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馬に会える本。(1)

出会えるときって、出会えるものですね。
書店をふらふらしていたら、棚に飾られていた本の表紙に、ぐっと惹き付けられた。
なんて美しい馬なんだろう。
すっと手にとる。ずしっと重い。
銀の箔押しで、
「エピタフ」と、タイトルが。
エピタフ…?
無知な私には、何のことなのか皆目見当がつかない。
「幻の島、ユルリの光跡」というサブタイトルと「岡田敦」という著者の名前も箔押しされている。
ユルリ…?
そっと、開けてみる。
もやのかかった草地に佇む馬の写真の中から、私を見つめてくる白い馬。
幻想かのよう。

プロローグのタイトルに、「航海日誌」の文字が。
そして、冒頭に「無人島、ユルリ」とも。

この本は馬に興味がない方でも、誰も踏み入れられない、とある島についての貴重な記録として、読み応えのある一冊だと思う。
はたまた読書があまり得意でない方でも、この著者にしか撮ることのできなかった景色を、様々な写真で楽しませてもらえる贅沢な一冊だ。

『エピタフ 
        幻の島、ユルリの光跡』    
                  著者: 岡田 敦
                  発行所: インプレス
                  

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