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大人になってからイジメられた話し。

私、マヨさんは学生時代はイジメられた事は無い。
学校側から見ても良い生徒ではなかったしいわゆる不良だった。
今と違って不良が当たり前の昭和時代、ボンタンを履いてタバコを吸うのが普通というヤバい中学だったのだ。
使いもしないのに

メリケンサックorカイザーナックル(笑)という拳にはめてシバくやつ。ホンマにやったら相手は多分死ぬ。

こんなんや

特殊警棒。スイッチ1つで飛び出すのがカッコいいがホンマに使ったら相手は死ぬ。

みんなこんなんを持ち歩きイキっていた。
もちろん使わない。
ナイフ何か持ってたヤツはハブられ影で
「ラスティ」とあだ名を付けられた。

今思えばキャンプのギア感覚だったのだろうと思われる。
学生時代も終わり実家でダラダラ暮らしていた。

適当な年表風に紹介すると
アムウェイ登場→少し儲かる

パカパカ携帯とPHS普及→電波悪いw

土方のバイトで車買う→初彼女GET!

倉敷でブラックバスを釣りゲームし、弾き語るだけの生活で飽きる。ここでイボ痔炸裂。

長髪を辞めてスキンヘッドで大阪へ帰る。

途中の検問でオ◯ム信者と間違えられポリスマンに囲まれる。

やっぱり家でダラダラする。
親父「遊んでるなら仕事紹介したろか?」
「日給ナンボ?」正社員とかのメリットを知らない
「最初は手元やから1.5くらいや」
親父は思っていたのだろう、アホの息子がこのままではいけないと…。

そして親方と会ったのだが少し背は低いが気さくなあんちゃんだった。ヒゲはボーボーだが男前でキャップを逆に被っていた。
若いマヨさんに人を見る目はありません。
(…アル・パチーノに少し似てる)と焼肉を奢って貰いビールをしこたま飲みました。
「明日迎えに行くのも何やから俺の部屋に泊まっていけよ!俺近くに彼女居るからさ」とニッコリ
笑顔。
「じゃ◯◯ヤン息子頼むわな」と愛称で親方を呼び帰って行った。
取らぬ狸で(給料貰ったら何買おっかな♫)と考えていたと思う。

そして地獄の重量屋生活が幕を開ける…。

重量物据付業とは?
何トンもある機械等を運び指定の場所に取付けるもう男の中の男の仕事だ。
扱う商品が鉄の塊なら道具も鉄だ。
トラックへの積み込みも重いし朝も早い。
重量屋の生態として早朝から休憩せずに働いて終われば直ぐ帰るというのがある。
例えば屋上作業だった場合にレッカーや大型クレーンを扱うのだからまとめて〝吊れば〟いい。
「俺はレッカーの足(アウトリガー)やっとくから道具上げといて」とか言われるのだ。

それで現場猫が滑って遊んでいるアレを背負わされた事がある。

ミックと呼ばれていたが正式名称はハンドリフターだと思う。背負わされたのは2トン用何でもっと短いが前から見るとダグラム後から見るとセル見たいだった。



チェーンブロック!こんなんを1日中巻いたり降ろしたりするだけの時もあるのだ。

(まるでイジメだが仕事を教えてもらっている)
と言い聞かせ3年耐えた。
親父はダラマヨに注意出来ないので親方に頼んだのだろう…騙されたが親方は怖いが良い人だった。
ある日京都での話、ダブルキャビンのトラックで現場へ行く時大体運転手(マヨ)以外寝ているが
バックミラーに凄いものが映ったのだ。
女子高生が自転車でこちらに近づいている。
(可愛いかな?)とよく見ると何かおかしいのだ、その違和感を観察した。
( ゚д゚)ハッ!

「今の女子高生スカートはいてませんよ!」
俺は叫んだ!ワイヤー切れた時も叫ばなかったのにw
「嘘つけ!短いだけやろ!」
一斉に起きて外を見る4人w

紛れも無きおパンツだった…
話が逸れてしまった。

結局結婚するのでサラリーマンになった。
でも離婚して次はサッシ職人になった。
その会社は酷いブラック企業で福利厚生も無く22時くらいまで拘束された。
その上イジメをする馬鹿(ブタでロリオタク)が
いた。
「自分、早うせ〜よボケ!」などの暴言は酷くあった。
重量屋で元極道に囲まれてメンタルと筋肉を鍛えたマヨさんは鶏むね肉なので平気だが怒りは別物だ。
1番下の若者がキレてそいつの脚立とハンマードリルを現場で破壊した。
自業自得だが馬鹿らしくなり辞めた。

恐ろしい事に道具は全部個人の持ち出しこれは水平とか垂直のレーザーが飛ぶ優れモノ。高いw

優しいマヨさんは↑にインステップキックかまして「弁償しますからウチ来てや」と丁寧に伝えました。
だってブラックでも社会人ですもの。

重量屋時代の話は尽きないが、主任になったマヨさんはイキっていた。
部活の1年が2年になってやられたことをやり返す様に部下に横柄に当たっていたと思う。
だってそうやって教えられたもん。
ある夜出張先の旅館でお風呂に行くと部下たちの背中が汚れていました。
鯉とか鬼とか明王とかw

みんなは「いつもどおりでいいよ〜」と笑うが
(アカンやろ)とビビった話です。

人は見かけで判断してはいけない。




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