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『キネマトグラフィカ』(古内一絵・著)

2024.03.10読了。

最後の解説文まで、とても良かった。『タスキメシ』は選ばれなかった人々のお話だけど、『キネマトグラフィカ』は選ばれた人の話だ。選んだ仕事に選ばれたからといって、つらいことが無くなるわけでもなく、理不尽も無力感も、自分で選んだからこそ逃げることができない。そうやってがんばってきた行き着く先…。

自分たちの若かった頃と比べて、今の環境の良さを、羨むこともある。結局ここまでか、と思うこともある。でも、今をつくってきたのは私たちだし、他人の評価はどうでもいい。ここまで来たことを、誇りに思って生きていきたい。


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