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シカゴ・ジャズ・フェスティバル, 2023 1日目 Bobbi Wilsyn - Presented by The South Side Jazz Coalition
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ボビー・ウィルスン(Bobbi Wilsyn)は、芸術教育に定評があるコロンビア・カレッジ・シカゴで40年間ジャズ歌唱を教え、現在は大学を退職し、演奏やレコーディングの活動をしています。ウィルスンは、レニ・トリスターノの弟子であり、スタン・ケントン・オーケストラに楽曲提供をしたことでも知られる作曲家ウィリアム・ルッソのシカゴ・ジャズ・アンサンブルや、女性奏者のみのShe Sextetでも歌ってきました。
2017年の『ダウンビート』誌の記事には、Women's Jazz Leadership Initiativeにより開催された、女性ジャズ奏者の交流を促進させることを目的としたイベントで、She Sextetの一員として歌うウィルシンが紹介されています。
シカゴ・ジャズ・フェスティバルのステージでは、デューク・エリントンのハーレム・ルネサンス時代の楽曲から、歌手、女優、公民権活動家としても知られるリナ・ホーンの楽曲までを歌いました。ところどころで、アメリカにおける人種分離政策のなか、アフリカ系アメリカ人のアーティストがどのように不当に扱われてきたのかについても話もしていました。
私にとって最も印象的だったのが、アフリカ系アメリカ人の詩人マヤ・アンジェロウの「Phenomenal Woman」という詩を歌詞にしたブルージーな曲を歌ったことです。マヤ・アンジェロウの詩は、女性たちに、内面の美しさと、内からあふれる自信とともに、堂々と生きることの大切さを伝えます。ありのままの自分に誇りを持つ女性を、アンジェロウは「フェノミナル・ウーマン(驚異的な女性、素晴らしい女性、目を見張るような女性)」と呼んだのでした。
楽曲のセレクションやスピーチの端々から、ボビ・ウィルスンの女性としての誇りが伝わってくる、力強いステージでした。
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