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2023年9月28日21時51分
私は鏡を見ていた
鏡の中の男は疲れ切った様子だった
深く刻まれた法令線
まばらな無精髭
くすんだ肌
刺すような視線
男は自分という名の壁を越えられなかった
もはや運命に抗うことはできず
ひたすら無力な存在になっていた
男は将来自分を待ち受ける喪失について思いを巡らせ
それを受け入れた
しかし社会に適応できない自分や
自分が適応できない社会
豊かさを失った時代
魂の叫びを冷笑する人々など
自分を追い詰めたすべてのものに対する怒りがこみ上げてきて
鏡に映る世界を睨みつけた 
2023年9月28日21時51分のことだった







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