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楽園実験という言葉を聞いて

みなさんおはようございます。みなさんは楽園実験という言葉を聞いたことあるでしょうか?私は最近Youtubeでこのような言葉を見つけ、動画を視聴しました。その動画ではネズミに楽園状態を作りその中で住まわせるとどうなるかを実験した、とありました。

その実験の名前はユニバース25と呼ばれています。そして、その実験はジョン・B・カルフーンという人によって行われました。以下にWikipediaの記事を貼り付けておきましたので、ご参考までに。

ジョン・B・カルフーン - Wikipedia

さて、結論から言うと、この楽園実験は全て中のネズミが全滅してしまったとのこと。しかも25回行われたのだけどその全てで。ここでは食事も食べたいだけ食べられる、病気も一切発生しないといった楽園状態を作りネズミがどう増えるかを観察したのだけど、やはり全滅は避けられなかったとのこと。この実験から巷では現在の少子化はこれが参考になるなんて話を聞きます。

ただ人間においてもこの状態が起こるのかと問われたらどうのかははっきりしない。確かに現在少子化は加速している。食事においても食べたいだけ食べられるようになったといってもいいでしょう。病気だってかつてと比べれば大幅に脅威は減少しました。言ってみたらネズミの楽園と条件は似ている。だが仮説としては非常に面白い。少子化だけでなく、生物としての強さも失われつつあるのではないか、とも思える。アスリートは別にしても、平均的に人間の運動能力はどんどん落ちている。そうなると、環境が良くなりすぎたために、子孫を残すことを優先しなくなったと言われれば納得してしまう。

これに関しては私個人の意見としては、十分あり得るということです。現在の人間、特に先進国の人間の置かれている環境はネズミの楽園とかなり近くなってきている。であれば少子化もこれからどんどん進み、いずれは全滅してしまうのではないか、という不安もよぎるでしょう。しかし本当の意味での楽園は作れないといえます。というのも楽園実験での環境と現在の自然環境で決定的に違うのは天災を考慮していないということです。人類が楽園を作ったとしても、天災まで完全にコントロールできるようになるでしょうか?私はできないと思います。であれば一方的に人口が減るということも言い切れないでしょう。十分あり得ると言いながら、全滅はない、という矛盾しているかのような状態ですが、逆に言えば、天災等不慮の出来事がなければ一方的に減ってしまうようなこともあるかもしれません。

さて、ここからは私の考察ですが、もし環境を良くしすぎることで少子化が起きているのなら、逆のことをすればいいとも言えます。わざと災害を起こすなんてことはしてはいけないですが、常に災害におびえながら過ごすというのはあながち悪いとは言えません。人間はやはり共通の不安というものが必要なのでしょう(ここでは共通の敵とは言わず、共通の不安と言います)。地震雷なんたらと言いますが、このような不安があるからこそ人類は生き延びられたとも言えます。

結論としては、楽園は作ってはいけないと言えるでしょう。ただ、繰り返しにもなりますが、あくまでネズミでの実験です。全く同じ状況を人間社会においても再現できないためネズミと同じ末路を辿るとは言い切れません。しかし、このような実験結果がある以上、あまりぬくぬくと生きていてはダメなのだろう、という予測はできます。この実験があってことを知って私は今後もっと自分に厳しく生きて行こうと思いました。しかしよく考えてみれば不安だから勉強しようとか思うのだし、不安に思うことは生きていく上で必ず必要なものなのだと思いました。

以上楽園実験という言葉を聞いて思ったことを綴りました。みなさんもこういう実験があってこう思いますといったものを何かご存じでしたらコメントいただけると幸いです。個人的に思考実験とかも大好きなので、この手の話は大歓迎です。

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