防衛省情報局（ぼうえいしょうじょうほうきょく）エージェント【黄昏】
一人の英国製スーツ姿の男は成田の空港へ降り、そしてパーキングに停められた一台のグレー色のメルセデスベンツ300SEL 3.5のドアを開けて運転席に乗り込むそして中を点検するしぐさで細工されていないか調べる、そして、スーツの腰のホルスターに差し込んだワルサーｐ９９コンパクトがちらと見える、この男は何者であろうか、そして点検を終えた車を運転し高速へ入る、ふと物を思い考える黄昏の時間帯、この男は呟く、俺のコードネームは「黄昏」＝俺の名前はﾀﾞﾆｴﾙフオージャーという事にしておこう、親のつけた名前は名乗るわけにはいかんし、この国の俺が持つ運転などの正規免許にも書かれてはいる、そして任務は取り合えず時間をかけてこの国の外務関係防衛産業の不正を暴けか、暗号が仕込まれたタブロイドサイズの一枚の新聞を読み、ポケットの箱から取り出した楕円形の切り口の両切りトルコタバコにダンヒルのライターから火をつけて煙を吸い込み、そして新聞を畳んで火をつけて焼却する、さてどんな国だこの国は、そして彼は呟いた。
「俺の名前はダニエルフオージャーだ」と、 車は高速を降りる、そして道路を走りホテルに付いた時、ボーイが近寄ってきた車から降りた男は懐から札束を取り出し「おいっこれで幾らだ」と言い札束を投げ渡す、ボーイは中をあらためる、その札束の厚さに眼を丸くしボーイは言った「これ何ですか,お金持ちですねーすごい」そうボーイが言うと「まあな」と男も言い二人はしばらく話して、そしてボーイは頭を下げてその場を去り男はホテルの中へ入って行った。
ダニエルフオージャーの1日はこうして始まる、彼は朝食を取るためにレストランへ足を向ける、そして誰もいないレストランで新聞を読みながら食べ始め、ふとテーブルの上の物に気づく,それは小さな薄いボール紙製の包みで中には6個の黒色と赤色の宝石の指輪が入っており、暗号らしいものが書かれた紙切れが入っていた。ダニエルは指輪を見て紙切れを読む
「指輪か、これを任務の関係に使えか、まさかこの国の女性とねんごろになれとでもいうのか、レスに行ってｇと仲良くして、あとはアフターマウンテンか）そこへつなぎの為にボーイに変装した仲間が来る「ﾀﾞﾆｴﾙ様金曜日のカレーは之から仕込みますので、それまでには連絡先と表向きの家を用意しろとの事です」ﾀﾞﾆｴﾙ「一応間に合うかどうかだな、いざという時には、不動産屋に知り合いを居ないか来てみてくれないか」「わかりました、でわまた」そう言ってボーイは去る。
ダニエルは食べ終わりコーヒーを飲んで新聞を読み終えると部屋に戻り窓を開けて部屋の窓際に置いてあるパイプ製の椅子に腰掛けるそしてタバコを吹かす、そしてパスポートから写真が落ち写真には黒の軍服を着た一人の精悍な表情の若者が写っているこの若者の名は「マルボロ・ドク・タクティカル大尉」コードネームは「黄昏」彼は英国秘密情報部諜報部員である,そしてこの男のもう一つの顔でもあるある、そして、左手首嵌めたｇショック腕時計の時刻を確認し服を脱ぎスーツではなく少しカジュアルなバラキュータのドリズラージヤケット「スイングトップのｇ9」に着替え部屋を出てロビーに降りてくる、そしてフロントに向かい、ベンツを表に回してもらうように頼む、そしてホテルを出て携帯で呼び出す、「もしもし」と相手は答える、「ドクか俺だ今何時だ」とタクティカルが聞く
「午後4時を少し過ぎたところだ,で何か用かね」とドクは答える、「飯食いに行くぞ」とタクティカルが言う
「もうホテルの食堂は食ったのか？」とドクが聞くと。
