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【束草】北朝鮮を味わうーアバイ村、オジンオスンデ

私があと2週間で韓国から日本に帰国するという時に彼氏が韓国にやって来た。

彼氏が韓国に来る理由は食べ物と北朝鮮だ。
去年の冬に韓国旅行に来た時も一番の目玉はDMZ(北朝鮮と韓国間の非武装地帯)ツアーに参加することだった。モンゴルに1年留学していたこともあり、共産国家LOVEが強め。

そんな中、彼はまた韓国に来ると「ソクチョのアバイ村に行きたい」と言い出した。ソクチョか。釜山でもチェジュでもなくソクチョなのか。韓国旅行の目的の相場は美容やカフェ巡りやKPOPアイドル関連だと思っていたけど、例外もあるもんだ。私も上記の事は散々やって来たので新鮮でむしろ有難かった。

韓国に1年間留学している私ですらソクチョに行くと言うと韓国人に驚かれたのだから、外国人にはマイナーな都市なんだと思う。
実際に行ってみると美味しい食べ物で溢れた静かできれいな街でとっっても気に入ったので、ぜひ皆さんも。

アバイ村とは?

アバイ村とは朝鮮戦争の時に北からの避難民が定住したことで形成された村で、住民は特に咸鏡道出身の人が多いそう。
島のようになっているのでソクチョの中心部から行くには海を渡る必要がある、ちょっぴり不便な所。ちなみにアバイというのは咸鏡道の方言で、おじいさんのように親しみやすい年配の男性のことを指すらしいです。

ユニークな渡し舟、갯배

海に囲まれているアバイ村で重宝されているのが갯배という渡し舟。
料金の払い方が分からなくて困っていたら、着いてから払うシステムだった。

意外とこじんまりした船

どうやら船は手動で動いているらしく、おじちゃんが無言で綱を引っ張っていきます。船はゆっくり動いていくのにハイテンポなトロットが爆音で流れていてカオス。

住民と思われる人はどこからかおじちゃんと同じひっかけ棒を持って来て手伝い始めた。観光資源であると同時に島の人にとっては日常的に使っているんだろうな。意外と対岸までの距離が短いので、体感5分くらいで着いた。

アバイ村に着くとレトロなお店が何個か残ってたけど、平日だからか営業してなかった。アバイ村もソクチョも人ごみがほぼなくてINFJの私にはありがたい…

綺麗な海が広がってて癒される~
写ルンですとの相性抜群で何枚も写真撮りました。

カメラガチ勢の彼氏が撮影した漁船たち。

アバイスンデとオジンオスンデ

お腹が空いたので、昼食を食べることに。どの食堂も同じに見えて迷っていたら客引きの強いおばちゃんがいる所に捕まった。美味しかったので結果良かったけど。

冷麺も食べれば良かった…

まずはソクチョ名物のスンデを食べることに。
オジンオスンデ(左)は通常のスンデよりソースみたいな味つけがされていて全く生臭くなかった。めちゃめちゃ美味しい~。スンデ苦手な人でも食べられると思います。付け合わせのキムチは淡白な魚を漬けたもので、オジンオスンデとよく合う。


アバイスンデは小腸ではなく大腸を使っているのが特徴らしいけど正直違いがよく分からず…
ただお店のおばちゃんが「えごまの葉キムチで包んだら美味しいよ!」と教えてくれたのでその通りにしたら感動するほど美味しかった…。おばちゃんありがとう。

そういえば韓国人の友達もスンデに초장(チョジャン、刺身につける酸っぱめのコチュジャン)付けて食べると美味しいよ~と言っていたし、食べ方無限なのかもしれない。

アバイ村のマッコリもあって気になったけどお腹いっぱいだったので断念。お腹にたまっちゃうからね…

今の時期旬だから、とおすすめされたわかめスープもわかめから磯の香りがして本当に美味しかったです。

隣の席に座っていたおじさん達が함경도のイントネーションで話していて少しだけ北朝鮮を感じることもできて大満足。

アバイ村は近年観光地が進んだのか割と近代化していて少し残念だったけど、渡し舟に乗れたし、食べ物も美味しくて良かったな~!

ソクチョはカニグルメもたくさんあったのでまた別の記事にしたいと思います!

[渡し舟乗り場]
강원 속초시 중앙부두길 39


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