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【10分で読めるインタビュー記事】小学生ゴルファー・瀧田琥白(たきたこはく)くんの軌跡

2023年10月22日(日)に行われた、『第17回JLPGA全日本小学生ゴルフトーナメントinふくしま』高学年男子の部/個人の部で、小学6年生の瀧田琥白くんが優勝した。

試合では両親がハラハラと見守る中、ピンチをピンチとも思わない堂々としたプレーで、7アンダーという2位に3打差をつけるスコアをマークした。
彼は常に先の事を考えたプレーしている。その日の自分のコンディションに合わせてクラブを選び、自分の得意な距離になるように1打目を調整して打つなど、小学生とは思えないコースマネジメント力と分析力、そして精神力を持っている。
琥白くんが優勝すると多くの祝福の声が届いたそうで、周りに慕われる人気者っぷりが窺える。

そんな彼を探るべく、お母様である智絵里さんにお話をお伺いした。

琥白くんは2011年5月生まれ。0歳の頃から智絵里さんと共に親子英語に通い始めた。講師はエミリーこと脇田先生(現在は、世界で活躍できるように、と日本人の支援育成を行う『国際人空間WEC』などを運営している)。智絵里さんは学生時代、脇田先生が開校していた塾に通っており、琥白くんにも英語を教えてもらいたいと思い受講生を集め、公民館で習い始めたという。
脇田先生の教育方法は、その子の意見を聞き、考えを尊重し『自分で選択させる』というもの。
琥白くんは幼い頃から『自分で考え、自分で選択する』という力を身に付けていったのだという。

そんな彼がゴルフと出会ったのは年長さんの頃だった。
小学生になるしスポーツを習わせたいと考えた智絵里さんとご主人は、琥白くんと共にサッカーや野球などを体験しに行っていた。そんな時、たまたま見かけたゴルフ練習場のチラシ。そこに子ども向けのスナッグゴルフ(簡易版ゴルフ)があった。
一通りやってみて、「何する?」と尋ねてみると、
「ゴルフにする。体験の時に教えてくれたコーチが良かった。あの人に教えてもらいたい」
とのこと。
それは小学6年生になった今もお世話になっている小池コーチだった。

小学校の教師をしていた智絵里さんがたくさんの子どもたちを見てきて感じたことは、自分の好きがよく分からない子が多いということ。

そんな中、琥白くんがゴルフをやってみたいと選択できたのは、幼い頃から自分の意見を聞いてもらい『自分で選択する』ということを、脇田先生の元で『当たり前のこと』として学んできた結果だという。

そして小学1年生になった琥白くん。「これからもっと新しいことが学べる!」と好奇心を覗かせ、とても学校に通うことを楽しみにしていた。

けれど、通い始めてすぐに異変が起こる。学校に行くのを嫌がるようになったのだ。
原因は、新しく学ぶことがない、ということだった。智絵里さんは、学校の授業が楽になるのではないかと思い、少し先まで教えていた。そのため授業では既に知っていることばかり教えられる。学校に出かけても途中で帰って来てしまったり、日曜の夜に寝つけなかったり、という日々が1ヶ月ほど続いた。
その間、智絵里さんは担任の先生と相談して「友だちに会いに行けばいい」「給食を食べに行ったら」など伝え琥白くんを励まし、また学校に行くようになったそうだ。

その経験から智絵里さんの考えが変わった。
それまでは「転ばぬ先の杖」で琥白くんが失敗しないようにと、世話を焼きすぎていたと反省。それからは見守るようになった。

季節は秋へと移ろい、琥白くんは初めてゴルフの大会に出場した。けれど打ちのめされることになる。ダントツの最下位だったのだ。

泣きながらも諦めず頑張った彼に対して、智絵里さんは18ホール全てを回り切ったことを褒めたそうだ。むしろ他の子たちの2倍以上も打ったのだ。順位は気にしなかったという。

この大会の後、琥白くんから「本気でゴルフをやらせて下さい」と伝えられたそう。そのころ既にゴルフが大好きになっていた彼は、みんなに全然及ばなかったことが相当悔しくて火が付いたようだ。智絵里さんらはコーチと相談して、家でも練習できるように環境を整えサポートした。

