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『アンダードッグス』(長浦京・著)

2024.03.31読了。

香港の地図を片手に読めば、もっとおもしろかったのかなー。でも、香港の地理がわからなくてもじゅうぶんおもしろかった。主人公の大胆さと優柔不断さが、とても魅力的。アクション小説は苦手だけれど、主役の性格で最後まで引っ張ってもらった。

アジアのごちゃごちゃ感が、住むのはいやだけれど、ちょっとうらやましい。遊びの部分がたくさんある方が、どんな人でも生きやすい気がする。

99年香港返還を社会の授業で習ったとき、中学生だった。91年ごろだ。「まだまだ戦争が終わらない国があるんだなぁ」と思ったことを覚えている。ドイツ統一とソ連の崩壊と湾岸戦争が同じ時期だった。

香港の返還も、沖縄の本土復帰のようなものだと思っていた。早く返還されれば良いのに、と。実際に返還されてから20年以上経った。まだ変化の途上で、良いことなのか、悪いことなのか、判断はつかない。

今、自分たちが西側からいろいろなことを捉えていると、はっきり分かる。ニュースも東側からの視点に乏しい。中学生のころは、わからなかった。

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