じゅんくん

バイオ医薬品、再生医療等製品のコンサルとして活動中。公的機関と民間企業、大企業とベンチ…

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バイオ医薬品、再生医療等製品のコンサルとして活動中。公的機関と民間企業、大企業とベンチャーでの業務経験がクライアントに対して幅広い視点や柔軟性を持ってアドバイス可能。 スポットコンサル、プロジェクトコンサル受付中です。

最近の記事

情報発信者の役割と課題:なぜ根拠のない情報が広まるのか?

 インフルエンサーやマスコミが根拠のない情報や誤情報を発信してしまう理由は多岐にわたります。これらの背景には、メディアの動機、認識の問題、社会的なプレッシャーなどが絡み合っています。以下に主な理由を挙げてみましょう。 1. 知識の不足  インフルエンサーやマスコミの中には、専門的な知識が不足していることがあります。感染症に関する正確な情報を理解し、適切に伝えるには専門的なトレーニングが必要ですが、常にそのようなバックグラウンドを持っているわけではありません。 2. 視聴率

    • 最近感じる宅配の質について

      近年、宅配業界におけるサービスの質の低下が問題視されています。この背景には、配達員の過労、人手不足、オンラインショッピングの増加に伴う配送量の増大などが挙げられます。特に新型コロナウイルスの流行により、非接触配送の需要が高まり、それによる配送業務の負担が増加しているという状況があります。 加えて、業界内でのコスト削減競争も一因として指摘されています。多くの配送業者が低価格でサービスを提供するために、人件費の削減に走る傾向にあります。この結果、賃金が低下し、労働条件が厳しくな

      • 繰り返される水難事故

         小学生、中学生、高校生にとっての水難事故リスクも多々存在します。 1. 成長と能力:  彼らの身体はまだ成長過程にあります。体力やスキル、判断力が成人に比べて未熟で、危険な状況に対応する能力が限られています。 2. 危険認識の不足:  子供たちは自身のリスクを適切に認識できないことがあります。たとえ泳ぎが得意であっても、急な天候の変化や水流の強さなど、予期しないリスクに対応できないことがあります。 3. グループ行動:  友人との水辺での遊びは、誘発性や見栄などの理由

        • アスペルガーを勘違いする人たちと差別主義

          1. アスペルガーという誤解  アスペルガー症候群は、自閉症スペクトラム障害(ASD)の一部で、社会的相互作用や特定の反復行動に困難を抱えることが特徴です。しかし、アスペルガーを理解せずに、その症状を「非社交的」、「変わった」、「頑固」などと誤解する人々もいます。 2. 差別主義の根  差別は誤解や無知から生じます。アスペルガーを理解せず、その症状を否定的なラベルで誤解することは、アスペルガーの人々に対する差別の一因となります。 3. アスペルガーと人間性  アスペルガー

        情報発信者の役割と課題:なぜ根拠のない情報が広まるのか?

          細胞開発の難しさについて

          イントロダクション:  細胞開発は、生物学や医学の分野において非常に重要な領域です。新しい治療法や再生医療の実現、疾患の研究、そして生命の基本的なメカニズムの解明において、細胞開発の理解と制御は欠かせません。しかし、細胞開発は複雑かつ困難なプロセスであり、数多くの課題が存在します。本記事では、細胞開発の難しさについて探求し、その重要性と挑戦を解説します。 1. 細胞の多様性と複雑性:  生物の体は、様々な種類の細胞で構成されています。異なる組織や臓器には、特定の機能を持つ細

          細胞開発の難しさについて

          AAVの開発について

           AAV(アデノ随伴ウイルス)は、遺伝子治療や遺伝子伝達のために広く使用されるウイルスベクターです。AAVは非病原性であり、遺伝子を効率的にターゲット細胞に運ぶ能力を持っています。 AAVの開発には、以下の主要なステップが含まれます: 1. ウイルスの特性の理解:  AAVの生物学的特性や遺伝子伝達能力についての研究が行われます。AAVは天然に存在するウイルスであり、さまざまなAAV型が存在します。研究者は、異なるAAV型の特性やターゲット細胞への運搬能力を調査し、最適

          AAVの開発について

          労働問題は労働組合へ相談すべき

          イントロダクション:  労働者の権利と福利厚生は、健全な労働環境の実現において極めて重要です。しかし、時には労働者が様々な問題や紛争に直面することもあります。労働条件の改善、給与の適正化、労働時間の調整など、これらの問題に取り組む際には、労働組合が頼りになるパートナーとなり得ます。本記事では、労働問題を抱えた労働者がなぜ労働組合に相談すべきなのか、そして会社が団体交渉を拒否できない理由について探っていきます。 1. 労働組合の役割と利点:  労働組合は、労働者の権利と福利厚

          労働問題は労働組合へ相談すべき

          合理的な調和、徳川家康:経営者としての視点

           戦国時代から江戸時代初期にかけての覇者、徳川家康。彼の統治者としての業績は日本全国に知られていますが、家康が現代の経営者であったとしたら、どのような経営スタイルを持っていたのでしょうか。 1. リーダーシップの継続性  家康はリーダーシップの安定性と継続性を重視していました。これは、彼が一貫性と安定性を重んじる経営者であることを示しています。家康のような経営者は、会社のビジョンを明確にし、そのビジョンに向けて長期的な計画を立て、それを一貫して追求するでしょう。 2. 合