ところで、先日琥白くんは学校の授業で名言を用いた作文を書いたそうだ。

彼が選んだ名言はリオネル・メッシ(サッカー選手)の
努力すれば報われる? そうじゃないだろ。報われるまで努力するんだ」だったそうだ。

努力し続けた琥白くんを思い、智絵里さんは3・4年生の頃が一番苦しかったのではないかと振り返った。

琥白くんはコツコツ努力し続けたが、思うように成績は上がらなかった。同じ時期に始めた子らも伸びるためなかなか追いつくことができない日々が続き、智絵里さんはいつ辞めると言ってもおかしくないと思っていたそう。

それでも努力し続けた。新しいことを学ぶ好奇心のある琥白くんは、大会で緊張しないらしい。強い子と同じ組で回る時には、「あの子のプレーが近くで見られる!」と、とても前向きに楽しんでいるそうだ。

さらに、彼には切磋琢磨できる友達が多い。地区予選大会の時には、先に全国大会行きを決めた友達から「全国で会おう」なんて連絡がくる。スポーツ漫画みたいだ。

そして、ついに努力が実る時が訪れる。

それが、小学6年生で出た『第17回JLPGA全日本小学生ゴルフトーナメントinふくしま』での個人の部での優勝だった。

次々と届く祝福のメッセージの中には「琥白がタイトルを獲るのは当然の結果!」「これだけ祝福されるのは琥白の人柄だよ~」など、琥白くんの人柄や日頃の行いを褒めてくれる言葉が多かったそうだ。
智絵里さんは感謝の気持ちでいっぱいになった。

報われるまで努力し続けた琥白くん。けれど、彼が大切にしていることはコツコツ努力し続けることではない。それはあくまでも前提で「みんながやっていることだから」なのだそうだ。

そんな彼の大切だと思うことは『』。

その時誰と出逢うのか。誰に教えてもらうのか。どんな練習をするのか。

だから彼は『』を引き寄せるために「徳を積んでいる」という。
学校での掃除を頑張ったり、友達に優しくしたり。そういう行いが周りに慕われる一つの根拠になっているのかもしれない。

そして今年の4月、琥白くんは中学生になる。

「どこか受験されるんですか?」と、何気ない質問だったが、なんとアスリート科がある中学校を受けるのだそう。この選択には智絵里さんも悩んだという。大半の中学生が国語や数学といった一般的な科目を学びにいくのに対し、スポーツに特化した科目を多く勉強するのだ。
プロを目指す息子を応援したい。けれどプロで稼げる人なんて一握り。もしプロになれなかったら? だから普通の学校に通わせておけば良かったのだ、と周りに言われるかもしれない。

そんな時、脇田先生に相談した。すると、
「英検とか漢検とか取っておけば良い。『学校の成績でオール5でした』よりも学力の証明になる」
その言葉に心が決まった。
だから、琥白くんは既に中学生レベルの英検と漢検の級を持っている。

琥白くんと智絵里さんが通っていた脇田先生の塾は、2015年に『国際人空間WEC』と名前を変え、多くの子どもたちに英語を通して様々なことを教えている。名前の「国際人空間」というのは、教室に入ったら自然と英語が出るようにという意味が込められている。

子どもが将来自立し、自分の人生を生き抜くために学力・知力・人間力をバランス良く身に付けるという『ジーニアスメソッド』を取り入れた脇田先生の教室に、今では智絵里さんも講師として在籍している。

そして今までの経験から、子育てママと意見交換するサロンやペアレンツクラブを開講している。
詳しくは株式会社WECと脇田先生のブログを見てほしい。

株式会社WEC

その子の『好き』を見逃さず、そこから個性才能を見つけて伸ばす。子どもたちの成長には親の成長も必要だ。子育てで心配のある方は一人で悩まず、まずは相談してほしい。

そして、2023年にはインターナショナルフリースクール『陽だまり』を開校。学校に行きたいけれどいけない子や学校に行かない選択をした子が、将来自立できるように一般科目やプログラミング、マネー学などが学べる場ができた。不登校のお子さんにお悩みの方はこちらで相談してはいかがだろうか。


 
最後に…
マネジメント力を武器とし周りから慕われるゴルファー・瀧田琥白くんのこれまでの軌跡を辿ると、

・コツコツと努力すること
・自分で考え、自分で選択すること
これが当たり前のこととして身に付いていることが分かった。

根底には『国際人空間WEC』での脇田先生の教えと、智絵里さんら両親や周りのサポートがあった。
そして、徳を積み『』を引き寄せることが大切だという考えを持っている。

琥白くんが選ぶ未来が明るいことを願って、今後の活躍も見守っていきたい。



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