小学校入学は、脱緘黙の最大のチャンスだった
保育園入学時に緘黙を発症した私は、保育士から喋らなければ倉庫に閉じ込めると脅され、無理やり喋らされた。その虐待の結果、“先生”とだけは喋るようになった。これが、緘黙の固定化につながったと思っている。
35年前。緘黙なんていう言葉もなかった時代だ。
親も、そのうち友達とも喋るようになるだろうくらいに軽く考えていたのかもしれない。実際、入園時には全く喋れなかった(らしい)私が、年長のときの発表会(お遊戯会のようなもの)では、ステージ上で園児一人一人が将来の夢を発表する場面で、堂