「ああ朝にカレーを食べたぜ」とタクティカルが言うと。「俺は一足先に食事をしてからそっちにいくわ」とドクが言い電話を切る。「さーて飯は、何にするかなー」タクティカルは呟いて歩き出した、そしてタクティカルが向かう先は「英国陸軍式カレーライス店」だった。
時間は少し戻る。
この物語の主人公の名前は田村と言う、彼は某国営企業に勤務するサラリーマンであるそして今午後7時55分あと数分で彼にとってのボーナスタイムつまり給料日だ。
田村には妻と二人の子供がいる、そして彼には二人の息子がいる田村の長男「田村 祐二」と次男「田村 史郎」である長男は頭の良い大学をでて大手の商社へ入社しそこで事務をしている妻はパートでスーパーのレジを打っている、次男はまだ小学生だが兄の祐二と同じ所へ行きたいのか同じ高校へ入った。
さて会社が終わり彼は帰宅する車の中で携帯から電話がかかってくる,番号を見れば妻の美香からだった。「もしもし今会社は終わったが少し寄る場所がある、友達に合う予定だ、そのあと家に帰って飯を食う」と田村は言う。
「わかったわ、気を付けてね」と妻が言う、そして田村は電話を切り携帯をしまう、そしてエンジンをかける、夜の街を彼の車が走り出す。
目的の場所「英国陸軍式カレーライス店」に着いた彼は中に入る英国陸軍が調理したカレーが食べられる場所である,彼のお目当ての料理はビーフカレーである、店内に客は少なくすぐに注文し食べ終わり車に乗って帰り少し寄り道して家に着き玄関のドアノブに鍵を刺し回す、その頃ﾀﾞﾆｴﾙは組織の、手を借り、表向は石油会社の保安関係部門を請け負う会社の社長としての経歴や会社建物などを確保して足場を固めている、彼がワルサーｐ９９コンパクトを携帯し使うには保安関係特に機密情報に携わるという事が影響はしているであろう。そしてワルサーp99を組み立て終えると。
「ドク、今向かっている、俺の車を玄関につけておくから入って待っていてくれ」とタクティカルが言う、
「わかった」ドクが答える,そして田村家に入る彼はネクタイを外しジャケットを脱ぎスーツの上着を脱ぐ台所では妻美香が食器洗いをしていた,そして。
「ただいまー」田村はそう言い背広の上着を玄関のハンガーにかけネクタイをはずしてネクタイ掛けにかけるそして、ズボンのベルトをカチャカチャいわせながらシャツの第二ボタンを外してそしてソファーに座る、そして妻美香が「お帰りなさい、今からカレー作るからもうすこし待ってね」という。
「うんわかった」と田村は言いそのままテレビをつけて見る,そして電話が鳴る,田村は妻美香に目で合図して立ち上がり玄関へ向かう、玄関のドアの横に置いてある靴箱の上に置かれた受話器を取り耳に当てる「もしもし田村ですが」と彼が言う
「俺だドクだ今お前の家の近くにいる、話がある、あとで例の所で会おう、それだけだ」とタクティカルが言い電話が切れる。
「今、家の前まで来ている、あと40分後でいいか？」田村が妻美香に聞く。
「わかったわ」と妻が答える。
そして40分後田村は妻と二人の子供をつれて家を出る,車に乗り込むそして車を発進させた時、彼は後ろをちらっと見る追跡者が居るのを確認した,彼は二人に気がつかれないように追跡者と一定の距離を保つそして角を曲がる時二人は家へと帰っていった、妻美香と子供を家に帰し彼は、追跡者のいる所へ戻り尾行を始める、そして一軒のアパートの前に来た。
追跡者は田村が戻るのを確認後アパートの部屋に入り部屋には先客が二人いた。一人は頭に白髪がある、少々頭の薄い小柄な男でもう一人はニット帽をかぶった若い男である,二人は部屋に入るなり酒を飲み始めているそして一人の女が入ってきた。「ドク、それにスミスそれにバーボンロック人数分ね」と彼女は言って座りパイプ煙草に火をつけた。
