見出し画像

第7回

お笑い芸人の「とにかく明るい安村」さんの評価がうなぎ上りだという。イギリスの人気オーディション番組で絶賛を受けたことがきっかけとのこと。日本人は昔から毀誉褒貶が激しいと言われていましが、評価が急上昇しているのは件の芸人だけではないようです。▼19日から21日まで、広島でG7サミットが行われました。各国の首脳がそろって平和記念資料館を訪れるなど歴史に残る3日間になりました。▼ただ今回のG7の主役は、7か国の首脳たちでも、グローバルサウスのトップでもなく、ウクライナのゼレンスキー大統領かも知れません。同氏の緊急来日はこの3か間のメインイベントになっていました。またG7の話題がこれだけニュースになったのも同氏の演出力あってこそといえます。▼一方でG7自体が国際社会で、その存在感が増しているという意見もあります。そもそも今回の緊急来日もG7にそれだけの影響力があり、軍事支援を訴えるのに適した機会であると判断してのことでしょう。しかし、いつからこれほどまでに重視されるようになったのでしょうか。▼私は、国連がその機能を十分に果たせていないことが関係していると私は考えます。近年は常任理事国の意見がまとまらない対立構造から国連では何も議決することができなくなってきています。それに対してG7は比較的各国の合意が得られやすいという特性があります。▼意外なことに、昨年2月にロシアがウクライナに侵攻を始めるまで、ゼレンスキー氏の支持率が低迷していたそうです。安村氏しかり、ゼレンスキー氏しかり、そしてG7の存在感しかり、評価の乱高下が起こらないことを祈りたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?