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日曜の午後 柔らかな日差しのもとで すべすべした白い手が 青い香水を街路樹に注いだ クラクションの音が響いた 私は我に返った もう顕在の世界だった

    • 2023年9月28日21時51分 私は鏡を見ていた 鏡の中の男は疲れ切った様子だった 深く刻まれた法令線 まばらな無精髭 くすんだ肌 刺すような視線 男は自分という名の壁を越えられなかった もはや運命に抗うことはできず ひたすら無力な存在になっていた 男は将来自分を待ち受ける喪失について思いを巡らせ それを受け入れた しかし社会に適応できない自分や 自分が適応できない社会 豊かさを失った時代 魂の叫びを冷笑する人々など 自分を追い詰めたすべてのものに対する怒りがこみ上げてきて

      • 廃番シャーペン一覧 (随時更新)

        パイロット オートマック クラッチポイント ジムノ ジャストミート ジャストミートスマート シンメトリー デルフル バーディ150 バーディswitch ハイメカホルダーH-100x ハイメカホルダーH-200x ハイメカホルダーH-210x ハイメカホルダーH-300x フレフレコロネ フレフレスプリンター ベガ ヤング2020 ロマンシー GX-300 H-56x H-58x H-109x H-208x Sharpen 2

        • 親日家一覧

          芸能界俳優 アリシア・ヴィキャンデル アンセル・エルゴート エヴァー・アンダーソン エマ・マイヤーズ キアヌ・リーブス クロエ・グレース・モレッツ サミュエル・L・ジャクソン ジェイソン・モモア ジェームズ・レマー シャーロット・ケイト・フォックス ジュリー・ドレフュス ジョーイ・キング スッバラージュ スティーブン・セガール トミー・リー・ジョーンズ ニコラス・ケイジ ノーマン・リーダス ピーター・ストーメア ヒュー・ジャックマン マ

          検索してはいけない言葉 海外版

          My Lai massacre Abu Ghraib prison Jonestown Acid attacks Anatoly Moskvin Hisashi Ouchi The Dawn of the Black Hearts Shrunken head

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          印象

          彼らは潜んでいる 人の海の中に 彼らは優しいと言われるがそれは違う 文脈の中の悪魔を見抜けないだけだ 彼らは純粋過ぎる 意図せずして悪になれてしまう

          レイシズム

          あなたはナイフを構えて 彼と対峙する 彼の黒い瞳を見ているうちに あなたは気づいてしまう 彼は獣ではないということに 同じ人間だということに 信じていた何かが崩れ始める あなたは恐怖を覚える あなたは今 鏡の中の自分に向かって ナイフを構えている

          レイシズム

          人生

          歳月は過ぎ去り 後悔と老いた身体だけ残る 刺激的な日々は帰って来ない

          渇望

          わたしはちっぽけなプライドのために 積み上げた全てを 台無しにするかもしれない わたしは間違っている わたしのマインドはそう言うが わたしのハートは聞く耳を持たない わたしは耐えられない わたしの身の丈にあった人生が どうしょうもなく惨めで ただ絶望的であるという事実に  長く幸薄い人生は生きたくない 短い人生でもいい ただ輝ける瞬間がほしい ずっと負けず嫌いだった でも負け続けてきた 一回だけでもいい 勝ってみたい 輝いてみたい

          Diversity

          I love you because you are different I hate you because you are different I respect you because you are different I despise you because you are different

          夢の香り

          工場の匂いは ニュートラルな匂い ニュートラルな匂いは グローバルな匂い 世界のあちこちから 切削油の匂いがしてくる 雨でも晴れでも 昼でも夜でも 乳白色の油の匂いが 消えずに漂っている 生きる意味や 心の豊かさは あの油の匂いに かき消されてしまう 悪魔の匂いが 世界を覆っている

          夢の香り

          闇が好きだ 闇の中に入ったとき 固く閉ざされた心は開かれる 闇は私の醜さを そっと包んで隠してくれる 闇は人々の視線の針から 私を守ってくれる 闇の中の私こそ 嘘偽りのない私 光あるところに苦しみがあり 闇の中に安らぎがある

          不健全な元気

          憂鬱になりたい 憂鬱の海を ゆっくりと 底の方へと  潜っていきたい でも無理だ 時の流れが 早すぎて 落ち込むことすら できやしない 深いブルーに染まった過去が 今はただ懐かしい

          不健全な元気

          転換期

          一つの時代が終わった 思考の密林の中で光を探索する時代が ついに終わった 私の未来を照らす光は 密林の中にはなかったのだ 光は常に密林の外に 私の外側にあった 内なる密林の探検は失敗に終わった だが無意味ではなかった 素晴らしい知見が手に入ったのだ 私の意識は外へ向かってゆく 騒がしい外の世界で 本物の経験を得るのだ 可能性を 押し広げるために

          休息

          午前10時4分 一人の男がグレーの建物の搬入口から出てくる 男は建物の前にある駐車場の東側へと移動する そして東側の端から3番目に駐めてあるシルバーの軽自動車に乗り込む 男は座席のシートを倒し目を閉じて呼吸に意識を集中させる 男の頭の中の喧騒が消えていく しばらくすると男は無意識の状態になる 強い日差しが照りつける中で一人の男が軽自動車の運転席で休憩している 男からは生気が感じられない 人であるというよりはモノであるように見える 完全に存在感がない 周りの雰囲気に一体化して

          辛い

          生きるのが辛かった この冷たい世界で生きるのが辛かった 私は皆と共有できない何かを持っている 皆は私と共有できない何かを持っている 私と他者が交われない そんな世界でいいはずはない 私は世界を変えたいと思った でも無理だった 逆立ちしたって世界は変えられない 世界の見方が変わるだけだ それが真実なのだ そのことに気づいてしまった