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娘の〝のんの〟がいることで、、。



 私は今、のんのと2人で一戸建ての家に住んでいる。24歳独身にしては、少し不思議な光景かもしれない。

北海道犬の女の子。
〝のんの〟はアイヌ語で〝花〟

 のんのとは3年前ほど前に出会い、当時大学4年生だった私はのんのとの暮らしを始めることに2週間悩んだ。たったの2週間?と思うかもしないが、あの2週間は本当に長かった。ふだん、物事の判断を一瞬で決めてしまう私が、2週間も悩んだのだ。その子の生涯のこと、自分の将来のことを考えたとき、どうしても簡単には決めれなかった。結局、自分一人で決断をした。しかし、のんのを迎え入れることは家族には内緒にしていた。のんのを迎え入れてから1ヶ月ほどが経ち、母親に打ち明けることにした。電話越しでもすごく緊張しながら「あのね、、、」と話を切り出す。母親もいつもと違う私の話し方に不安そうな気持ちを抑えきれずにいた。「犬、飼い始めたんだよね」とストレートに打ち明けた。すると母親は「責任を持って最後まで面倒を見るんだよ」とそれだけ私に言ってくれた。否定も肯定もせず放った言葉には、今までとは全く違う言葉の重みがあったことを忘れられない。きっと一生忘れないと思う。

初対面写真4選!
このときは、ただただ遊びに行っただけだった笑
つぶらな瞳がたまらん
いやいや、尻尾可愛すぎる
左:幸之助(弟)右:クンネ(母)


 あれから、3年ほどの月日が経った今、当時3ヶ月だったのんのは3歳6ヶ月になった。最近はのんのの「寿命」をすごく意識するようになってきた。もともとのんのの寿命は意識していたが、さらに考えるようになった。彼女がいつか天国に行ってしまうとき、ママと一緒で良かった、楽しい人生だったよって思ってもらえるように、日頃からのんののことだけを考えていると言っても過言ではない。のんのへの「愛」が抑えきれないのだ。どんなに言葉が話せなくても、考えていることは大体わかると思っている。のんのが嬉しい時も楽しい時も怒っている時も寂しい時も、全てがのんので愛おしい。たった一人のかけがえのない存在。私にとっては娘であり、一生を守ると誓った相手。どんなに仕事が辛くても、のんのために頑張れるし踏ん張ることができる。この文章で伝えたいことは山ほどある。伝えきれていないこともあると思う。でも一番伝えたいのは、のんのへの愛がすごいよってこと。愛ってすごいんだぞってこと。愛なんかってバカにしてたこの私が愛の大切さを学んだ。のんのが教えてくれた。ありがとう、のんの。そして、のんのと私を支えてくれている全ての人にたくさんの愛と感謝の気持ちを込めて〝ありがとう〟。

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