「さて紹介しよう、マルボロ・ドク・タクティカル大尉とバーボンロックのスミスそして俺の名前はダニエルフオージャーだ」この「黄昏」と呼ばれる男はパイプ煙草に火を付けながら自己紹介をする。
そして、タクティカルが切り出す
「さて集まってもらった理由は他でもないこの国の不正を暴くことだ,俺の調べた限りこの国の上層部は俺達に喧嘩を売ったようだぜ、上の連中は俺らを殲滅する気だろう,そこでだ諸君の力を借りるべきだと俺は思った,そして俺達はこの作戦を「黄昏作戦」と名付けた。」
ダニエルフオージャーが答える
「つまりこの国の最高機密の兵器庫である、ある場所に忍び込んで破壊をしようという事か、だが金があれば可能だろう」と言う。
バーボンロックが答える
「でも金はどうするんですか？」彼は聞く ダニエルはニヤリと笑い答えた。
「それは心配しなくていいだろう,まずはこの指輪や宝石の出所を考えればわかるし、資金も稼げるやり方がある、本国から石油採掘場の現場と書類の警備に必須という事で一揃いは道具類とビーグルは届いてはいる」
タクティカルが言う
「さて始めようじゃないか、作戦の決行日は来週の火曜日午後4時だ、そして俺はこのまま帰るとしよう」
ダニエルはグラスとバーボンをおき立ち上がるそして手を差し出し。
「君達の活躍に期待しているよ」と言いタクティカル達は握手をする。
土曜日の深夜午前2時,田村の妻美香はふと目を覚ますそして隣を見ると娘と息子がいない,彼は妻美香に
「子供たちは？」
「子供達なら友達の家へ遊びに行かせたわよ」と妻美香が答える。
田村は布団をかぶり眠りにつく、そして朝7時、彼はいつもの様に家族を送り出しそして電話が鳴る。「もしもし,田村です」すると相手が言う「俺だドクだ今からそっちへ行く今月分の支払い日だろ？お金はあるかい？」とドクが言う。
「ああもちろんあるさ、今月もしっかり頼むぜ」と田村が
「わかった今月の分は口座に振り込んでおく,さていつもの金が入ったらいつもの所へ頼む」とドクが言う、田村は
「ああわかってるよいつもと同じで二千万円だろ？ 振り込んでおく」と彼が言う。
「ああ、それじゃまたな」ドクが電話をきり田村はやれやれと思いながらも妻美香に今月の給料を会社に請求書を出すようにいう。そして彼は玄関を出て車に乗り込み会社へ向かう会社へ着くと書類整理をしながら黄昏と呼ばれる今回の任務の担当者とドクというハンドラーのことを考えていた、その動きを見張る黄昏「田村はいわばスリーパー兼雇われ支店長みたいなもの「現地での繋と表向きの顔」
「だが、今回の作戦を成功させれば俺は大出世間違いなしだ」と田村は思いながら仕事を続ける それから数日後の木曜日、黄昏のメンバーであるタクティカルとバーボンロックが表の仕事を終えて会社の駐車場で話をしている。
「ドク俺はやっぱりこの国に不信感を持つぜ,それにこの前お前が言っていた通りこの国の上層部は俺達を殲滅するつもりだろう,俺の経験からしてな」とタクティカルが言う。
「それは俺も同意だな、それで資金は集まるか？」バー
「ああ、石油発掘場の現場も金は集まるしビーグルも今月中には届くだろうよ」とドクが答える
「なら、話は簡単だな,本国から人をよこすのもいいが、ここはやはり俺達でやろうじゃないか？」とタクティカルが言う。
「そうだな,ここに居るのは俺達だけだしな」とバーボンロックが言う。
