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香港留学記 #33

遂に明日帰国。まだまだ実感が湧かないけど、もうほぼパッキングも終わった。あんなに楽しみだった帰国も、いざ明日となると少し悲しい。

大学のつてで

ICU職員の方がつないでくださって、先週から2回、香港の中学校で日本語講師ボランティアをさせてもらった。生徒たちはかわいかったし、自分が日本語で話したことの7割くらいは理解してくれた。お互いの名前を漢字で書きあったりして盛り上がった。

その学校では、第二外国語でフランス語か日本語を選ぶらしく、授業は基本英語で行われると生徒が教えてくれた。あの年で既に、広東語・英語のバイリンガルが普通で、トリリンガルとは言えなくても第二外国語も一定レベルまで使えるって、冷静に考えてすごい。

昼休みの時間を使って日本語で生徒と話すボランティアだったから、学食を食べさせてもらった。
生徒たちはまずいって言ってたけど、普通においしかった。

ICUの職員の方との橋渡し役をしてくださった香港の学校の先生は、ボランティアの次の日に、実家でのディナーに招待してくださった。先生のご両親が料理を作ってくださって、一緒にボランティアをしたICU生と、先生とその奥さんと一緒にご馳走になった。

ローカルな団地の高層階で、暖かい香港の家庭料理を頂けたのはとても貴重な経験だった。料理はもちろんおいしかったし、帰りにはなんとプレゼントもお年玉的なノリのお金もくださった。何より、初めて行く場所、初めて会う方々、ご両親に関しては言葉も通じないのに、「もっと食べな」ってご飯をよそってくれたりして、実家みたいな暖かさのある空間がとっても幸せだった。

実家の安心感を感じたのがすごく不思議だった。
絶対に見てないけど、ありがとうございました!

やっと期末終了

金曜日に全ての期末課題がやっと終わった。終わった時の解放感えぐかった。

印象的だったのが、月曜日の観光政策の授業のテスト。今までの課題は全部レポートかプレゼンだったから、香港大で最初で最後のテストだった。しかも、ICUの授業を含めても、英語×クローズドブックのテストは初。それなりに勉強したし、緊張しつつもまあなんとかなるっしょって感じで軽いノリで試験会場に向かった。

そしたらびっくり。ちゃんとしたホールで、座席も指定で、見張りも何人かいて、前に大きな時計もあって、回答用紙もちゃんとしてて、他の授業のテストも同じ会場で行われてて、スマホも机の下にくっついてる袋に入れるっていうガチガチなテストだった。受験みたいで緊張度上がったけど、ハリーポッターのテストみたいでなんかテンションも上がった。

テストは論述問題3題で、まあそれなりに書いたし、さすがに落単はしてないはず。久しぶりにペンで長時間文字を書いたせいで、次の日右手が筋肉痛で死んだけど、海外の大学でテストを受けれたのは貴重な経験だった。

ほんとは撮影禁止だけど、せっかくだし記念に(笑)

1人ディズニー

昨日は、きっと人生最初で最後の1人ディズニーを楽しんできた。せっかくならと乗ったことないアトラクションに乗ったり、ショーを見たりと1人だからこそ自由に動けて、意外と楽しめた。

最高だったのが、夜のショー。2時間くらい前から場所取りしたいなと思ってたけど、最後に乗っときたいアトラクション、見ときたいショーを詰め込んだら意外と時間が経っちゃって、ショー開始1時間半前くらいにお城の前に着いた。人も結構ショーのために並び始めてて、さすがに無理かーとダメもとで最前列を見てみたら奇跡的に1人分スペースが空いてた。すかさずその場をキープして、特等席でショーを見れた。写真もほぼ取らずに、20分のショーを楽しんだ。

何回目かで気づいたけど、あのショーは人生を追体験するような構成で進んでる。コウノトリに運ばれて生まれて、わんぱくに子供時代を過ごして、失敗してもめげずに努力して大人の仲間入りをして、恋に落ちて、愛する人との別れを経験する。そんな人生の大切な瞬間を、ディズニー・ピクサーの映画の名曲・名シーンと共に追っていく。何回見ても、最後のリメンバーミーで泣いちゃう。最近、感動で泣くの1番のストレス発散方法で、老いを感じる。

期間限定価格で安く年パスを買えたし、10回くらいは行ったし、元を取るどころかめちゃめちゃお得に楽しめた1年弱だった。

さすがに最前列の迫力はえぐかった。
最高の締めくくり。

孤独感を感じることもあったけど

香港で1年弱の留学生活をしてきて、家族はいないし、友達も少ないし、広東語は全くわからないし、孤独感を感じることも多かった。留学初期は、「え、これあと1年弱続くのやばくね??」って何度も思った。

孤独感を感じてたのは事実だけど、今振り返ると周りのたくさんの人に支えてもらっていたっていうのも事実で。

経済的にサポートしてくれたり、いつも気にかけてくれた家族。
離れていても、相談に乗ってくれたり、たわいもないことで連絡を取り続けてくれた日本の友達。
辛いことも一緒に乗り越えたし、一緒にたくさん笑い合った香港の日本人メンバー。
一緒にご飯に行ったり、誕生日会に誘ってくれたりした香港で出会った留学生の友達。
週2くらいで通って、いつも何も言わずとも笑顔で絶品ローカル飯を出してくれた市場のおばちゃん。
留学生の自分を暖かく受け入れてくれて、面倒だろうに英語でグループワークを進めてくれた授業のグループメンバー。
授業に行くたびに話しかけてくれて、気にかけてくれた先生。
きっとめちゃめちゃ気を遣ってくれてたルーミー。
そして、この note を読んでくれて、毎週続けるモチベーションをくれた家族、友達、名前も顔も知らないあなた。

関わってくれた全ての人に感謝してるし、香港での留学生活での経験・学びを、自分の人生だけでなく、みんなに、社会に還元していきたい。

実感湧かないけど

明日の今頃には、きっと成田空港にいる。全く実感湧かない。1年弱もいれば、さすがに香港に愛着が湧いて、好き嫌いとかじゃなくて、第2の故郷っていう感じ。来週のnoteでは、改めて香港での学びとかまとめたいと思う。

ありがとう。香港。



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