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下刈り現場のスケール感

 遮るもののない下刈りの現場に何度入っても驚かされるのが、圧倒的なスケール感です。現場によってはその面積14ヘクタール。サッカーコートで例えると20面分!

 20面という字面に「意外とそうでもなかった」と自分自身感じてしまったのですが、侮ることなかれ。これが平面的に広がっているのと、斜面で広がっているのとでは、その迫力に大きな違いがあります。

 8月下旬まで入っていた現場では朝、200メートルの落差を下って下刈りのエリア最下層までたどり着くという所もありました。下刈り中、こちらの斜面から向かいの斜面を眺めると、向かいに入っている作業者の姿が文字通り「点」に見えます。

 こうした光景を踏まえ、先輩の一人が「山に負けないように」という言い方をすることがあるのですが、自然の空間的スケール感とちっぽけな人間の対比を目の当たりにしたとき、この表現がとてもしっくりくると感じます。

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