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鑑賞 アンナチュラル

「生きるために人は働き、学び、食べて、眠る」
このドラマを見るとそんな当たり前のことを思います

そんな当たり前のことが
突然奪われるのが死

不自然な死を、解剖により解き明かす法医学者たちを描くドラマです

昨日のニュースで聞き覚えのある単語が出てきて驚いた次第


法医解剖医の三澄ミコト(石原さとみ)が働く不自然死究明研究所(unnatural death Investigation laboratory)=通称UDIラボでは、東京都23区外、西武蔵野市を中心に、全国津々浦々で発見された異状死体や犯罪死体を引き受けている。警察や自治体から依頼されて運ばれてくる遺体は年間約400体。その遺体を解剖し、死因を究明するのが、ミコトたちUDIラボの仕事だ。
UDIラボには、三澄班と中堂班の2チームが存在する。三澄班は執刀医のミコト、臨床検査技師の東海林夕子(市川実日子)、記録員の久部六郎(窪田正孝)。中堂班は法医解剖医の中堂系(井浦新)、臨床検査技師の坂本誠(飯尾和樹)。そして、それらの個性的なメンバーを束ねるのが所長の神倉保夫(松重豊)だ。



人が亡くなった時、悲しむ人や怒る人がいて
その理由がわからないときに
解剖で理由を判別する

ただ解剖をする行為には
「身体を傷つけたくない」という遺族の想いと相反する面がある

傷つけたくて傷つけるわけではなく
解剖しながら寄り添い、判断をしているのだが
その思いが必ずしも伝わるわけではない

アンナチュラルで描かれる解剖医の
ミコトはサバサバしていて
口いっぱいに食事をして
笑いながら食べてるシーンが多い

中堂は口が悪く勝手に会社に住み着いて
アウトドア用品で料理するシーンがある

2人をはじめ皆が「生きているんだなぁ」と思う

一つ一つの死は不自然で理不尽
遺体からそんな事がわかるのかという驚きもある

脚本の野木亜紀子さんの
言葉の数々がハッとさせる

特にメインの中堂さんの恋人の事件と
それに導くep5、少し脱線しながら進む6、7の
事件だけに集中してる感じが好きです

5は、出張中に自殺したとされる恋人の死因を探る男性の話
恋人は喪主にはなれないということ
何処で恨みを買うかわからないということ
私刑の是非

6は、遠隔殺人の話
友達って、何?と思う話

7は、動画配信で死因を探る遠隔解剖の話
MIU404でも出てくる「柔らかく美しい日本語が本質を隠してしまう」話

この、よく言われる中弛み期間の話が
それぞれ独立しながらも
ミコトと中堂の法医学者としての信念をくっきりさせる
六郎の医師になるかどうかの立ち位置をぐらつかせる

こんな誇りを持って働きたいし
こんな仲間に恵まれたいと思う

野木さんの描く一人一人がとても愛おしい
塚原さんの選ぶ音楽や演出すてき
米津玄師さんのLEMON

友人が何度も見ているというのも分かるなと思う

また何かの折に
見返すと思う

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