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来週開業 門型クレーン 福井県出身の作家

北陸新幹線ネタに頼りっぱなしですが遂に来週末敦賀駅にやってきます。
3/16には敦賀出身の大和田伸也氏と、隣県からTMレボリューション西川知事もやってくるそうです。既に平和堂で流れる歌に違和感はなく、滋賀県のみならず着々と敦賀市民へのステルス布教がなされています。
田舎の景色を変えるくらい巨大な新幹線駅。周辺地域住民の生活の景色も変わっていきそうな雰囲気です。

今回は物流機器の一例として門型クレーンを紹介いたします。門型クレーン(移動式クレーンまたは橋形クレーン)は、クレーンのない作業現場での重量物の移動や上げ下ろしを可能にする機械です。組み立て、解体、持ち運びが少人数で可能であり、狭い場所での運搬や設置が容易で、クレーン作業が難しい現場で活躍します。軽量の荷物には、マルチクレーンやタテールといった更に簡易な移動式クレーンもあります。

北陸新幹線の延伸開業に際しましてぜひ皆さんに福井県に遊びに来てほしいところですが頼みのカニはもうすぐシーズンが終わろうとしております。夏になると海水浴客でにぎわうのですが、なかなかこの春先~梅雨時期が正直アピールしにくいところです。

そこで福井が生んだ文筆家を紹介したいと思います。あまり集客効果は期待出来ませんが、少しでも福井県に興味を持ってもらえるとありがたいです。これまで滋賀県在住の作家しか紹介しておりませんので今回は福井県出身の作家を3人紹介致します。

1人は絵本界の大御所かこさとし氏です。
彼は越前市出身で「からすのパンやさん」「だるまちゃんシリーズ」の作家です。先日オープンしました越前市の大河ドラマ館の場所には「かこさとし ふるさと絵本館」がありますのでぜひお立ち寄りください。
彼を紹介するのは福井県出身の作家では最も有名だからと言わざるを得ないことが逆に寂しいところですが個人的には思い入れもございます。
私が幼稚園児のもちろん作家の出身地や名前など知らなかった頃に、生まれて初めてハマった作品です。書店員をしていたときにその頃の先生がレジにからすのパンやさんを持ってきて「これ大好きやったやろ」と言われてビックリした思い出があります。子供の頃のうちの娘も大好きでした。

他の2人は福井県が誇る異才の覆面作家です。
1人は残念ながら既に亡くなられています。どちらも20年以上前の作品ですが、デビュー作はその頃に盛り上がった講談社のメフィスト賞を受賞しています。

1人目は舞城王太郎。敦賀市のお隣、南越前町出身であることは明かされています。他の素性は全く分かりません。文学賞に興味がある方の中ではある意味有名人です。候補には上がるが評価がいつも真っ二つ。賛否を巻き起こす作品ばかりを書かれます。
20代の頃に会社の先輩に薦められてデビュー作「煙か土か食い物」読んだらぶっ飛びすぎていて小説の概念が変わりました。万人受けはしないどころか受けつけない人は絶対無理だと思うので人には薦めません。
丁度彼の作品にどハマりしていたときに経緯は忘れましたが会社でその作品の話になり、同僚の先輩が登場人物と同じ名前で「それオレ」と言われたときは驚きました。彼はまさかの友人で舞城作品の登場人物の名前は結構身近な人の名前が多いとのこと。
福井県出身で活躍している人は誰かと聞かれれば個人的には彼を挙げたいくらい南越前町が生んだ福井の至宝だと思ってます。最近はあまり名前を見ませんが。

そしてもう1人は殊能将之。この方も覆面作家でしたが残念ながら2013年に亡くなっています。私が書店員でおそらく新書担当だった頃なのでメフィスト賞で知ったのだと思います。メフィスト賞といえば森博嗣ですがミステリーの中でも屈指の理系なので理解が追いつかないところがあります。それでも超絶に面白いです。しかし殊能氏のデビュー作「ハサミ男」は理系ロジックなしで完全にやられます。映画や漫画などは観ている人の頭の中の映像は皆ほぼ同じだと思います。逆に小説は各読者が想像している映像は皆異なります。これをトリックに使われますので分かったときの衝撃は凄いです。想像していたことが全て間違いだったことが分かります。かれこれ20年以上経っているので分かった上で読み直してみるのも面白いかもしれません。

なかなか人に薦められても手に取るまではいかないですし、何より20年前と一番異なるのはスマホが存在するということです。本を読むどころか漫画やゲームですらその時間を浸食されているのではないでしょうか。
もし新幹線で北陸方面まで来られるときはその時間だけスマホを置いてみませんか。舞城作品は福井弁多用の作品ですので着いたときに想像と本物のイントネーションの違いを楽しんでみてください。ただし読んでいる途中でその世界観に気分が悪くなる可能性がございますのでご注意ください。

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