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北欧神話❗が分かる❗


今回は北欧神話❗❗

発祥はアイスランドです🇮🇸

他の神話に比べ、聞いただけで北欧神話についてあまりイメージがない人が多いかも知れませんが、この神話も映画や漫画、様々なものの元となっています❗

たとえばアベンジャーズのマイティ・ソーこれは北欧神話にでてくるトール(英語読みでソー)を元にしてできています❗
敵役のロキもこの北欧神話最重要といってもいいポジションにいます。

あとは漫画『進撃の巨人』、この漫画も北欧神話を元にできています❗
まさに北欧神話の世界はユミルという巨人から様々なものが生まれ、最終戦争『ラグナログ』で世界は終演を向かえます。
進撃の巨人のラストにも非常に類似しています❗


今回はそんな北欧神話の物語を書いていこうと思います❗


それではいきます


北欧神話の物語


生命の誕生


世界には氷の世界ムスペルヘイムと、
炎の世界ニヴルヘイムという2つの世界があった。
そしてその間の世界、ギンヌガ・ガップという世界が存在し、ここに初めの生命が誕生する。

始祖の巨人ユミル
巨大な牛アウムドラ

(さっそく名前がそのまま『進撃の巨人』です)

ユミルは、アウムドラの乳を飲み、アウムドラは周囲の氷の塊を舐めて育っていきます。

ある時、アウムドラが舐めた氷の塊から最初の神ブーリが生まれます。


こうして世界には最初の生命が誕生しました。


天地創造


しばらくするとユミルの体のあちこちから巨人、魔女、怪物といった様々な生命が誕生します。

そして最初の神ブーリもユミルの孫と結婚し、オーディン、ヴィリ、ヴェーの三神を産み出します。
このオーディンが最高神となります。


オーディンとその兄弟達は、成長するとユミルら巨人族と対立しはじめます
戦いの末、勝利したのはオーディン達の神陣営。
1つの対の巨人のみを残し他の巨人は全て生き絶えました。

ユミルの体はオーディンによってバラバラに解体されていきます。

その血は川や海の水となり、頭蓋骨は天蓋となり、骨は山となり、歯と細かな骨は岩や石となり、髪の毛は草花となります。脳は天に浮かぶ雲となりました。

変わったところでは、ユミルのまつげが人間の住むミッドガルドを囲む壁になっています。
(進撃の巨人のウォールマリアそっくりです)

こうしてユミルの体により天地創造が完成しました


ユグドラシルと三層九部の世界


世界はユグドラシルという巨大な木の上にできていると言われていました。
このユグドラシルを中心に北欧神話の世界は描かれます。

ユグドラシル

まず大きく三層に別れ、そこからさらに3つの世界に分かれています。
簡単にそれぞれ紹介します!


一層目
神々が住む世界
(アスガルド、ヴァナヘイム、アレフガルド)

二層目
巨人族、人間が住む世界
(ヨトゥンヘイム、ミッドガルド、スヴァルトアールヴヘイム)

三層目
先述した氷の世界、炎の世界、また冥界が存在する世界


さらに一層目から二層目は虹の橋、ビフロストが架かっており、後の最終戦争ラグナログの時、ここを入り口として戦争が始まります。


最初の戦争


一層目の世界にはアスガルドに住むアース神族と、ヴァナヘイムに住むヴァン神族の2種類の神族がいました。

この2種類の神族は対立し、戦争をしていたと記録されています。
最高神オーディンら主要な神は、アース神族に属しています。

アース神族 VS ヴァン神族

の戦争は、最終的には人質交換により終演します。

アース神族からは
ミーミル、ヘーニルの2人が送られます。
このミーミルは非常に賢く、後にヴァン神族によって殺されてしまうのですが、オーディンが魔法で首だけ生き返らせ、助言者として側に置きました。

