嗚呼、音威子府そば
50歳になると入会出来るJR東日本の会員組織「大人の休日倶楽部」。
年3~4回設定される大人の休日倶楽部パスはめちゃくちゃお得で、JR東日本エリア+JR北海道エリアを連続5日間で26,620円(今年の価格)、北海道新幹線も特急も乗り放題。東京駅~新函館北斗駅往復で46,860円だからそのお得度がわかろうと言うもの。
スジ鉄(時刻表鉄)の私メとしては首っ引きでルート作成し、
4泊5日で道内全部の特急に乗ってしまうとか、廃線候補を全部乗るとか、
レンタカーと組み合わせてロコ・ソラーレの追っかけをやるとか、
その辺のことは このnote記事 にまとめて有りますが、
何度も行った北海道旅で未だに行けずにいるのが音威子府。行っていないのは全道の中で離島を除けばもはや音威子府のみ。
小学生の頃から鉄道好きだった私メは毎日時刻表を眺めては、特急サロベツとか、留萌とか天塩とか音威子府(おといねっぷ)と言った魅惑の響きを持つ列車や駅に憧れていて、
旭川から稚内へ特急サロベツに乗った時、稚内から折り返した特急宗谷に乗った時に音威子府駅に停車はしたんですが旅の都合で下車は出来ず(1回降りると次の列車は数時間後)、別の旅で稚内からオホーツク海沿いを網走まで下った時も時間切れで立ち寄れず、そんなこんなで過去3回空振っているのが音威子府。
音威子府は北海道で一番小さな村で、旭川から宗谷本線を北上して名寄を過ぎて、更に行くと車窓には本当に何もない風景が長く続くんですが(サロベツはこの原野のこと)、ようやく人の住む気配が漂って来るとそこが音威子府。
かつては駅から北東へも線路があり浜頓別でオホーツク海に出て、猿払を経由して(猿払は音威子府の逆、一番広い村です)稚内に至る天北線(てんぽくせん)、北の果ての音威子府はその分岐駅、要衝でした。
そして何よりも音威子府そば。
イカ墨を練りこんだかのような真っ黒なそば。
かつて音威子府駅構内の常盤軒は日本一の駅そばと言われたんですが、我々の訪問を待てずに、2021年にご主人が亡くなって閉店してしまいました。時期的に既に北海道へ攻め入っていた時なので、悔やみきれない話では有ります。
その後は、黒いそばを出せる店は地元音威子府でもほぼ皆無となり、調べてみると今は1店舗が宿の客注で細々と出しているのみらしい。
この9月に、久しぶりに大人の休日倶楽部パスを使って北海道旅に出て、音威子府陥落を目指す予定なんですが、せっかく音威子府へ行っても音威子府そばを喰えない懸念が有る。
思わず調べると、千葉県茂原市に「新!!音威子府そば」を名乗る蕎麦屋が有り、サイトを見てみると通販もある。思わず発注しました八丈島から!
かくして、
2024年6月18日(火)注文、20日(木)発送の連絡メール、22日(土)にゆうパック着払い代引きで届きました音威子府そば!
そう言うわけでフライングの音威子府そば。
着いた当日の昼食で早速食べてみました。
いわゆる十割そばですね、丁寧に茹でないとブチブチ切れる感じ。
音威子府村産のそば粉を使用と書いてあります。かけそばでも喰ってみたいけど、八丈には合わなそう。でも明日朝か昼、月見そばを食べてみようかな。
音威子府駅舎に併設の天北線資料室。
鉄オタの私が音威子府へ行きたいと言うのはここに行きたいと言うことで、まだあるのかな?と念のため調べると、嫌な予感は当たり、
「営業時間短縮」の案内が。
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【開館日】
平日月曜日から金曜日まで
※土日祝日および年末年始(12月31日~翌1月5日)休館
【開館時間】
午前9時30分頃から午後4時頃まで
※今後は、交通ターミナルに常駐していない職員が開錠・施錠を行うため、時間が前後する場合がありますので、予めご了承ください。
※急遽、予告なく臨時休館する場合があります。
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通常無人で、カギの開け閉めのみ、委託された職員がやるのでしょうね。
「平日、且つ、午後4時頃まで」
果たして9月のリベンジ旅では間に合うのか?
ここはスジ鉄の腕の見せどころと言うことで。
八丈に移ってしまい、少し遠くなりました、JR東日本、JR北海道そして
北海道自体。
行ったら、頬ずりして、堪能してきたいと思います。
もちろん機会があれば音威子府そばもね!
(了)
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