近所の本屋を守りたい

地元の町には3軒の本屋が存在している。
規模が大きめのTSUTAYA店。文房具も置いてある中型店。そして私イチオシ!昔ながらの小さな本屋だ。
この本屋、最近では珍しいほどのいわゆる『本屋さん』である。小さく狭い店内には、なんとも言えない本特有の匂いがたちこめる。本が砦のように積まれたカウンターの中では、初老のご主人がテレビを観ている。客からの注文取り寄せした本が並ぶ棚に、うっすらと埃のかぶった美少女フィギュアのショーケースが飾られている。
昭和の香りただよわせ、この空間はまるで現代から切り離された聖域のようだ。いつでも私を優しく迎えいれてくれる。

私は本が好きだ。本屋はもっと好きだ。というか、厳密にいえばこの本屋を特別に好き過ぎるのだ。カウンターにひっそりと募金箱まで置いてあるだなんて、私好みもほどがあるっ! お会計を待つ間、募金専用コインケースを取り出す時のあの高揚感は、他ではなかなか味わえない。最高の推し本屋なのである。

しかしー

本が売れない。しかも本屋の利益は、その労力に見合わない程で、万引きがあればすぐに潰れてしまう。

私はこの素晴らしい本屋を守るために、微力ながらも本を買い続けている。Amazonで本を検索し、本屋で注文するのだ。希望の本が絶版でも、この本屋はAmazonから中古本も仕入れてくれる。神がかったサービスである!

私は聖域であるこの本屋を守りたい。そのために、本を買い続けている。もし良ければ皆
さんも、たまには近所の本屋で本を買ってはみませんか? 

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