「ならば資金面や作戦については俺が手配するそれでいいか？」とドクが聞く そして二人は了承し,その後バーボンロックは飲みに行くと言いタクティカルは用事があるので先に帰るとドクに言い田村家へ向かって行った。「ここで、音楽 スパイ大作戦 ～オープニングテーマ～ MISSION：IMPOSSIBLE -Opening Theme- https://www.youtube.com/watch?v=erUcduVIt2A」
そしてその頃田村家では子供達が勉強していた、その横で妻の美香が本を読んでいた。
「ただいま」とドアの開く音が聞こえ田村の妻美香が振り向くと夫が帰ってきたので。「お帰りなさい、あなた」と言う。
田村はネクタイを外しジャケットをハンガーにかけ背広の上着を脱ぎながら台所へ向かい冷蔵庫を開け中からビールを取り飲み始める、そして彼は言う「今日の晩御飯は？」と すると妻の美香が「今日は唐揚げよ」と言いながら彼が座っている場所と反対側のダイニングテーブルに食器を並べて彼を呼ぶ。
田村はビールを置き唐揚げを食べていると不意に電話が鳴る,彼は受話器を取り耳に当てる「もしもし田村ですが」という彼の声を聞いてか受話器の先から声が聞こえた。
『ようドクか俺だタクティカルだ』この声は表の顔のハンドラーであるタクティカルの声である「一体何の用だ」
『作戦の決行日が変更になった,来週の火曜日午後4時に作戦を決行するぞ』とタクティカルが言う。
「そうか、わかったまた連絡する」田村は電話を切り唐揚げを食べ終わりビールを飲み始めた、そして洗い物を終えた妻の美香が近づきながら聞く。
「誰？会社の人？」妻は彼を見つめながら言う 田村は言う「まあそんな所だ、それより風呂入りたいから沸かしてくれ 風呂の沸く間の事ではある、ﾀﾞﾆｴﾙの居るホテルの酒場ではレシピ通りの作り方をしたドライｍａｒｔｉｎｉを飲みつつ 考え込むﾀﾞﾆｴﾙがいた、そして脇の下のワルサーｐ９９コンパクトを納めたホルスターのふくらみを確認し何度もビーグルの手配をｓｍａｒｔフォンを使い向こうとしているようだ、そして双発の水陸両用ダグラス輸送機が一つ確保されることになる。
そして、その日の夕方、黄昏と呼ばれる作戦の実行者達は田村家の近くまで来ていた,タクティカルが言う
「いいか今日は一度家に戻って来るんだ、そして夕刻6時にダニエルの家に集合するぞ」とタクティカルが言いバーボンロックとドクはそれぞれ自宅に戻るため車を降りる田村の妻美香が玄関で二人を送り出した後,彼女は買い物に行き台所に戻るとそこには娘がいた。
「あれ？お母さんさっきまでお兄ちゃん達とドクおじさん達が居たと思ったんだけど,あれ？おかしいな」と娘が言う,田村の妻美香は娘の口を塞いで言う。
「お願いだからその名前を出さないで」と田村の妻美香が言うが娘は不思議そうな表情で彼女を見ている、そして彼女は娘を抱きしめながら。
「お願いよ・・お父さん達が死ぬのなんて見たくないから」と言う。
そして夕方6時,ダニエルの屋敷にはタクティカルとドクとバーボンロックの3人が集まっている、田村の妻美香は料理を作り終えキッチンから出てきて全員の前に置き「お父さん達が戻るまでゆっくりしていってください」と言い彼女はエプロンを脱ぎダイニングテーブルの横にある椅子に座る、するとダニエルが立ち上がりそしてP400SVに話しかける「さて諸君,今回の作戦だが準備は既に完了している。」
「それは一体何の準備だ？」と言いつその頃表にはベンツとどこかの道楽ものらしい男が乗る、ランボルギーニミウラP400SVが止められ、そしてベンツの鍵はタクティカルに渡され、ミウラはﾀﾞﾆｴﾙが乗る、そしてベンツはドクの運転で田村家へと向かう。
そしてバーボンロックとダニエルが話す「もし俺達がやられた時には君達に後を頼んでいいか？」,とダニエルは言う、そして二人は酒を飲み始める。
