給料日 蕎麦
給料日ってだけで簡単に1ヶ月分の疲労を忘れるし、おろしたてホヤホヤの現金を手にすれば口角は勝手に緩んでしまう。なるほど私という人間は思ったより単純に作られていたようだ。
華の給料日には、1ヶ月頑張った自分を労うことにしている。誰に言うでもなく1人で美味しいものを食べに行くのだ。
このために働いていると言っても過言ではない。食べることは生きることだ。
ちなみに今月は神楽坂にある、ミシェランにも選ばれた名店のお蕎麦屋さんに決めていた。目の前で茹でられたばかりの蕎麦は行儀良くざるに盛られて、ネギとわさびを少し溶かした出汁に通したら、ずずっと一息に啜る。瞠目、からのため息。軽率に生きていてよかったなんて思う、現金なやつ。
美味しいごはんと、読むものに困らないくらいには余裕を持っていたいから。また1ヶ月頑張りますか。
世の中の皆さんも毎日お疲れ様です。
美味しいものでも食べてゆっくり休んでください。
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