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俳句日記⑧

二月尽悲しきかほの消しゴムと


子供の宿題の丸つけをしてやろうと、問題集を開いたらなんだかとぼけたような顔をした消しゴムがこちらを見ていた。
二月の白く柔らかな陽光が、宿題も消しゴムも柔らかく包み込んでいる。
静かに静かに、何かが過ぎ去っていく。それが、二月のある一日なのか、子供時代なのか、あるひとつの人生なのか、私にはわからない。
ただ、ただ白い、白い一日。

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