「まあ、今回ばかりは俺達の勝ちだな」とタクティカルが笑う。
そして黄昏作戦は実行されダニエルとバーボンロックとドクの3人は酒を飲みながら雑談している,すると突如玄関のドアが開き田村の妻美香が飛び込んできた「お父さん達が！！️」その声を聞いたタクティカル達は驚愕した,なぜならそれは彼らの仲間である田村の妻美香だったからだ。そしてその後ろにいたのは武装した何者かだった、タクティカル達は立ち上がる田村達を逃がしホルスターからワルサーｐ９９から等を抜き打ち合いを始める、ダニエル
はワルサー、他の物はコルト１９１１の９ミリ口径モデルである。
「あんたらの目的はなんだ？」とタクティカルが聞くとバーボンロックが答える
「それは言えない」と彼は撃ちながら言い返す、田村美香はキッチンへ逃げ込みダイニングテーブルに隠れながら電話で警察に連絡するが繋がらない,するとチャイムが鳴り響きドアの前に人影が見える。
ダニエル達は外の様子を伺っている,ドアが開き現れたのは先程田村達が見た男と同じ格好をした男であった。そして男は玄関から入り鍵を閉めるすると突然田村の家の床下から爆音が鳴り響いた。「奴らは一体何をする気だ」とタクティカルが言う。
そして田村の妻美香は地下室へのドアを叩きながら助けを呼ぶ声が聞こえる,そして彼女は床下のレバーを引くと床の一部が開き地下へと通じる梯子が現れる、そして彼女は急いでその梯子を降りる、するとそこには床に埋め込まれた爆弾が仕掛けられている事が分かった。
田村の妻美香は電話を置き急いで1階のタクティカル達の所へと戻った「お父さん達は？」すると田村の妻はダイニングテーブルの下に隠れながら言う「奴らは床下に爆弾を仕掛けたみたい」と彼女が言うとタクティカル達は驚きを隠せない。そして彼女は床下のレバーを引き爆弾を解除する、すると床下から爆発音が鳴り響く。
そしてタクティカルは「バーボンロック,ドク！ここは俺達が時間を稼ぐからお前らは逃げろ！」と言い二人は田村美香を連れて逃げる、そしてダニエルもそれに続くように逃げていく。
その頃黄昏作戦の実行者達はタクティカル達が出て行き、1階に降りた。
「奴らは床下に爆弾を仕掛けたみたいだ、この家を破壊する」とタクティカルが言う。
ドクが言う「確か奴らの狙いはこの地下室だったな,この地下室の中にはある機密文書が保管されてるそうだ」ドクが言うとバーボンロックはニヤリと笑い言う,そして全員で床下から梯子を降りて行く田村の妻美香は言う「お父さん達は？」するとタクティカルが言う「恐らく無事だろう」と言いながら床のスイッチを押し床下から爆弾が爆破され地下室への階段が現れる。そしてタクティカル達は中へ入って行く。
黄昏作戦の実行者全員が中に入りタクティカルとバーボンロックとドクは銃弾をリロードし、ダニエルはホルスターからワルサーp99コンパクトを出し安全装置を外す、田村の妻美香はワルサーp99コンパクトの銃爪に指をかけながら辺りを見渡す,すると彼女は床下に隠された扉を見つけた,そして彼女はワルサーp99コンパクトをタクティカル達に向けて撃つ,すると撃ち合いが始まり田村の妻美香は床下の扉へと逃げ込む。
彼らが戦っている間にドクが地下室へ入り中を調べるが見つからなかった。その時,サイレンの音が遠くから聞こえてきた「奴らだ、急げ！」とタクティカル達が叫ぶ。
バーボンロック達も応戦しつつ後退するが次々に銃弾を浴びていく、彼らは次々と倒れていく中でダニエルと娘だけが生き残った、だが彼女もまた銃弾に倒れた、田村の妻美香は床下の扉のスイッチを押し梯子を登り外へ出た。
「お父さん！お兄ちゃん達！」と彼女が叫ぶが返事はない。
