第5回

「デンマークの赤ちゃんは氷点下でも外でお昼寝をする」という記事を見つけました。日本の冬でさえ耐えられない私は目を疑いまいした。そんなことをしたら赤ちゃんは凍え死んでしまうのではないか…▼実はこの文化、デンマークだけでなく北欧では当たり前だそう。レストランやお店の外にはベビーカーがずらっと並んでいて、親たちはその様子を店内から見守っているそうです。さらに、ベビーカーにいる赤ちゃんを見守るためのカメラなど、専用のグッズも販売されています。▼この文化にはきちんとした理由があります。まず、赤ちゃんには外の新鮮な空気を吸わせることがよいとされているそう。さらに、外で寝かせたほうが、睡眠時間が1.5倍から2倍になるという研究データもあり、保健省も「マイナス10度までは完全に安全」としているそう。▼いくら見守りグッズが販売されていて、赤ちゃんの健康に良いという事がわかっていても、日本でこんなことをするのは怖いです。何なら、周囲から「何をやっているのだ！虐待じゃないか！」と怒られるに違いありません。▼この記事を通して興味深かったのは、インタビューを受けていたデンマーク大使館の職員の方が、この文化について考えてみたこともなかったと答えていたことです。確かに、日本人はなぜご飯を食べる前に「いただきます」というのか聞かれても明確な理由は答えられそうにないです。他国の文化と比べてみるのも面白いですが、改めて日本の文化やその理由についても調べてみたいです。