宗教のお布施は強制か?
このノートは筆者の経験に基づいて書かれています。そのため他の宗教と差異がある場合がございます。
宗教のお布施について最初に結論を述べると「強制ではないが実質強制されている」と考えていただきたいです。
1.お布施の徴収方法
ⅰお布施の徴収タイミング
まず、宗教でのお布施ですが各々が好き勝手にするというわけではございません。毎週土日に開かれる宗教セミナーにお布施の時間が組み込まれていて宗教側から回収にきます。このセミナーですが信者なら出る事を強制されており逃げる事は難しいです。
私が在籍していた当時セミナーをサボった信者がいました。熱心な信者は彼に電話で来るように伝え、さらには電車に乗って迎えに行ってしまったのです。
ⅱ回収方法
セミナーの終わりに一人の幹部が皆の前に出てきてこう叫びます「献金の時間です、ご協力よろしくお願いします」。そして、上面に穴の空いた正四角形の箱を持って信者一人一人の前にきて箱を差し出してきます。
献金の意思がある信者は、差し出された箱にお金を入れます。信者がお金を入れるか数秒の時間が経つとその箱を持ち、また別の信者の前に行き同じように箱を差し出します。
これを繰り返し全員に行われます。
このため、誰が今日献金したかわかりやすくなっていました。
ⅲお布施の包み方
特に決まった包み方は存在しないのですが、基本は封筒に入れて中身が見えないようにして献金を行います。
因みに封筒ですが、宗教側が一人一人に用意した信者専用の封筒を使います。
2.強制徴収されるお布施
ⅰ決められている献金額
まず最初に語らなければいけないのは献金額があらかじめ決められていることです。私の所属していた宗教では一月につき1/10の献金が決められていました。これにより信仰心の薄い信者も献金をさせられるようになっていました。
ただあくまでも自由意思によるものとしたいのか、セミナーの後献金の時間に入る際セミナーで指導を行った幹部の方は「献金は自由ですので無理をしないで構わないです。ただご協力いただけると嬉しいです。」というようなことを言っていました。
私のような勧誘に断りきれずに宗教に入ってしまった信者は最低限の献金でしたが、熱心な信者の中には1/2の献金を行っていた人もいました。
その人は社会人として働いていたため少なくとも10万いっていたはずです。因みに私は当時大学生だったため1万いかないくらいでした。
ⅱ公表される献金者名
私の所属していた宗教では毎週会報が発行されていました。その会報の中身は今週のセミナーで使われる資料などが記載されていましたが、それと一緒に先週の献金者名が記載されていました。
これにより毎週来ている信者は誰が献金したかわかるようになっていましたし、実際チェックしていた人がいました。
ⅲ先輩の言葉
正直言って上の人間は献金しろとは直接言ってきませんでした。ですが、自分たち末端の人間の中にいる一部の熱心な信者の中に献金に関して言ってくる人がいました。
ある人は「お世話になっていて感謝しているなら少しは返してあげよう」という感じで献金させようと、また別のある人は「最近献金してないよね!駄目だよそれじゃあ」と直球で言ってきました。
これらの事を言ってくるのは基本的に信者歴の長い先輩信者が多かったです。このため献金しないのを後ろめたく感じさせられて、献金してしまう人もいました。
もちろん、中には鋼の心を持ったお布施しない人もいました。
3.お布施の使い道
ここでは筆者が聞いた献金で得られた物を記載致します。
・上層部の給金
・都心の物件購入
・プロジェクター、机、椅子といった宗教設備
・セミナーの際の食費
大体こんな感じのものに使われていたようです。特に都心に物件購入できていたのでとんでもない額が動いていたものと思われます。
因みに宗教行事で地方に遠征に行く際はお金を出してくれると行ったことはなく自費でした。
4.宗教献金に課税はできるのか
よく話題に上がる宗教課税に関してですが、宗教に入り実際に献金の場面に立ち会ったこともあるため語りたいと思います。
個人的な考えですが、課税は難しいのではないかと感じました。というのも献金は誰が献金したかは分かるようになっていましたが、いくら献金したかはわかるようになっていたかはわからないからです。
また、献金の際に行われるやり取りはアナログで行われており、銀行に貯蓄するといったことや土地などの高額な買い物を行わない限り献金を追えないのではないでしょうか?
ただし私の意見ですが、都心に物件購入できる額が動いているのでできるだけ宗教側からお金を取れる仕組みが必要だと思いました。
5.最後に
最近宗教が取り沙汰されていましたが、その際に献金は自由意思によって行われたものだろうといった意見が見受けられましたが、末端の熱心な信者からの圧や献金しなければいけない空気によって望まざる献金をしている人もいると知っておいてください。
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