ミーミルを生き返らせようとするオーディン

ヴァン神族からは
フレイ、フレイヤの2人が送られます。
この内フレイはオーディンと同格であったといわれている北欧神話の主要神です。


こうして人質交換により、最初の戦争が終わります。


北欧神話のトリックスター ロキ


ロキ

北欧神話では、一層目に住む神々と、二層目に住む巨人族のいざこざや等の物語が多数存在します。

その中心にいつもいるのがこのロキという巨人です。
このロキ、巨人でありながら、最高神オーディンに気に入られ、一層目の神の世界アスガルドに住んでいました。

ロキは頭が良くいたずら好きで、悪知恵では他にひけをとらないといわれていて、神々と巨人族の間に様々な問題を引き起こす火種となります。

ロキは自らが巨人族というのもあり、巨人族には協力的で、最終戦争ラグナログで巨人族に味方する様々な怪物を産み出します。
そしてラグナログではロキ自らが巨人や怪物を率いることとなります。

また、神々に対してもその脅威に対抗する武器を得るきっかけを作るなど、まさに世界の様々な変化をつくるきっかけとなる人物。


まさに北欧神話のトリックスターなのです。



北欧神話の神々

ここからは最終戦争ラグナログに入る前に、主要な各神々の紹介をしていきます。

オーディン

最高神オーディン。
グングニルという槍の武器を持っています。
戦争と魔法の神といわれていて、現在の男の魔法使いのイメージはこのオーディンから来ていると言われています。
最高神とされるオーディンですが、存在した歴史的には他の神に比べて新しく、後から最高神として格上げされたと言われています。

トール

北欧神話最強の神トール。
アベンジャーズのマイティ・ソーの元になっています。
トールは神々の中でも、北欧神話トリックスターのロキと仲良く、この2人の様々なエピソードが存在します。
武器はニョルニルといった槌を持っていて、これはロキが作りました。このニョルニルで殴られたら生きてはいられないと言われています。
元々は農耕神として崇められていて、後に戦争が活発になってくると、戦神としても崇められるようになりました。
農耕神というと、天候等が関係していて、雷を操ると言われていました。そこに戦神のイメージが混ざりあい、武器ニョルニルを持ち雷を操る最強の神というイメージが出来上がったのでしょう。


フレイ

豊穣、生殖を司る神。
武器は勝利の剣といわれる剣を持っています。
ヴァン神族の神で、人質としてアース神族に送られました。
フレイはスウェーデンの最初の王家の祖先とされています。
出産や結婚等の時礼拝される神で、エピソードはあまり残されていませんが、スウェーデンの神殿には、オーディン、トールと並べられ3神として祭られるなど、北欧神話でも重要な神となっています。
自身の武器、勝利の剣を妻を得るために無くし、最終戦争ラグナログでは鹿の角で巨人族と戦う事になったというなんともまぬけな話が残っています。

ヘイムダル

神の世界と、巨人の世界を結ぶ虹の橋ビフロストを守る番人。
巨人族の襲来を知らせる角笛ギャラルホルンを持っています。
オーディン達より古い神であることは確かなのですが、はっきりとした起源やその役割は分かっていません。ヘイムダルは、人間界に度々降り立ち、子を産んだとされていて、人類の祖先だとも言われています


 最終戦争ラグナログ

ロキのイタズラ、口論、懲罰



ラグナログの発端は諸説あり、はっきりした原因は分かっていないのですが、原因の1つではないかと言われているラグナログの前の物語を紹介していきます。
ここでも全てきっかけはロキです。

ある時オーディンは自信の子供、光の神バルドルに不幸が訪れるという夢をみます。
その夢を心配したバルドルの母フリッグは、万物に呼び掛け、バルドルを様々なものから守護します。
これにより、バルドルはなにをされても傷つかなくなり、神々の間で様々なものをバルドルなげる遊びが流行ります。

ですがヤドリギ(木)だけはこの守護の対象ではなく、これを知ったロキは盲目のヘズという神にヤドリギを与え、ヘズはバルドルを殺してしまします。
ロキのいきすぎたイタズラでした。


そしてついに、ロキは神々の怒りをとうとう極限まで買ってしまいます。

ある時、神々の世界アスガルドで神々の酒宴がひらかれました。
ロキはその酒宴に乱入し、神々に対して一人一人過去の失態や悪口をいって神を言い負かせていきます。

ロキの口論

ロキは、巨人族でありながら神々とも仲良くしていましたが、神々と過ごすに連れ、神々に対して不満が募っていったのでしょう。
実際、神々が巨人を見下したりと、巨人が少し可愛そうなエピソードが多々存在します。
途中、席を外していたトールが帰ってきて、ロキトールにも口論をはじめますが、

