ネバーエンディングストーリー(仮)
ボンッ!!
目の前で頭が破裂して、
鮮血がビチャビチャビチャッって顔に飛び散って来て、
「うわあああああああっ!」
この世はホラーアドベンチャー、
全くもって死人が絶えない
踵を返して、
すぐさまその場を走り去る、
冗談じゃない、冗談じゃないぞ、
だからこんなことはやめるべきだって言ったんだ、
肝が据わっているからって証明してなんなんだ
あの娘たちは何処だ!?
仄暗い廊下を走っていると
首のない彼女たちの死体が、
この世は、
次から次へと死人に事欠かない
足が止まってしまった
もういい、こんなことは沢山だ
終わるなら早く終われ
解決方法なんか分かりもしないし、
初めて来た廃校は
出口も何処かと頭が回らない、
出来れば苦しまずに、
「走れぇ!!!!」
?
「走れぇ!!!!!」
誰だ?
「呆けてる暇があったら、
今は兎に角ここを走り去れ、
全てはそこからだ」
アレが迫って来ているのを感じる
訳も分からず走り出す
と、右腕がサクンと切り落とされた
「うわあっ!(俺の利き腕!!)」
止まるな止まるな止まるな
あの娘に想いを告げたいとか、
先行きが分からないとか、
親とうまくいってないとか、
教師にテストに部活にカースト制度!!!
右腕の傷口をきつく縛り、
階段を何段も駆け降りて
広い踊り場に出る、
壁にはこの学校の地図だ
「いいか、
此処から出口までの距離は決して近くはない、
でも、最後まであきらめるなよ。
勇気と気合に、そして根性だ。」
また頭に声が響いてくる(あんた誰?)
この世はホラーアドベンチャー、
窮地に立たされた時こそが、
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