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びんばっちゃまと妖精さん黒山町編2-3
大きな火山から灰が降ってくるとお店の前は灰だらけになります。
お買い得品を詰め込んだ店先のワゴンは灰をかぶり台無しです。
電気屋のおじさんはため息をついて、黄色の<克灰袋>に掃き集めた灰を入れながら
(シンデレラは本当は灰かぶり姫だったんだよなあ)と考えていました。
おじさんの電気屋は駅前通り商店街の真ん中あたり、商店街で一番古い乾物屋と並んでいます。
おじさんのお店は、あまり商品は並んでいませ
びんばっちゃまと妖精さん黒山町編2-4
1985年ドクが造ったデロリアンは時速88マイルに達すると、発電装置へ電力が供給され、時速180マイルの高速で1955年の世界へ飛んで行った。
森山ノリユキさんは、この映画を何度も何度も繰り返し観てはタイムマシーンの完成を夢見ていました。
その日 森山さんは2人の若者と並んで立っていました。
2キロにも及ぶ参道が玄界灘に向かって真っ直ぐに延びている宮地嶽神社の鳥居の前に。
宮地嶽神社には息長足
びんばっちゃまと妖精さんー黒山町編2-2
さっちゃんは5年生の秋、小学生絵画の部で県知事賞を貰いました。
黒山小学校始まって以来の快挙だと担任の先生が興奮して言っていました。
クラスの同級生も学校中の生徒達も社宅のおじちゃん達おばちゃん達みーんなが
スゴイスゴイと褒めてくれました。
担任の先生は感心したようすで
「森山さん こげん芸術作品はどうやって描いたとですか?」
「花壇の花ば見ながら鉛筆で下書きしてから絵の具ば塗りました‥‥」
「