管理釣り場でボウズ
ここ1年で、お休み中だった趣味の釣りを再開しました。管理釣り場のルアー釣りです。本当はかつてのように自然渓流で釣りができれば最高なのですが、自家用車は無いし、社会人として危険なことはできないので、その真似事で甘んじています。
所詮”釣り堀”だろ?
かつて、渓流釣りをしていた私は、管理釣り場のことを”釣り堀”と揶揄していました。
渓流魚は険しい沢を渡り歩かなければ釣れない魚として、崇高な意識を強く持っていました。それに対し、管理釣り場は仕切られた場所に魚が放され、それを釣って遊ぶもの。そんなの何が楽しいのか?とさえ思っていました。
簡単に釣れるわけではなかった
しかしその管理釣り場で、なんとボウズを食らったことがあります。
管理釣り場は確かに魚が放流され、ある程度の魚影(魚の数)が保証されていますが、決して難易度が低いわけではありません。
魚が釣れる条件を大雑把に考えると、次の要素が重要になります。
①魚が(たくさん)いること
どんな達人でも、魚が1尾もいない池だったら釣れません。
②やる気のある魚が(たくさん)いること
どんなに魚が居ても、口を使ってくれなければ釣れません。
管理釣り場の場合、①は良いのですが②が問題となることが多いです。
釣り人の数が多ければ多いほど、魚は水中であまたのルアーを目撃することになります。すると、魚はルアーに慣れてしまい、やがて無視されてしまいます。俗に言う「魚がスレる」という現象です。
「金を返せ!」と言う前に
1尾も釣れないと、頭にきて
「この釣り堀は詐欺だ!釣れなかったから返金しろ!」
とクレームを入れる客がいるらしいです。
確かに、上司の接待や彼女とのデート、家族サービスが目的で来て結果が出せなかったら文句を言いたくなるのかもしれません。私も高い料金を支払ってボウズというのは、心中穏やかではありませんでした。
しかし、真面目な話をすると、巧い人はシビアな条件でもある程度釣っています。アングラーという自覚があるならば、「金を返せ!」と言う前に、まだやるべきことがたくさんあるはずです。
また、釣れない日があるからこそ、釣れた時の喜びが大きくなるものです。
「魚が釣れない日は、考える時間を与えてくれたと思えばいい」
そのくらい大人の余裕をもって楽しみたいものです。
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