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「勝ち馬に乗れ」 いいえ 「勝ちトナカイに乗れ」 ~ StageforCinderella本選の選挙行動についての一考察 ~

「勝ち馬に乗る」とは

要は、ひとは「勝ち確」なところに賭けるものだ、ということである。
米国の大統領選では、「バンドワゴン効果」という。バンドワゴンは選挙戦パレードの先頭で、その山車に乗っかる、っていうようなことだ。

シンデレラガールの総選挙の「勝ち」とはなんだろう?
シンデレラガールになる、が普通の答えだけれでも、全体のPをみると、

「シンデレラガールや、楽曲を狙う層」
「順位をあげて、イベントその他での出番を狙う層」
「ボイス獲得を狙う層」

の3つにほぼ分けられる。
で、それらの特徴をみてわかるとおり

「3者の『勝利条件』が違う」のである。

これでは、投票行動がバラバラになって、票も割れるわけである。

「選挙の目標」

選挙には目的がある。だが、上記のように、いろいろなPがそれぞれの考えで動いていたわけだが、本選は様相が異なってきた。

「一ノ瀬志希をシンデレラガールへ」
「イヴ・サンタクロースにボイス獲得を」

この2つの「勝利条件」が、クローズアップされてしまったのだ。
もちろん「久川颯をシンデレラガールに」という勝利条件をかかげることはできる。
だがしかし、それは、上記2つよりも、実現性、確率が低い。

もう一度最初の「勝ち馬に乗る」を考えてみよう。
本戦に直接関りがない「野次馬」は、勝ち馬に乗る。

「一ノ瀬志希をシンデレラガールへ」
「イヴ・サンタクロースにボイス獲得を」
この二つが、乗れそうな「勝ち馬」だ。

だったら、志希がシンデレラガールかも? と言われるかもしれない。
いや、選挙を決めるのは「大多数」の「野次馬」だ。
彼らは、本選で担当が敗退して、投票できない浮動層になってしまっていた。
そこで、イヴにボイスが付けば、とりあえずは「勝ち」なのである。
そして、あまりお上品なハナシではないが、野次馬は、面白いほうに乗るのだ。イヴが1位だろうが2位だろうが関係なく。
イヴが勝った方が、「勝った実感」が味わえるのだ。志希が勝っても、「順当な勝ち上がり」としか評価されないのと違って。

見えてくる問題点

おわかりだと思うが、上記のような「勝利条件」がPのあいだでバラバラだったことが、最終的にこの結果を導いた。
ワタシは、ルール上予想されていたひとつの結果が表れたのだがら、それが民意だ、という立場だが、心情的に納得もいかない層もいるだろう。
それはすべて、総選挙形式の投票で、Pたちの目的が統一されていないからなのだ。

これは、単純に、以前の総選挙にもどせばいいというハナシではない。
前回ボイスアイドルオーディションが分離されたのは、第8回の結果が大きい。
未央が順当にシンデレラガールになったが、それ以下は大荒れであった。
りあむ、雪美、こずえ、ナターリア、が9位内に入りボイスが付いたうえに、10位という高順位なのに梨沙にボイスが付かないという事態におちいった(のちにサプライズボイスとして実装)。(余談であるが、11位は高垣楓)
5人がボイス実装ということで、運営もコントロールできないと考えたのだろう。9,10回はボイスオーディションが分離されたわけだ。
だが、逆に、総選挙もボイスオーディションも、そうかも? という順当な結果になってしまい、エンタメとしてのイベント性が落ちてしまったといえる。

正直なところ、今後の展開は見えないし、なかなか考えつかないのだが、問題点はわかったと思う。

「シンデレラガールや、楽曲を狙う層」
「順位をあげて、イベントその他での出番を狙う層」
「ボイス獲得を狙う層」

この3者をうまく納得させるようなシステム設計をするべきだ、ということである。
そうでないと、今後も混乱はつづき、総選挙自体実施できなくなるだろう。

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