するとそこへ警察車両が現れ彼らは逮捕された,そして黄昏作戦の実行者達は全員逮捕されタクティカル達は刑務所へ入れられたそれから数年後、ある町ではダニエルに引き取られた娘が父親と同じ名前でバーを経営していた、彼女はいつも父親の話ばかりしていたという。
エピローグ「ダニエルへ捧ぐ」
それから数年の時が経ち、田村達は秘密組織は解体し元の生活に戻っており特に大きな変化もない日々を送っていた。タクティカルとバーボンロックの二人は警察から解放され自由の身となっている,そして彼らは故郷の英国に戻り黄昏作戦での出来事を忘れようと必死に努力していた。
一方その頃田村家は平和であり、娘の美香も学校に通っており穏やかな日常を送っていた。そんなある日、彼女の携帯にメッセージが届く。「もしもし美香ですが,貴方は？」と彼女が答えると田村の妻美香は驚きを隠せない、なぜならそのメッセージの主は黄昏作戦で共に戦ったダニエルだったからだからだ。
そして数日後、英国からやってきたダニエルとその妻が田村家に挨拶にやってきた。「お久しぶりですね」と言いながら彼らは田村家に訪れたのだ。彼らはソファーに座り娘達と話す,そして妻の美香は台所へお茶を入れに行くために席を外すことにした、すると居間に1人で残されたタクティカルとバーボンロックが話しを始める。
そしてダニエルは言う「あれからもう1年くらい経つか、久しぶりに会ったなぁ」と言うと田村の額に銃弾の跡がある部分をタクティカルは指先で触れながら言った。「お互いに生きててよかったな,こいつらのためにも」そして彼らはお互いの手を握る。
彼らの再会から数日後、黄昏作戦で生き残った人々の墓参りに来ていた二人は戦友や仲間たちの墓を訪れ黙祷する、そして二人は教会を後にし英国へ戻り黄昏作戦での日々を忘れることができないまま日々を送っていた。
そんなある日、タクティカルとバーボンロックは偶然にも道端で再び再会した。そして彼らは再会を喜び互いの近況を報告し合った。その後は旧友同士として二人は交友を深めていき、かつての仲間を失った悲しみや喪失感を共有しながらも戦友としての絆はさらに深まったのである。
数年後、ダニエルとその妻美香が田村家を訪れる「先日は本当にありがとうございました」と言いながら田村の妻美香は深々と頭を下げた。
ダニエルは田村の妻美香に言う「タクティカルとバーボンロックとは今でも交流があるのか？」すると彼女は笑顔で答えた。「はい,あの二人はとても仲良しですよ」するとダニエル夫妻は顔を見合わせ微笑みながら言った「そうだ、今度私達と一緒に彼らの所へ行くのはどうだ？」二人はその言葉を聞いた瞬間、驚きを隠せなかった。そして三人はタクティカル達の自宅へ訪れた。そこにはバーボンロック・クリフスミスらがテーブルで話している姿が目に映った、彼らは久しぶりの再会に驚きを隠せなかった。そして田村の妻美香は彼らに声をかける「皆さんお久しぶりです」と言ってお辞儀をした。
タクティカルとバーボンロック達は最初は緊張したがすぐに打ち解けて思い出話や近況報告などで盛り上がった,その後ダニエル夫妻は田村妻美香を2階に案内し布団を用意して眠りにつくよう促す、二人はベッドルームで休んだ。それから数時間後、バーボンロック・クリフスミスからダニエルへメッセージが届く、ダニエルはPCを開きメールを確認するとそこにはあるリンクが添付されていた。そのリンクをクリックすると何か重要なことが書かれていることに気づく,それは黄昏作戦の実行計画書であった。
バーボンロック・クリフスミスは以前から黄昏作戦で生き延びた連中に対して恨みを抱いており、彼らを探し出すための情報を収集していた。そして彼は田村の妻美香を含む元秘密組織のメンバーの一人に接触を図ったのだ、そしてダニエルはその計画書をUSBメモリに保存しタクティカルの家へ帰宅した。
