見出し画像

高校入試

前日から本人より緊張してワナワナ落ち着かなかったけれど、当日は無の境地でお弁当を作り、忘れ物が無いかの確認と、無理矢理お守り2つ持たせて送り出した。
やれる事は全てやった。
最後は神頼み。

日中は10キロの洗濯機を5回まわし、掃除しまくってワナワナをやり過ごす。

帰宅した息子の顔を見たら何だかんだとっても安堵した。
息子のホッペを両手でグルングルンして出迎え、ハグして無事終えた報告を聞き、親子で束の間の開放感にひたった。

「結構出来たよ!」
晴れやかな笑顔で報告してくれた。
ケッコウデキタヨ。
このセリフは何度も聞いてきた。

初めは信じていたけれど、持ち帰って来たテストを見て全身の力が抜けてしまい、ひっそりベッドでエネルギー回復をしてきた歴史がある。

それでも「そう」と笑顔で答えた。
昨年の夏からずっと親子間にピリピリ感が漂っていた。やっとひとつ入試を終えた開放感は
息子にとって束の間の休憩時間。
それを奪う事はしたくなかった。


「英語はね、最後の4問分からなかった」

え?


なんだって、、、、、ちょまって。どーゆう事だい。
ワナワナが安堵になり、そして再びハラハラドキドキの襲来。
「ちょっとまって。4問まさか白紙?」
「あー何となくで適当に書いといた」
「そう、、、、」

こわい。怖すぎる。。。

でも、ここまで頑張ってきた息子。
もう何も言うまいと気を取り直す。

宿題をやる息子の横に座って、走るペンと息子の顔を交互に見ながら見守ってくれていたモシャ君もきっと喜んでいる。

中には受験番号未記入でテストを提出してしまった子がいた。 
そんな大参事聞いたことがない。
こんな事を言える立場ではないけれど
親の気持ちを想うと、しっかりしなさいと言いたくなる気持ちと、何故そんな事がと悔やまれる気持ちになる。
それに学校や塾の先生も椅子から転げ落ちるだろう。
単願でないのが救いだ。



そんなこんなで、やれやれと思ったりもしけれど
兎に角ひとつ終えた事で少しだけ心に余裕が生まれた。

食事を済ませた後
次の入試に向けて塾へ送り届けた。




長い1日の終盤

ふとネットニュースを見たら、琵琶湖の水位が20センチも下がっていると書いてあった。
たしか
琵琶湖の水位が下がると南海トラフが来るサイン。と何かで見た。

元旦の地震で、私の所もうねるように長く揺れた。
あれより強いのが本当に南海トラフが来るんだ。

この地震が来たら、動けるなら真っ先に息子の所へ向かうだろう。死んでいても向かうと思う。
夫は津波が届く職場から移動になったのでその心配はひとつ消えた。自力で頑張って帰宅してほしい。

南海トラフ地震は想定されているより、遥かに高い津波が一瞬で来るらしい。
関西エリアには親族も友達も居る。
断層のエネルギーが少しずつ少しずつ解放されることを心から祈っています。
どうか少しずつ。



〜後日談〜
無事私立合格。

ちゃんちゃん♪






よかったらサポートをお願い致します。 私の励みと活動資金にいたします。