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人の振り見て我が振りを・・・

 ちょっとした個人的な記念日やイベントに、時々利用する寿司屋へ妻と出かけた。

 そこに現役を引退したと思しき男性が元の同僚らしき二人と来ているのに出くわした。仕事がらみの話がほとんどでどんどんボルテージが上がり、小さな店内のこと、聞くともなしにその声が耳に飛び込んで来る。途中、聞き覚えのある名前が話題に上ったような気がして、思わず妻と顔を見合わせた。

 海外ビジネスで成し遂げて来たこと、問題を解決するために配下の日本人駐在員を叱咤激励したことなどが語られるのを耳にしながら、似たような経験があったなとこれまでを思い出す自分がいた。

 と同時に、ここでそんな話題ばかりを声高に語るのは、同席している人にとって如何なものかとも考えてしまった。本人はただ懐かしい話題を語っているのだろうが、それをいつまでも続けられてはせっかくの場がとても残念なことになるのでは…

 その時、これは是非自身への戒めにしなくては、と強く思った。と言うのも、自分の現在の立ち位置もこの方とよく似たようなものだから…

 それから暫くして、かつての同僚を交えて飲む機会があった。開始時間よりちょっぴり早めに店に出かけて、同年代の一人と待ち合わせてチビチビ飲みながら現役世代の元同僚たちを迎えた。久方振りの再会で宴の席は大いに盛り上がり、お互いの現状を語り合い、知人の消息を確認するうちに酒がどんどん進んで行った。

 そして…… 賑やかな語らいの中で、今までの苦労話を熱く語っていることにふと気付いた。先日の戒めを完全に忘れている自分がそこに居た。おい、おい、おい、なんてこった、あの時あんなに不快に感じたのに ❢

 思い出話を中断して聞き役に回りながら、状況を分析
*久し振りに会ったから、どうしても仕事関連の話になって
*自分にはそこの話題が無いから、過去の話が頭に浮かび
*強く記憶に残っている "苦労した‥"とか"達成した‥"って話になる
寿司屋で会った方とほぼ同じパターンをたどっている。

 では、どうすれば良いのか
*話題を、今感じていることや取組んでいることに
*普段から常にアンテナを広げて、最新のトレンドに敏感に
*思い出話なら、業務に関係無い日常の出来事や失敗談を
*Noteに過去の出来事をドシドシ投稿、ココで受けが良かった話題を前もって準備

 なんて、つらつらと思い惑いながらもその後の飲み会を楽しんだ。が、果たしてこれで上手く行くものかどうか。周囲に不快感を与えずに済むかどうか、気になるところである。

 今回は自戒の念を込めて、更に、しっかり記憶に留める為に投稿する。





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