レイディマクベスに魅せられた(2023/11/3
どうも、別格です。
今日はすっっっごく楽しみにしていた舞台を観に行ってきました。
『レイディマクベス』です。
わたしは天海祐希さんが大好き。
テレビドラマも映画ももちろん拝見しますが、生で演技を見られる舞台は別格です。
しかも今日は前から3列目!!
チケットを発券したローソンで思わず「え!?」って声が出たのを覚えてる。
美しすぎて泣くかと思った。
以下、ネタバレを含むのでこれから鑑賞される方はここまでで。
ストーリーはシェイクスピアの「マクベス」に出てくるマクベス夫人のお話。
わたしはシェイクスピアの作品が今作に限らず苦手なんです。
長台詞も多いし、抽象的でワケガワカラナイ。
でも胸が痛くなるんですよ、不思議と。
「マクベス」を主題にした劇団☆新感線の『メタルマクベス』も泣いた記憶があるんですよね。
この作品も何がわたしの心を擦るのかわからないんですけど、泣きそうになりました。
いや心の中では泣いてた。
愛する人と心が通じなくなっていく感触。
その愛を貫くため愛する人を追い詰めていってしまう感触。
それによってますます愛する人の心に届かなくなる感触。
愛を伝えるため自らの手で終わらせるしか方法が思いつかない追い詰められた感じ。
妊娠出産でキャリアが断たれることに対する不条理。
その不満を愛する存在にぶつけてしまう自分に対する嫌悪感。
自分はまだやれる、本当はもっと能力があるはずと口にもするし、周りからもそう言われるが、実際はもうそんな力はないのだと心のどこかで知ってしまっている感じ。
我に返ったとき何もない自分に立ちすくみそうになる感じ。
愛されたいのか愛したいのか。
守りたいのか守られたいのか。
マクベス夫人としか呼ばれない。
愛する人の名前で呼ばれているけど、わたしの名前はどこにいったんだろうという思い。
うまくやれない自分への無力感に潰されそうになる。
そんな自分とそうじゃない自分が戦ってしまう。
なんかこんなふうに自分の中の何かが刺激されてバランスをかき乱されるんですよね。
ほんとしんどい。
楽しい!面白かった!っていうのとは違うけど心がぐわんぐわん動く。
「あなたが本当に欲しいものはなんですか?」と突きつけられた作品でした。
はぁーーーーー、控えめに言って最高でした。
天海祐希さんの舞台が見られて幸せ。
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