない感じ』が凄く好きですね。

なんとか帰ってつり堀を仕舞おうとするドラえもんですが、なんとサメまで部屋の中に現れてしまいます。このサメがあまりにも巨大なのもなんか良いですよね笑

なんとか仕舞うことに成功し、今度はまた近くの所で釣りをしようということに。

そして次に作った所は水では無くお湯で、近くで温泉が沸いたんだと喜ぶ2人。
ドラえもんが好きな方なら『何処かの場所のお湯』と来ればこの後の展開の予想がつくんじゃ無いかと思うのですが....


案の定しずかちゃんの家のお風呂に繋がっていたというオチでした笑

この『おやくそく』もパイロット版の時からあったんですね。なんか感慨深いです....。

そして最後に今で言うエンドカード?的なのが流れて終了です。このお風呂に浸かるドラえもんがめっちゃくちゃ可愛いくないですか?笑


全体を見た感想ですが、パイロット版とはいえかなりクオリティの高い作品だったな思いました。各キャラの表情の描写や、原作の話を崩すこと無く上手くアレンジされたストーリー等、凄く凄く丁寧に作られていて「絶対にドラえもんをアニメ化するんだ!」という愛と意気込みが凄く伝わってくる作品でした。普通に当時なら本放送で流しても問題ない程の出来です。

あとなんと言っても観ていて凄くワクワクしましたね!ある程度話の流れが分かっていてもワクワクするし何度も観たくなる、アニメ版ドラえもんはそんな素敵な作品だなと改めて思いました。

また2005年にリニューアルされた際の初放送回がこのおざしきつり堀の回というのもすごくリスペクトが込められている気がして良いですよね。ボクはリニューアル前後どちらのドラえもんも大好きです。


こんな感じで感想を書いてきました。
写真は画面直撮りなので低画質でお届けする事となってしまったのですが、もし興味が有りましたらメルカリ等で探していただければこのDVDは安価で入手出来ると思いますので、是非探してみてください!このパイロット版以外にも大山ドラ時代の映画の予告集も終了されているいますので、世代の方なんかは懐かしい気持ちになれると思います!

ボクも凄く懐かしい気分になりました笑

またドラえもん関連でなにか良いなとか面白いなとか思ったことが有れば記事を書こうと思います!


では本日はこの辺で。
ご閲覧いただきありがとうございました。

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