          合理的な調和、徳川家康:経営者としての視点

          戦国時代のカリスマ、織田信長: 経営者としての視点

           戦国時代のカリスマ、織田信長。彼の覇者としての経歴はよく知られていますが、信長が現代の経営者であったとしたら、どのような経営スタイルを持っていたのでしょうか。 1. 革新的な戦略  信長は、常識や伝統を打破することを恐れない、前進的なリーダーでした。この特性は彼が革新的な経営者になることを示唆しています。彼は新しい技術や戦略を積極的に導入し、市場の新たな機会をつかむための戦略を立てるでしょう。例えば、彼は会社が置かれた環境を深く理解し、競争を超えて生き残るための革新的な手

          戦国時代のカリスマ、織田信長: 経営者としての視点

          機能性表示食品の誤解

           機能性表示食品と医薬品は、健康に対して特定の効果や利益を提供する目的で開発された製品ですが、それぞれ異なる性質を持っています。以下に、機能性表示食品と医薬品の違いと注意点について論じます。 1. 使用目的の違い (1) 機能性表示食品  機能性表示食品は、健康維持や特定の健康効果の提供を目的としています。例えば、免疫力の向上、疲労回復、美肌効果などが謳われています。しかし、これらはあくまで健康状態の維持や改善に寄与するものであり、疾病の治療や予防を目的とはしていません。

          機能性表示食品の誤解

          クラファンでの一例

           医師 (個人) が健康食品の開発を行うことは、以下のような様々な誤解を生む可能性があります。断っておきますが、医師すべての人を対象にしている訳ではなく、一部の医師 (個人) に対しての問題提起です。 1. 専門家の信頼性の欠如  医師 (個人) が健康食品の開発に関与する場合、その製品が自動的に安全で効果的であると考える人々がいるかもしれません。しかし、医師 (個人) であるからといって、その製品が科学的な根拠に基づいているかどうかを保証するわけではありません。医師の肩書

          クラファンでの一例

          表現の自由、専門家と肩書きの功罪

           表現の自由は、民主的な社会において重要な価値です。それは個人が自分の意見や考えを自由に表現し、情報や意見の多様性が確保されることを意味します。専門家や肩書きは、そのような表現の自由を行使する人々の信頼性や専門知識を示す手段として一般的に使用されます。  専門家や肩書きの利点は、彼らが特定の分野での知識や経験を持っていることを示すことです。これにより、彼らの意見やアドバイスが一般の人々にとって価値があるかどうかを判断しやすくなります。専門家や肩書きは、信頼性や専門性を高め、

          表現の自由、専門家と肩書きの功罪

          『個性の重視:差別の助長者か?』

           近年、我々は多様性の尊重と個性の強調を世界中で見るようになりました。しかし、その一方で、この「個性重視」の流れが差別を助長しているという声も増えてきています。  個性を尊重することは、自己表現を尊重し、自己肯定感を高めるために重要な要素です。それは、ある意味で、我々の違いを認め、尊重するという多様性への重要な一歩でもあります。  しかし、この個性重視の流れが、逆に特定の特性や性格を持つ人々を他者から切り離し、隔絶する場合もあるという議論が存在します。例えば、一部の人々が

          『個性の重視:差別の助長者か?』

          健康食品は食品です。

           健康食品は、多くの人々が健康的な生活を維持するための手段として利用しています。ビタミンやミネラル、抗酸化物質などの栄養成分を含み、健康に対する特定の利益を提供する可能性があることで知られています。しかし、健康食品と医薬品は、その目的と規制において一線を画しています。  健康食品は、その名の通り、食品です。これらは健康の維持や向上を補助し、バランスの取れた食事を補完することを目的としています。これに対して、医薬品は、特定の病状の治療や病気の予防に使用され、その製造と販売は厳

          健康食品は食品です。

          健康食品と規制

           健康食品の規制は、国や地域により異なります。主な規制は、製品の安全性、広告や表示に関する真実性や誤解を招かないような内容、そして特定の成分や効果に対する科学的根拠の必要性などを含みます。  たとえば、アメリカでは、食品と栄養補助食品は米国食品医薬品局(FDA)により規制されていますが、医薬品とは異なり、市場に出す前にFDAの承認を得る必要はありません。ただし、製品が安全であること、ラベルに表示される情報が真実であることは製造元の責任とされています。  一方、日本では、健

          健康食品と規制

          前例主義からの解放、コンサルとして活動すること

           前例主義は、多くの企業や組織にとって一般的な思考パターンです。これは、過去の成功体験や失敗から学んだことを基に現在と未来の決定を行うというものです。しかし、時にはこの前例主義が創造性や革新性を妨げ、組織の進化を阻害することもあります。その解決の一つとして、私はコンサルタントとしての役割を提唱しています。  コンサルタントは、新鮮な視点と多様な経験を持ち込むことができ、組織が前例主義の視野から脱出する手助けをします。彼らは新しいアイデアやアプローチを提示し、企業が固定観念か

          前例主義からの解放、コンサルとして活動すること