記録(2023/11,12)
書籍
『校註琉球戯曲集』伊波普猷(『伊波普猷全集 第三巻』)
『授乳』村田沙耶香
『失楽園』上 渡辺淳一
『ジェンダー×小説ガイドブック』飯田祐子編
読書案内が充実。『描く、観る、演じる アートの力 芸術療法はなぜ心にとどくのか』東大アートと精神療法研究会編
『絵本★百貨典』谷川俊太郎
『推し短歌入門』榊原紘
とても面白かった。来年中学生に短歌教室するので大いに参考にさせて頂きたいと思います。『ここからはじめる短歌入門』坂井修一
『なぞの研究』鈴木棠三
「なぞなぞ」の歴史の本。勉強になりました。『講座源氏物語の世界』秋山虔編
『新しい球技』工藤吹・郡司和斗・篠原治哉
『Q短歌会 第六号』東京大学Q短歌会
『つくば集 第三号』つくば現代短歌会
『不忠臣蔵』井上ひさし
『世阿弥最後の花』藤沢周
『Dance with the invisibles』睦月都
「あかねさす銀杏並木のはつ冬の黄葉(くわうゑふ)するつてきもちがよささう」(p.19)。結句の「が」がたまらなく良い。シチューの具がこどもの顔とか、けっこう怖い歌も多いなと思った。『歌よみの眼』『読んで愉しむ能の世界』馬場あき子
『もう一度楽しむ能』友枝真也・馬場あき子
『馬場あき子新百歌』歌林の会編
『千載集:勅撰和歌集はどう編まれたか』松野陽一
『中世和歌の生成』渡部泰明
最近は千載集の面白さがよくわかってきた。『文楽の研究』三宅周太郎(岩波文庫)
「環境の恵み、後天的人為で一生を支配出来ぬものが、我らの手近に三つある。義太夫と力士と文士とこの結論になる。いずれも実力と才能とで徹底する外ない点に、感激悲壮が尠くない。(略)但し、外の二つが結論は才力のみで貫き得るのと違って、義太夫は天才芸術といい条、一応再応凡人の仕事である点を見逃してはならない。(略)こうしてこの道は、天才と凡人の両棲動物以外はその才能を発揮し得ないわけになる」(pp.69-71)。「天才と凡人の両棲動物」…新日本古典文学大系『千載和歌集』『七十一番職人歌合 新撰狂歌集 古今夷曲集』
『無名抄』鴨長明(久保田淳注・訳)角川ソフィア文庫
角川『短歌』2023年12月号、2024年1月号。
舞台
銕仙会11月定期公演「摂待」
銕仙会11月青山能「楊貴妃」
国立能楽堂特別企画公演「能と組踊」 組踊「万歳敵討」 能「夜討曽我 十番斬」
十番斬は大変な演出である。派手な型をするたびに見所にどよめきが起こるのが面白かった。観世会定期公演 12月「遊行柳 青柳之舞 朽木留」「小鍛冶 重キ黒頭」
銕仙会12月定期公演「藤戸 蹉跎之伝」「春日龍神」
荒磯GINZA能 12月「放下僧」「紅葉狩 替之型」
共立女子大学狂言研究会自演会。
札幌に行って渡辺淳一文学館、北海道立文学館を訪れた。12月末には東大観世会の自演会で小鍛冶のワキを勤めました。ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。
この1年(2023年)、とりわけ印象に残った書籍と、舞台を10づつ挙げておきたいと思います。順番は読んだ順(観た順)です。
来年もたくさんいろいろ読み、拝見して、勉強できればと存じます。
書籍
『ぼくはこうやって詩を書いてきた』谷川俊太郎
『馬場あき子全歌集』(特に『無限花序』)
『平家物語』(岩波文庫版)
『布団の中から蜂起せよ アナーカ・フェミニズムのための断章』高島鈴
『亡霊たちの中世 引用・語り・憑在』高木信
『日の名残り』カズオ・イシグロ(土屋政雄訳)
『快樂』水原紫苑
「うたたね」阿仏尼(新日本古典文学大系『中世日記紀行集』)
『近松序説』広末保
『中世和歌の生成』渡部泰明
舞台
新国立劇場『アイーダ』第四幕
桃々会「海士 懐中之舞」
国立能楽堂特別企画公演「檀風」
銕仙会 青山能6月「蝉丸 替之型」
銕仙会9月定期公演「盛久」
国立劇場9月文楽公演「曽根崎心中」天満屋の段
亡父鵜澤雅二十七回忌追善能「姨捨」
国立劇場 令和5年10月琉球芸能公演 女踊「諸屯」
観世会定期公演 12月「小鍛冶 重キ黒頭」
銕仙会12月定期公演「藤戸 蹉跎之伝」
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