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梅雨に突入しますね

お久しぶりです。
前回更新から約1か月経過してしまいました。
全く継続できておらず…すみません。

今日は前回の続きで、なぜそのように感じたか
そう思わせてくれたきっかけについてお話したいと思います。

小学校2年生…A君との出会い

実習中の経験より、卒業後は障がいをもった方の通所・入所施設にて
勤務。
その道に進もうと思ったのも、さかのぼること小学校2年生の時
同じクラスだったA君との出会いから始まる。

たまたま同じクラスで、隣の席だったA君。
その時は、知識もなく、何となく不思議な存在だったA君。
毎日、同じ絵本を読んでほしいと懇願される日々。
学校の図書館で借りた絵本。毎回同じ絵本。
なぜ毎回同じなの?飽きないの?と聞きつつも

A君は
「これが気に入ってるんだ」
不思議に思いつつも、よほど大好きなんだなと思い
とある絵本を毎日読み聞かせのようなことをしていた。

文字が書けないA君。
先生の板書も書き写すことができない。
どこかずっと上の空だった。

授業が終わると、またお気に入りの絵本を取り出し
続きから読んでほしいと声がかかる。
絵本を聞いているときのA君は
すごく幸せそうな顔というか、とてもいい顔していた。

運動も苦手で、授業中もそんな感じなので
クラスの女子からからかわれることもしばしば…

最初私は、ちょっといじられているだけだろうと思っていたが
A君がお気に入りの絵本を女子トイレへ持ち込み
A君は女子トイレということを気遣ってか
入口から「返してー!」というだけでそこから足を踏み入れようとしなかった。

そんな様子を女子たちが楽しんでいるように感じ
初めて憤りを覚えた。

気が付いた時にはその女子たちの元へと向かい
絵本を取り上げ、そっとA君に戻した。

女子たちが、何か言っていたが今となっては覚えていません。笑
A君は手元に絵本がかえってくるなり
「次の休み時間、続き読んでほしい」と嬉しそうな顔で言っていた。

「うん。分かったよ」

それから、しばらくの間
標的が私になったが、特に気にすることもなく
淡々と日々を過ごしていた。
しばらく経つと気が済んだのか、何事もなかったかのように
元の学校生活に戻った。

その年の冬。
親の都合で、私は転校することに。

最終日、クラスでお別れの会を開催してくれることに。
皆で歌を歌ってくれた後、文集という形で一人一人から手紙を受け取った。
勿論、そのいじめっ子女子たちからも頂いた笑
憎たらしいことも書いてあったが、なんだかうれしかったことを今でも覚えている。
その文集には、文字の書けなかったA君からの手紙も入っていた。
本人を思われる字体で、B6くらいの便せんに書かれていた。

私はすごく驚いた。

文字が書けないはずなのにどうやって?!と…
その日の夕方にその子の家に電話をした。
(親と面識なし。もちろんその子の家にお邪魔したこともない)
(当時は、連絡網がありクラス全員の自宅の電話番号が記載されていた手紙が配布されていた)

「同じクラスの○○ですけど…今日文集を受け取って…
 この手紙ってA君が書いたものなんですか…?」

電話に出たのはA君の母親だった。

A君が家に帰って、話をしていたこと…

「毎日、同じ絵本読んでくれる人がいる。
 僕は、運動できないのに、体育の時間もいつもペアになってくれる人いる。
 からかわれた時、絵本を取り戻してくれた人がいる。
それは、すべて同じ人だということ。
その人が離れてしまう(転校)から手紙を書きたい

そうA君から話があったから、何を書きたいのか聞きながら
サポートしながら手紙を書いたということ。
たくさん書き直しをしたということ…

A君の母親から電話越しにその話を聞いた時
勝手に涙が流れた。

何も感じていないと思っていたし、何も響いていないと思っていたので
本当に驚いたし、決めつけていたことに申し訳ないと思う気持ちで
いっぱいだった…

心の底から、嬉しくもあり何だか不思議な気持ちになった。

A君は感じ取ってくれていたんだ・・・と思い
泣きながら、黙ってA君のお母さんの話を聞いていた。
A君のお母さんは、感謝しかないです…と。

正直私はそれどころではなく

自分の頭の中の整理ができなかったが、たまらなくA君に会いたくなった。
会ってお礼をしたかった。
思っていたよりもずっとずっと…
A君は強かった。

引っ越し当日、A君はお母さんと一緒に自宅付近まで来てくれた。

A君は、同じ絵本を持ちながら
「ありがとうー!!次の学校行っても、たくさん絵本読んでね!」
と満面の笑顔で言った。

内心は
「なんだそれ笑」
と思いつつも、

「ありがとね!
 A君は、もっと強くなれー!!!!」

と別れを告げた。

A君との出会いがあり、
大学の進路は福祉系の大学へ進学を決めた。
卒業後は、障がいをもった施設にて働くことに。

うまくまとまらずすみません。
思いのままに書いてしまいました。

続きはまた次回書かせてください。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。

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