黙れ、ニョルニルでお前の口を塞いでやる

というトールの力技の口論に勝てず、本当に殺されかねないと感じ、捨て台詞を吐き、退散します。ですがさすがに神々はこの事を許せず、ロキを自身の息子の腸で縛り付け、頭上に毒蛇を置き、絶えずロキの顔に毒が滴り落ちるようにしました。

この罰は最終戦争ラグナログまで続きます


神々の黄昏ラグナログ



そしてついに風の冬・剣の冬・狼の冬と呼ばれる恐ろしい冬がやってきます。
この気象変動により人々の世界から正義が失われ、万物は死に絶えました。
つまりこの時点で、この世に生き残っているのは神々と、かつて神々によって縛められた怪物たちだけと

そして気象変動により怪物達の縛りがとけ走りだし、巨人達を乗せた船がアスガルドへと向かってきます。
その舵をとっているとはロキです。

神々の世界と巨人族の世界を結ぶ橋の番人、ヘイムダルによる巨人襲来を知らせる角笛の音が開戦の合図となりました。



最終戦争ラグナログの始まりです。



最初に火蓋を切ったのは、

最高神オーディン VS フェンリル(狼)

です。
このフェンリルはロキが産んだ怪物です。
この戦いはなんとフェンリルが勝利し、神々の陣営はいきなり最高神を失うというかなりカオスな始まりです。笑
このフェンリルは、その後、オーディンの息子、ウィザールによって倒されます。

そして

トール VS ヨルムンガンド

この戦いはトールは勝利するも、死に際ヨルムンガンドの毒にやられ、相討ちという形で決着がつきます。

フレイ VS スルト(炎の巨人)

この戦いはスルトが勝利。フレイは先述しましたが、この戦いの前に自らの武器「勝利の剣」を失っており、鹿の角で戦ったことが敗因と言われています。

ヘイムダル VS ロキ


虹の橋ビフロストの番人、ヘイムダルとトリックスターロキの戦いです。
こちらも相討ちとなり、神々や怪物は次々に倒れていきます。


そして巨人スルトが世界を支える樹ユグドラシルへ炎の剣を放ち、世界は炎に包まれ、焼け落ち、ラグナログは終演します。


ラグナログの後


世界は焼け落ち、神々や巨人は全滅したかのように思えたのですが、奇跡的に1組の対の人間が残っていました。
この対の生き残りが聖書でいうアダムとイヴのような立ち位置です。

そして、オーディンの息子ヴィーザルや、冥界から復活したバルドル等、次の世代の神達によって、滅んでしまった世界が静かにまた、再生されていくのでした。


まとめ


神話の物語を学んでいると、人間がワクワクする物語は、今も昔も変わらないのだなということをいつも思います。

この北欧神話のように、2つの勢力を中心に様々な勢力が入り乱れ、最終的には大規模な戦いがおこる。

この構成は日本の宝、漫画やアニメ等にほんとによく見られる構成だなと思います。
やはり、人間のワクワクする感情というのは昔から変わらないのでしょう。

中二病という言葉が日本にはありますが、神話の話はまさに私のイメージする中二病とがっちり当てはまります。
そう考えると中二病とは恥ずかしい時期という感覚で思っていましたが、なにか人間にとって重要な思考、時期なのかもしれないなと
ふと考えました。笑


たくさんの個性的なキャラクターが登場する北欧神話の物語。
人によって様々な推しのキャラクターがいると思います。
私が選ぶとすれば北欧神話トリックスターのロキが一番の推しです。

悪知恵が働きイタズラ好きという性格で、
巨人でありながら神々と仲良がよく、ここでは紹介しきれませんが、トールを中心に様々な神々との物語が存在します。
ですがだんだんイタズラもエスカレートしていき、最終的にはラグナログを起こすという北欧神話の全ての事の発端となるロキ。

この心情の移り変わりや、トリッキーさ、悪物のように感じるキャラクターですがどこか憎めない愛らしさがあります。


こんなことを考えていると、何度もいってしまいますがやはり、

人間のワクワクするものは変わらない。
漫画やアニメ、今でもたくさんの人を魅力する物語の原点を知る。
そんな感覚でこれからも数々の神話を学んでいこうと思います。🌎️✈️✈️




読んでいただきありがとうございます🙇‍♂️🙇‍♂️

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