翌朝、田村の妻美香が目覚めるとバーボンロックから電話があった。「今日の夕方5時、俺はある場所でアンタを待つ」と彼は言い電話を切った。そして彼女はダニエルを起こし彼と一緒にその場所へ向かうことにした,彼らが目的地に着くと既にバーボンロック・クリフスミスは待機していた。「黄昏作戦で生き残ったヤツらの中でまだ生きてる奴らがいるなんて信じられないよ」とバーボンが言う。
田村の妻美香はダニエルに言う「この人たちは一体何を言っているんでしょうか？」と彼女は心配そうな表情を浮かべながら訊ねる。すると彼は真剣な表情で答える、「恐らく彼らは我々が黄昏作戦で何をしたのか全てを知っている」そして田村夫妻がバーボンロック達の元へ近づくと突然バーボンの銃から銃弾が放たれる,しかしそれは田村の妻美香を庇い負傷したダニエルに命中した。
タクティカルは怒り狂い、彼の妻である美香もダニエルの治療のため急いで病院へと連れて行く。一方バーボンロックは警察の協力者によって保護される。そして田村夫妻が病院で治療を受けている間、タクティカル・バーボンロックとバーボンの二人は病院の待合室で待機していた。
翌日、病院に運ばれたタクティカルと美香は集中治療室から出てくる、しかし彼は全身包帯だらけだった。そして彼らは意識を取り戻すことなく昏睡状態が続く中、タクティカルの妻である美香は入院している田村に付き添っている。
数日後、ダニエルとバーボンはタクティカルが入院している病院に訪れる。そして二人は医師から手術室から出てきたタクティカルの姿を見て絶句した。彼の上半身には大量の弾痕があり体全体に包帯が巻かれていたからである。「俺のせいだ……俺がこんな目に遭ったせいで妻は」と彼は独り言を言う。すると美香は彼の手を握り泣きながら言った「泣かないで、あなたはよく頑張ったわ！」と言うと彼は少し落ち着きを取り戻した。しかし彼の傷口からは今も血が流れ続けている。
数日後、田村の妻美香がタクティカルを看病していると突然彼が目を覚ました、「良かった！意識が戻ったのね！」と彼女は泣きながら言う,すると彼は彼女に謝罪する。しかし彼の表情は悲しげである。そしてしばらくするとタクティカルは集中治療室に戻された。それから数日後、タクティカルは再び意識を取り戻し医師からもう大丈夫だと言われ退院することとなった,しかし彼の体は以前と比べて痩せ細っており特に下半身の状態が悪化している為歩くことすらできずさらに数日後、タクティカルは退院し自宅へ帰ることができたが彼の体は以前と比べて弱っており車椅子での生活を余儀なくされていた。そして彼はバーボンロック・クリフスミスに復讐する為の計画を立てる,その計画には田村の妻美香も協力することになった,そして彼らはある場所へ向かうことにした。
一方その頃,バーボンロック・クリフスミスは黄昏作戦で生き残った者達を捜索し見つけ出すため行動していた,そしてついについに田村とダニエルの存在を突き止めた,彼はダニエルの家に電話をかける。「田村美香か？」とバーボンが言うと彼女は驚いて聞き返す「貴方は誰ですか？どうして私の名前を知っているんですか？」と彼女が答えるとバーボンは笑いながら言う。「俺は黄昏作戦で生き残ったヤツらを全員殺すつもりだ！特に田村タクティカル！」すると彼女は驚きつつも冷静を保つようにしながら言った。「あの計画書を見てしまったんですね」バーボンは頷きながら言う 続く
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