【一人暮らしをしたことが無い女が1ヶ月マンスリーマンションに済む話】㍇1日目①

今まで、28年間と少し、一人暮らしをしたことがない。

そろそろ、30代を目前にしてひとり暮らしの経験をしておかないとまずい、自立しなければ•••と思い、まずは家具などの購入が伴わないマンスリーマンションに住んでみることにした。

会社から遠すぎず、近すぎず、何かあればすぐ家に帰れるような場所に決めた。

実は、ずっとマンスリーマンションに住む構想は何年も前からあったのだが、なかなか実行できなかった。社会人7年目となり、周りがほとんど一人暮らし、そして結婚というライフステージを進む中、私は何も変わらない。
恐怖と自立しなければという強い思いが背中を押し、今回、マンスリーマンションを契約した。

他人から見れば、ただ一ヶ月一人暮らしをするだけ、どうってことないと思うかもしれないが、私にとって、一ヶ月一人暮らしをすることは、大変な冒険なのだ。

今日、私は大きなスーツケース片手に、契約したマンションへ行く。

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マンションへ着いて、一ヶ月住む自宅を見回す。

家具や生活に必要なものは揃っているので、家から持ってきた服や化粧品を並べた。

ホテルのような部屋で、ベッドと机、テレビや冷蔵庫がある。

ハッと気がついたが、私は布団派なのである。
マンスリーマンションは、ベットだったのだ。
ぐっすりと毎日寝られるのだろうか、一抹の不安を抱えた。

実は、一人暮らしができない理由として、「朝が起きられないこと」が最大の理由だったのだ。
1年ほど前までは完全にママ時計を使っていた。
最近はようやく、スマホと目覚ましの2刀流で起きれるようにはなっていた。
まずは明日の朝が戦いだ。

スーツケースの荷物を片付けると、先輩と待ち合わせの時間になったので、部屋を出る。

今日は、ずっと行ってみたかったバー(?)に行く。